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みんなが笑顔になれることを考える

20代最後の年に、沖縄に帰る決意をした。
昔は田舎が嫌で東京に行きたい、渋谷に行きたいとばかり考えていた。
9年経ってやっと、素敵な場所で生まれ育ったこと、私にとって良い呼吸ができる場所はここだと気付く。
大手ヨガスタジオの仕事は辞めた。
そもそも組織の中で働くのは、息が苦しいとずっと思っていた。

新しく何かを始めるのに、遅くはない。
”まだ” 29だ。


現在の私は、フリーランスでカメラマンをしている。
帰沖すると準備を始めたのが2019年の末、実際に帰って来たのが2020年の春だったから、現実は厳しい。
観光客は決して多いとは言えない。
何か保証があるわけでもない。
正直、今までの中で1番生活が苦しい。
それでもなぜ私がこの仕事を諦めないか、その理由は自分自身とお客様の笑顔にある。

私は昔から、心が疲れた時は海に行ったり、星空を見上げたりすることがよくあった。
それは上京してからも変わらず、何かある度に沖縄に帰った。
東京湾じゃ足りない。
あの波の匂いと音、空気感、それが私を癒してくれたのだ。
東京の生活は何もかもが刺激的で、エネルギーを生み出してくれた。
しかし人には時々休息も必要だということは、私自身の身体と心が教えてくれる。

沖縄で休息を取ると、また笑顔で元気よく働けた。
私は、私を笑顔にする方法を知っている。
この方法を沢山の人に共有したいと思った。
やりたいことを思うように出来ない今、人々は少なからずストレスを抱えている。
その中で1日くらいは、綺麗な景色を見たり、新鮮な空気を吸ったり、童心に帰って自然の中で遊ぶことに、明日からの自分のために時間を作ってもいいのではないだろうか。

昔バーテンダーをしている時に、お客様に言われたことがある。
「あなたの笑顔を見ていると、元気になれるわ」

その時から考えていた。
私は、誰かに元気を与える仕事がしたいと。
ヨガの仕事を選んだ理由もそうだったけど、次は私自身が元気でいられる場所で仕事がしたい。
そして少しの時間でも、息が詰まった空間ではなく、伸び伸びと深呼吸できる場所へ案内したい。
それが『 Irie Breath(良い感じの呼吸) 』を設立した理由だ。

実際、仕事は最高に楽しい。
私もお客様も笑顔で溢れる。
絶景を見て感動してくれる。
私もここに来れて嬉しいし、天気によって微妙に変わる景色に毎回感動する。
もちろん仕事は案内や写真撮影だけではないので、帰宅してからも業務をしたり、集客のための各SNSも更新。
決して楽しいだけの仕事では無いが、好きなことをするための業務なら全く苦ではない。


人は、生きるために仕事をする。
仕事をして収入を得ないと生活が出来ないわけだから、それは当然である。
しかし、今の働き方に変えてからは、仕事によって収入以外の何かも得られるのだということを知った。
楽しいと思えることを仕事にした今、仕事のために生きることも悪くない。

そしてSNSを通して県外から会いに来てくれるお客様にお会いできた時には、インターネットの凄さも感じる。
さらに、ここ1年以上不安になっている沖縄の経済に、少しでも助けになれたらとも考えさせられる。

大好きな沖縄で、お客様も、県民も、自分も、みんなが笑顔になれることをしていきたい。
一度沖縄を離れたからこそ見つけた、私らしいはたらき方。


#私らしいはたらき方 #沖縄 #沖縄旅行

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