見出し画像

ほどける体 のこと

 自分の言葉で、体をほどくことについて書いたことがありませんでした。
 今日思い立ちましたので、書いてみようと思います。湧いてくるままに、徒然と。

〈ほどく〉との出合い

 わたしが、「自分のしていることは〈ほどく〉ことだ」と知ったのは2018年のお正月のことでした。1月2日の午前中に、本当にまたとない貴重で希少で得難い機会をいただきました。
 それはオンラインでの1on1セッションだったのですが、相手の意識、エネルギー、波長、息づかい、、ミクロにもマクロにも同期同調し、一人ではとても潜れないような深いところから言葉や感覚を汲み上げてくるセッションでした。今のところ、わたしはその一度きりしか、まだまだ潜れる、どこまでも深く深い自分の奥底まで、どこまでも潜っていかれる、と言う感覚を経験したことはありません。
 そのセッションで「わたしは何をしているのだろう」と言う問いを自分で立て、自分の奥底から汲み上げた言葉が「ああ、ほどいているんだ...」でした。

ほどいている

 何をほどいているのか。
 物理的に体の絡まりを。筋肉の絡まりを。筋線維の絡まりを。コラーゲン繊維(ファシア)の絡まりを。
 電気的にほどく。頭と体の繋がりを。体から頭へのフィードバック。頭から体各所へのフィードバックを。
 そしてよくわからないもの達。絡まる思考や行動や願望。よく分からなくなってしまった、自分の “本当のところ” のようなもの。

もう少し具体的に

 私がしているのは、さとう式リンパケアと言う、押さない・揉まない・引っ張らない体のケアです。
 これを基本に、独自のエネルギーワークを交えた、何とも言えない魔法のような(お客様のご感想で一番多い言葉が「魔法みたい!」)不思議な感覚の施術をさせて頂いております。
 ギュっと縮こまった筋肉を、触れて揺らして呼吸して、ゆるゆるとほどいていきます。筋肉は、血液やリンパ管内のリンパ液や間質といった体液をポンプしている、大きな器官です。固くなってうまくポンプ出来なくなっている筋肉を、ゆるめるアプローチでしなやかで十全に動ける状態へと戻していきます。
 また、筋肉は骨に引っ付いているので、緊張して収縮すると、骨も引っ張られて形が歪みます。筋肉の緊張は体や心の使い方のくせで習慣化していることが多く、ゆるませようとしても、その力の抜き方が分からないことも多いです。
 そういった状態から、体をホッとさせてあげて、そこまで力まなくても大丈夫と言うことを、そっとそっと寄り添うことで、後押しします。静かに、淡々と、体の言葉を頭へお伝えします。体感して頂きます。

本来の状態はそこにある

 結局していることは、相手の体のいきたい方へと寄り添うことです。
 必要以上に固まってしまった凝りをほどいて、ちょっとやり過ぎていたり、やらな過ぎている箇所をトントンッと意識にのぼらせて、握りしめていたものを開いて確認する。
 体は本当によくできていて、思考で分からないこともよく承知しています(逆に思考の方が得意なことも、もちろんあります)。
 固まって滞りのあるところをゆるゆると解いていくことで、頭と体の疎通も風通しがよくなります。顕在意識と潜在意識の繋がりが太くなる、とも言えるかもしれません。

簡単なこと、ではない?

 ある意味簡単で、ある意味では難しい。でも単純なことです。
 必要以上をほどいて、必要以下を紡ぎなおしていくことで、違和感を感じ易く、いきたい道を歩きやすくなると感じます。
 そのひとつのアプローチとして、体から物理的にほどいてゆく、この〈さとう式リンパケア〉というメソッドは、強力なツールであると確信しています。

やってみる

 興味を持っていただけましたら、まずはご自身で、さらさらと首や鎖骨周辺を撫でてあげてみてください。前後で呼吸を観察すると、たったそれだけで変化を感じていただけると思います。
 ポイントは「とにかく弱く。産毛を撫でる程度の弱さ」です。これくらいかな、と言うところから、もう二三歩弱くすると丁度よいかもしれません。
 そして、ゆるゆる~とかOKだよ~とか、自分がだらーんとしそうな言葉をかけながら(思い浮かべながら)行うとよりゆるまります。

まとめ!

 体はすべての土台で基本となるもの。そこからアプローチすることで、なかなかゆるまらなかった心や頭や人間関係まで、ダイナミックにほどけていく、かもしれないでしょう。
 体からのアプローチ。その一つのツールとして、手にして損はないものです。むしろ、さとう式に限らず、このような圧倒的に静的な手法を一つ持っておくと、何かと助けになるものと思います。
 もちろん、私はさとう式リンパケアをとてもとても推しているので、この手法に興味を持っていただけたら何より嬉しいです。

 ちなみに、完全に脱力して至福の時間を味わいたい場合は施術もおすすめです。誰かへしてあげたい方には技術を習得する講座もございます。講座はお好きな日時でリクエストを承っております。

 と言うことで、今日はこのあたりにさせていただきまして。また、湧いてくる言葉をつらつらと書くこともあるかと思います。
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?