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漁業を知るマガジン

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漁業とは無縁の人生を送ってきた筆者が地方移住を機に瀬戸内エリアで頑張る漁師や漁業関係者の仕事、地域での活動を取材。漁師の仕事に興味がある人、地域ブランドづくりや地域活性を考える人…
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地域ブランド「小豆島島鱧®︎」誕生秘話

鱧といえば、京阪神を中心に夏の風物詩として親しまれている高級魚。鱧の産地としては兵庫県の淡路島や明石港、徳島県、愛媛県、山口県などの瀬戸内海に面したエリアが有名だが、瀬戸内海で2番目に大きい離島、小豆島にも「小豆島島鱧®︎」というブランド鱧があることをご存知だろうか。 小豆島ブランドに学ぶ地域活性化「小豆島」といえば他にも、日本のオリーブ栽培発祥の地として有名なオリーブ、昔ながらの手延べ製法が人気のそうめんなども有名だが、近年は、オリーブの搾油後の絞りかすを使った飼料を小豆

小豆島の漁師たちが取り組む海の環境保全【漁業とSDGs】

昨今、話題となっている「SDGs(Sustainable Development Goals)」。 SDGsという言葉があちこちで話題にあがる中で、メディアなどでフォーカスされがちなのが、「漁業者が魚をとりすぎなのでは?」という声。そんな声に、私個人としては非常に心を痛めている。 というのも、漁業者たちが、漁と並行して海の環境保全活動に取り組んでいることが、一般にはほとんど知られていないからだ。 そこで、漁業が盛んな瀬戸内海周辺エリアのうち、私が住む香川県土庄町の小豆島

漁師さんと底曳き網漁へ【小豆島の漁業レポ】

小豆島へ移住して1年半。地域おこし協力隊の漁業振興活動の一環として、小豆島の地魚ブランドでもある「小豆島島鱧」が漁れる底曳き網漁に連れて行っていただいた。 東京で生まれ育った私が魚を目にするのは、街のスーパーや商店街の魚屋さんが主な場所だった。伯父は私が幼い頃に寿司屋を営んでいたし、亡くなった祖父は釣り好きだったので、魚の漁れる場面に全く縁がないわけではなかったが、都会に住んでいた私にとっては店頭や食卓に並ぶ海産物と漁の様子が正直なところあまりリンクしないまま大人になった気

地元漁師の母ちゃん直伝、ご当地はも料理作ってみた【小豆島島鱧レシピ】

京料理の定番であり、関西ではおなじみの「鱧」。鱧は、江戸時代から続く京都の納涼床や懐石料理には外せない高級魚として知られるが、東京で生まれ育った私にはこれまで馴染みのない魚。生まれて初めて鱧を食べたのは、小豆島へ移住した昨年のこと。 実は、小豆島は、兵庫県や徳島県と並ぶ鱧の産地で、しかも、近年、全国のグルメファンの注目を集めているブランド鱧がある。 そのブランド鱧が、「小豆島 島鱧」だ。 西日本以外で鱧になじみのない理由少し話は逸れるが、水揚げ量が西日本に集中しているから

「魚礁」で海の環境を育てたい!瀬戸内海の漁師さんとタコの放流【小豆島の漁業レポ】

約7年の海外生活を経てコロナ禍真っ只中の2020年末に”一時帰国”の予定で帰国後、偶然のご縁が次々と繋がり、昨夏、地元東京から瀬戸内海の離島「小豆島」へ移住した私。 移住の大きなきっかけとなったのは、総務省の「地域おこし協力隊」という取り組み。 映画「二十四の瞳」「八日目の蝉」で有名な”オリーブの島”小豆島、瀬戸内国際芸術祭で人気の豊島を含む、香川県の土庄町という小さな町の自治体で、私は自身の活動と並行しながら「地域おこし協力隊」として漁業振興に携わっている。 今回の記