プロレスと私②デビュー編
しばらくダレジョを楽しんでいたさゆり。
そんな日常の中で、2019年、我闘雲舞の新人デビュープロジェクトが始まった。
私には無縁のことだろうと思っていたら、なんとさくらさんは私にも声をかけてくれて、とても嬉しかったのです。
次々と練習生になる決断をしていく仲間たち。私はというと、「やりたい!!」という気持ちと「わたしには無理!」という気持ちののせめぎ合いでした。
ダレジョを始めるまで、さゆりは何でも卒なくこなすタイプの人間だった。というより、苦手だろうと思うものは触れないようにする人間だった。
そんな私が、苦手で上手くできないと思った最たるものがプロレス。
でも同時に、どうしても好きでやりたいからダレジョを続けてきた。
そんな私がプロになることが想像できなかった。
(やれるわけない!恥をかくだけ!でも人生でこんな夢のようなチャンスは二度とない!やってみたい!!もっとどっぷりとプロレスの魅力にハマりたい!!でも、もしこれでプロレスを嫌いになってしまったら??後悔することになったら??私に何が残るの・・・?)
と、ずっと自問自答を繰り返す日々でした。
あの頃はプロレスだけが好きで救いだったので失いたくなかったんですよね。
結果、答えを先延ばしにしまくり、結局2019年8月になってようやく、最後の練習生になることをついに決めたのでした!
その頃にはたとえ断られても入ってやる!くらいの意志が固まってた。
元々、エンタメ業界への道を諦めたくなくて会社を辞めようとしていた時期だったので(プロレスラーになるとは思っていなかったけど)、本当の気持ちはもう「やりたい」に固まっていたのですよね。
そんなこんなでデビューまで1ヶ月をきってからの練習生生活がスタート。
先輩方も練習生陣もとにかく必死だった。
毎日何かを吸収しに道場に通う日々。
何かをうまく吸収できなくて、そして体も大きくならなくて、悔しくて泣く日々。
なんとしてもプロレスラーになりたかった。
そして2019年8月28日、その日は来たのでした。
対美鶴さんのシングルマッチ。
強くてしなやかでカッコいい憧れの存在との対戦。
痩せっぽちでヨレヨレな私は、完膚なきまでに負けました。
でもあの日、プロレスへの情熱的な気持ちと学んできた最大限はきっとだしきった!
これでプロレスラーになれたんだという安堵の気持ちと、無力さが悔しいという気持ちと、初めて味わった試合の恐ろしさと、様々な感情で終わった後は涙が止まらなかった。
終わった後、さくらさんに「素晴らしかったよ」って言ってもらえたことも嬉しかった。
でも、悔しさの方が強かったかな。
多分帰り道もずっとひたすら泣いてた!
そんな私のプロレスラースタートの日でした。
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