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潜在意識と体

 去年の秋ごろから、施術時や、ふとした瞬間に感じ始めたこと。
 元々、お客様にファシアリンパケアの施術をするときは、触れている箇所の、相手とわたしの境い目がわからなくなることを意識していました。その感覚に集中していると、ふと浮かんでくるイメージがあります。

人の体はひとつの生き物であり、同時に多くの生き物の集合体

 人の体は生きた細胞の集合体です。様々な細菌や死んだ細胞、体の中で役目を果たしている細胞や細菌など、ミクロの目線で見ると膨大な数の“生き物”が存在しています。一つ一つの小さな“生き物”が、それぞれの動きを担うことで、人体という大きなひとつの生き物を形成しています。

人間も大きな“生き物”を形成するひとつの生き物

 施術の話に戻ります。相手との境い目がわからなくなる感覚で施術をしていると、相手もわたしも、人の細胞の一つ一つのように感じる瞬間があります。
 ある“生き物”の細胞(相手)が、より元気になるために元気にする役割の細胞(わたし)のところへやって来た。あるいは、不調を発見した“生き物”が栄養(わたし)を不調箇所(相手)まで運んだ。例えるなら、そんな風に言えるでしょうか。
 “生き物”の仕組みとして、必要な成分が分泌され、必要な場所へ届いた、と。

淡々と機能を発揮する

 そのように感じられてから、ただただ自分の能力を発揮することが、相手にも、大きな流れにも、有効だという考えが以前よりも大きくなりました。
 備わった能力、出来ること、得意なこと、やりたいこと、ふと気になったこと、、、表現は何でもいいのですが。機能を発揮することで、相手も自分も、もっと大きな何かも、循環し生きていくことになるのかな、と思います。

潜在的なこと

 機能を発揮する。そのときに大切なのが、潜在的に望んでいることをしてあげることです。
 そもそも、持って生まれた機能があるのだとしたら(『無い』ことが機能の場合もあると思います)、この体にすべて備わっています。後から獲得する可能性も含めて。
 体には無意識や潜在意識があらわれるそうです。体の状態を、体が求めるように、ジャンキーな刺激ではない心地好さ、居心地のよさをキープしてあげると、潜在的に望んでいることが顕在化しやすいと感じます。

まとめ

 個として、全体の一部として、役割や機能を果たすという考えと、わくわくを選ぶことや、やりたいことをやることは、衝突するものではありません。
 体と言う、最も身近な環境。わたしの器。長い付き合いになる道具、相棒。
 その体を、機能が発揮される状態へととのえておくことで、より良い人生を生きる土台とする。そんなことを、施術(わたしの機能)を通して提供しています。していきたいと考えています。

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