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#97「多様性」(キャリコンサロン編集部)

3月にはいり、春の訪れが待ち遠しいですね。3月といえば卒業シーズン。この季節になると教員としてはなんとも複雑な心境で、「あんなにダメダメだったのに、ちゃんんと卒業するじゃないか」と「いい子だったよな~」とか、しんみりしつつも送り出す喜びもあるんですよね。また、1年が終わったな、と感じるこの頃です。さて、今回のお題は「多様性」

多様性とは



多様性とかダイバーシティとか、最近よく耳にしますね。多様とは辞書によると

さまざまな種類があること。変化に富んでいること。
「多様な商品を取り扱う」「市民の反応は多様だ」などと用いられます。

ダイバーシティは直訳すると「多様性」です。年齢・性別・人種・宗教などさまざまな属性の人が集まった状態を指します。最近では「ダイバーシティ&インクルージョン」とも言われ、多様な人がお互いの個性を受け入れながらともに成長する、いわゆる共存共栄することを指しています。「多様性」と聞いてイメージするのはこちらですね。

みんな違ってみんないい?

いわゆる、「みんな違ってみんないい」ということですよね。何を今さら…とも思います。しかし、特に日本人は「みんな同じ」ということに価値を見出してきました。価値?というか、「周りと同じでないと落ち着かない」「違うことをしていると白い目で見られる」…同調圧力に負けて、「自分らしさ」を表出することが苦手になってしまいました。小さいころからそういう社会で育ったら、急に違うものを認めて!と言っても難しいのかもしれませんね。だからなのか?最近、この「多様性」「自分らしさ」をはき違える人が多いように思います。

自分勝手な行動をしても「みんな違ってみんないいんでしょ?」「多様性でしょ?自分は人と違うんだから」と堂々と言ってのける人がいます。これってどうなんでしょう?自分勝手な行動は人に迷惑をかけています。その時、自分は一定の満足感は得られても、周りの人は嫌な思いをし、次第に心は離れていきます。結果、孤独になり幸せにはなれないんですよね。

自分らしさ?

「自分らしさ」は自分の心に素直になること。自分の価値観や意思を大切にできている状態です。さらに、それを周囲に伝え、周囲の人たちとともに幸せを共有することで「自分らしい」生き方ができるのでは?と思います。人は一人では生きられないとよく言われますね。自分だけでなく周囲の人の幸せを願ってこそ、自分も幸せになれるんですよね。

多様性を認めるとは、何でもかんでも認めるというのではなく、agreeとacceptの違いなのかな、と思います。受け入れ、認める。そうすることで自分も含めみんなが幸せになるのかな、と思います。


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