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時に起きる鬱の時間について

この何週間も、体調不良をきっかけに闇の病み期を経験していた。
人生の何度か訪れるであろうこの時間、今回はかなり深かった。
何もしたくない。何も明るいことを考えられない。みんなはなんで笑ってるの?
あんなに情熱を感じていたことさえも、もうその熱を全く思い出せないくらい、遠く感じる。どうでもいいし、何をあんなに夢中になっていたんだろうか。自分が発信しなきゃとか思っていたことが恥ずかしく感じる。別に私じゃなくてもいいじゃん。みんなごめん、忘れてえええええええって感じ。誰かに励まされたりしたら、もう発狂しそうだし、気遣われた瞬間死にたくなるくらい、放って欲しいと思う。反面、私がこの世から消えたってなんの影響もないし、誰もがすぐに過去の出来事として忘れていくでしょ。遠い、みんなが遠い。楽しいとかなんだっけ?
何を食べても美味しくないし、何を見ても震えない。体調不良で頭が痛すぎて全く寝れない日を超えた後、今度はいくらでも寝れるし、なんなら起きる意味さえ分からない。NICOがいるから散歩行ってあげなきゃ、強いて言えばこれだけがベッドから起きる理由だった気がする。なんだか全てが辛い、苦しい。気力がなくなるってこんな感じだったんだなーって思い出した感じ。体調が少しよくなってきてからの友との会話で、一回完全にリセットしてみるのもいいかもねって言われて、ちっともアドバイスでもないその言葉に、あ、そういう選択肢もあったんだって思えた。仕事のスケジュールをなんとか遂行しようと思って調整する焦りの中、走り抜けすぎたこの約1年間のツケを今払う時なのかもって思えた。クライアントさんにも正直に伝えてみようって思えた。それしかなかった。そして、自分を使い切る熱に浮かされていたわたしを一回解放しようって思えたことが闇の中からの小さな光だった。中途半端なリセットじゃなくて、一回死んでみるくらいのリセットをしてみようって、何が起きるか分かんないけどそんくらいしないとあたしもうダメだって思えた。一年前と比較すると年収が何倍にもなってワーカーホリックみたいになっていた。自分にはその力があったんだ!って、分かりやすいその喜びに気づかずに翻弄されていた気がする。でも足を止めることは考えられなかった。だって、波に乗ってる感覚があったから。乗ってるという思い込みの感覚に完全に翻弄されていた。成功体験に翻弄され、逆にめちゃくちゃ囚われていた。そんな自分さえもウケる。囚われるほどに走ってこれた自分、偉いよねって、思えた。綺麗ごとではない今のこの闇時間もわたしへの宇宙からのギフトだと分かる。
もはや闇から少し抜けてきてるからこんなこと書けているんだけど。とことん苦しんで、絶望させてくれる。絶望できるって希望だ。書いていて嬉しくなってきたわたし、変なやつだな、つくづく。でも人はどこまでもこの地球での体験を許されていることが嬉しいし、泣けてくるし、哀しいし、切ないし、ただ、愛しい。哀しいって、愛しいってことなんだな。
励ましだったりではなくて、わたしのこの感情をただ聞いてくれて、闇を毒を一方的に吐き出させてくれて、物理的ではなく心理的に側にいてくれて、ただ見てくれた友人たちに感謝とリスペクトと、わたしもできる限り、そうでありたいという希望を思い出させてくれてありがとう。
そして、一方的に吐き出した後にやってきた感情は怒りだった。猛烈な対象のない怒りだった。何もかもぶっ壊したいほどの怒りに飲み込まれそうだった。いつもなら反射的にちょっと誤魔化してなかったことにしてしまいそうな怒りの粒も全部そのままにしてみたら、やってきたのは「めちゃくちゃに捨てたい」って破壊的な気持ちだった。そして、わたしは服を8割以上処分した。過去の思い出だったり、証だったり、単純に面倒臭くて先送りにしていた何年も処分できなかったたくさんの書類を9割レベルで処分した。あえてビリビリにひたすらに破って捨ててみた。
そしてやってきた感覚。なんだろうこの感じたことがないくらいの清々しさは。
これまでの人生でここまでの清々しさは初めてな気がする。ここまでの手放しとぶっ壊したい欲を叶えたことによって清々しさを体験させてくれて闇の病み時間にただただ、感謝しかないぜ。
もうこの世界には戻れないかもって思っていた自分がすでに懐かしさを感じるくらい、いや、戻ってきたというよりは変容プロセスゲームをしてきたって感じだ。
まだ、体調は完全に戻ってないからもう少し時間が必要だけれど、価値とか優劣とかが完全に抜け落ちた世界を体験してみて、詳細はちょっと忘れてしまったけど、ブッダの有名な逸話を思い出した。
弟子(だったかな?):「お母さまとこの茶碗のどちらが大切ですか?」
ブッダ:「わたしにはどちらも同じに見えます」

わたしはまだこの世界で生かされている。なんでもいいの世界に生かされている。
わたしよ、ありがとう。宇宙よ、ありがとう。

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