安いねって言われたい
おはよう、さゆりです。
落ち着いたと思ったら忙しくなり、忙しすぎ!って思って落ち着かせる。その繰り返し
今はまた落ち着くターンにもどってきたところ。今月は県外行きすぎて全然家にいれなかったなあ
今はいつものアトリエ。これから打合せ達が始まってしまうからその前に、今考えてたことを忘れたくなくて、急いで書いてる
昨日、マーケットイベントに出店してきて、そこで出会ったクリエーターの仲間たちと話していて、すごく心に残っていることがあってその話がしたい
自分で仕事してる人たちは、自分でつくったものに自分で値段をつけて、自分で売る機会が多い。
そんな中で、「つくること」と「売ること」のバランスや納得感ってすごくむずかしいことだよね、
悩んでいる仲間も多いはずのトピック
そんな話題になったときに、友達が言ってた
「安いねって言われると嬉しい」
私はすごく共感した
それは自分がつくったものが、この値段よりも確実に価値を感じてくれている確固たる証拠だからだ
そして私がバイブス最高だなと思ってたその友達たちが、隣で売っているもの達を見て、私も安いなーとちゃんと思っていたからだ
でも、実際
私たちはハンドメイドでひとつずつ考えてつくることしているから、
あんまり安すぎる値段をつけると、どんどん売れてしまって生産が追いつかないし、
粗利もださないともちろん食べていけない。
お店にはある程度商品が並んでいないとお客さんもたのしんでくれないから、いくつか在庫は持っていないといけない
聞いた話だけど
メキシコで服にグラフィックアートをして売っている人たちがいて、
その人たちの服はすごく安くて、どんどんつくって売り捌いていた。たぶん自分達がつくったものの写真すら残していない。
でもそれは売れればなんでもいいお金稼ぎの服づくりではなく、ちゃんと自分達が作りたいものをつくるアーティストだったんだって。
すごくかっこよかったんだって。
自分達が作ったものを
何か形に残したいとか、
手放すことためらったりとか、
そういう感情が、その人達からは感じられなくて、
自分はいつでも、いくつでも
こういうものがつくり続けられるんだぜっていうものづくりの自信が感じられた
っていう話で
そういうマインドを、あの日であった友達たちからも感じて、それがすごく心地よかった
そう、心地よかった、んだ
この心地よさを忘れずに、自分も仲間とも
これからもものづくりしたいなって思った
世の中には、本当に大した想いや理由もなくいろんなものをつくって、良い感じに見せているものがたくさんある
大したっていうのは、その人にとっての「大した」ってことだ
それは大した理由がなく、お金や社会的地位が理由なことを知っててやってる人もいるけど、
それに気づかず、良い感じ見せて、自分すらも騙してしまっている人がいることも知っている
そんな世界にいたら、いつか私も私を騙そうとし始めて、そうなった時にはもう自分では気付けなくなってしまうんだ、私は嫌だ
そうやって私は
まだ全然足りないけど、少しずつ進んでるから、見捨てないで一緒に歩いてくれたら嬉しいな
sayuri.