見出し画像

9、着心地で選ばれる服

着心地がいいとはどういうことだろう。

き‐ごこち【着心地】衣服を着たときの感じ。着ぐあい。着ごころ。

この言葉はよく、肌の感触で捉えた肌心地がいい意味で使われる事が多いと思う。でも必ずしも肌心地と着心地はイコールではない。肌心地と着心地がイコールであれば、ほとんどの人が着心地のいい服として同じ服を選ぶはずである。(男性のネクタイとか、女性のハイウエストのタイトなデニムとか、必ずしも肌心地がいいとは言えないと思う。)

では、着心地とは何か。

着心地とは、服を着ているときに服によって作られる心の状態ではないだろうか。

私は、仕事に行くときは綺麗めのワンピースか、黒か紺のパンツかスカートにシャツである。でも帰って着たら、スウェットなどの部屋着に着替える。どちらが着心地がいいかと聞かれればとても難しい。なぜなら、どちらも着心地がいいからである。どちらの服も自分の心にとてもよく一致している。

服は人間を包み、人間の身体と心に働きかける。でも、服をどのよう着るかを決めるのは、私たちである。私たちの心が、服をあり方を決めるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?