離婚して人生を振り返る③家で寛げない

必要な話ができない状態が続き、いつの間にか、ただの同居人になっていた。子供がもうひとり増えた、とかそんな可愛らしいこととは違う。
干渉しない、望まない、自分もできないなら相手にも言わない。私も時間がないことを理由に状況に目をつぶっていた。

そしてコロナで私が家にいる時間が増えたことで窮屈に拍車がかかった。

私は休日も仕事や、買い物、子どもの試合の応援、映画と出かけることが多かった。なんて自由にだったのだろう。文句も言われなかった。お互いに自由にすることが夫も私も大事にするところだったから。

コロナ禍では不要不急の外出はしなかったから、目をつぶっていたことがどんどんよく見えるようになった。

すでにお互い嫌だという気持ちの上に、私もだが夫もイライラしているのがよくわかった。重苦しい空気が充満していた。こんなの良くない。家にいるのがとても疲れる。

色々なことが積もり積もって。その都度話し合えなかったからだ。夫婦の会話は大切だ。

離婚を言い出したのは夫だ。子供が成人したらと。悪いのは私で、自分は被害者、のように聞こえた。どっちもどっちだ。やり直すことを考える気持ちはあるか聞いたが、ないと言われた。

それからすぐ別居、離婚した。

離婚してからの苦悩の中で、私は自分のことがよくわかった、ことはまたにしようと思う。

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