はじまりも終わりもない場所
ガジュマルの木に体をあずけてみる。
ぼんやり眺めていると、
その複雑さに驚かされる。
太い幹が何本も大地と繋がっていて
はじまりの1本がどれなのかは見当もつかない。
いろんな箇所の枝から根を下ろして
新しい幹をつくる。
根か幹かさえ分からなくなってくる。
複雑に絡み合って、描かれた美しい螺旋は誰がデザインしたんだろう。
わたしたちの中にも、この美しさを見たい。
わたしの はじまりと終わり
わたしの一生
いろんな人と複雑に繋がり合う
どこでどんな根を下ろそうか。
根を下ろしている間は
楽しいこともあれば
不安なこともあるだろう。
その時は分からなくても
その一点を過ぎた時、後ろを振り返ってみる。
どんなふうに目に映るかな
景色を見渡したら、その美しさに気づいた