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ベリーベリーストロング



人と人は必ずどこかで繋がっている。


そんな話を読んだ。


「アイネクライネナハトムジーク」


モーツァルトの楽曲??


ピアノの話かな?と思ったがぜんぜん違う。




街頭アンケートをしているところから始まるその一人の男が主人公。


二章では全く関係のない彼氏が全くできない女性が主人公になる。


いきなり話が変わるから一章とは一ミリも繋がらない新しい話だと読み始めるが、実は

主人公の男性の大学の時の同級生の奥さんの友達だったことが、

最終章で知らされる。


知人の知人の知人。


もう遠すぎて全く関係のないことじゃないかと思う。(笑)


でも小説を読んでいて、

あの瞬間のあれか!と一致する瞬間が、とても好きだ。


この本はその瞬間が多い。


そしてこの作品を読み終え、いつも読まないのに

あとがきを読んでみる。


伊坂幸太郎さんが斉藤和義さんのファンだったこと。


劇中に出てくる「斎藤さん」が斉藤和義モデルだったこと。




そして斉藤和義さんの曲「ベリーベリーストロング」が


この本から作詞されているということ。




その曲を聴くと、本を一気に丸読みした気持ちになる。




もともと知っている歌だっただけに、曲の裏側や、中身が見えてくると、

こんなにも違う歌に聞こえるのか。




人と人だけじゃない。


この世のものは全てどこかで繋がっているのだと、


とても強い絆で結ばれているのだと、


感じさせられる作品。






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