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”感情を想像させるメイク”ってあると思う

”鎖骨”は顔と体の境目にあるパーツ。
顔を見るときも、身体を見るときも同時に目に入る為、”表情の一部”にもなる一方で、体との繋がりを感じるパーツです。

私はメイクアップアーティストなので、今回は鎖骨を”表情の一部”として捉えてみたい。
その時欠かせないのが、顔から鎖骨までのラインを繋ぎ合わせてくれる首筋。
輪郭から首筋、鎖骨までの流れは、目や口などの表情が分かりやすいパーツよりも、想像を掻き立てられる気がします。

目や口などの各パーツは、私たちにとって認識しやすく分かりやすい。
例えば、目を見て感情を読み取り、口元を見て何を話しているのかを理解し、頬や口角の緊張具合をを感じ取ったりします。

対して、輪郭から鎖骨までの繋がりは、そこだけで何か感情を読み取ることは出来ませんが、お顔から読み取る感情に、もう一層奥行きを出してくれる部分だと思います。

例えば、お顔を見ると普段通りのその人なんだけど、窓の外を眺めている様や輪郭から鎖骨までの流れというかシルエットにすごく情緒的なものを感じたり、
緊張している時に、鎖骨や輪郭周りを見えるとギュッと力が入っていてよりドキドキ感が伝わってきたり…

これが、お顔で作り出される表情に”奥行きを出してくれる”という意味です。

映画のエンディング後、「その後どうなったかはご想像にお任せします」と、自由に考える余地があえられているような、そんな感じ。
時にはワクワクして、時には感情が渦巻く気がして、想像が膨らむ楽しさがある。

輪郭から鎖骨ラインがキレイな人は、あえてお顔のメイクはヌーディーにするのが素敵かも。
眉毛の色を、明るめの眉マスカラやコンシーラーで抜いて表情を曖昧に見せれば、美しい首元のラインから想像が広がる、魅力的でミステリアスな雰囲気に。
はぁ、とっても素敵な印象になりそう。

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