子育て中・ラスターでも勝負できる!!ストックイラストを半年間やってみた結果
初めまして、イラストレーターのさゆ吉と申します。4歳児を育てながら、在宅でイラストや漫画の仕事をしています。
この記事は、ストックイラストを半年間やってみて結果はどうだったか?という内容のnoteになります。
2020年2月現在、私は有料ストックイラスト3社に登録をしていますが、この記事では一番メジャーで投稿しやすい「PIXTA」さんに絞って、お話をさせていただきます。
①ストックイラストに興味はあるけど、まだ始めてない人
②数枚だけ投稿して途中で挫折してしまった人
③ベクターじゃないと無理でしょ!と思ってる人
という方に、特に読んでもらえたら嬉しいです。
子育て中のお母さんならあるあるだと思うんですが、小さな子どもがいると本当に作業時間が限られてしまうんです。子どもが幼稚園に行くようになって少しは時間ができたものの、よく病気するし(その後、もれなく自分も病気になる)幼稚園行事・ママランチ会などでなんだかんだで時間が取られてしまう。そのうえ、家事もしなければいけません。
息子は現在年少さんですが、年長さんになった時にもし役員に選ばれたら?小学生になって、学童の空きがなかったらどうしたらいいんだろう。PTA役員に選ばれるかもしれないし、自分が病気になって仕事ができなくなってしまうかもしれません。
そんな不安の中「仕事ができない時も、お金が入ってくる仕組みをつくらなくては」と常に思っていました。
現在、パート程度の額しか稼げてないので「スキルを上げて、もう少し収入を増やしたいな」とも思っていたので、2019年6月にAdobeイラストレーターを契約し、前々から気になっていたストックイラストに挑戦することにしたのです。
【半年間の売上推移】
2019年6月中旬頃から投稿を始めて、半年間でPIXTAさんに280枚程イラストを投稿しました。280枚といっても、同じ内容のイラストを色違いで何パターンか作ったり、文字あり・文字なしバージョンで作ったり…という風に投稿していたので実際は280枚も描いていません。
始めた時は「半年間で600枚投稿するぞ!」という意気込みだったのですが、11・12月は忙しくてほとんど投稿できず…それでも、隙間時間やクライアントワークの返事待ち時間などを使って、ちょこちょこ投稿を続けました。
こんなゆるい感じで、売上はどうなったのか?
どん!!!
(期待した方すみません、かなりしょぼいです…)
数字はクレジットで明記しています。1クレジット=100円なので、ストックイラストを始めた半年後の12月だと、およそ900円稼いだ計算になります。
「え?300枚近くも投稿して、たったそれだけ???」と思いませんでしたか?私もそう思います(涙)
なにせ初めてダウンロードされるまで私の場合一ヶ月もかかったので(65枚登録時点)これは、かなり厳しい戦いになるなと思いました(単に私が購入者の需要を掴めていないだけなんですけどね)
でも、表をよく見てください。12月→1月にかけて、いきなりダウンロード数が上がってるのに気づきませんか?ちょうど300枚を突破した頃に毎日何かしらダウンロードされるようになってきました。これは2月中旬のデータなので2月分のデータは載せていませんが、今の時点で1月分のダウンロード数を大幅に上回っています。
少しずつですが、確実に売上が伸びてきてるんです!!!
ストックイラストは投稿してすぐにダウンロードされるものもあれば、数ヶ月後にジワジワダウンロードされるものもあります。「え、このラクガキみたいなのがダウンロードされるの?」というパターンもあって、なかなか面白いです。
今はお小遣い程度しか稼げてませんが、これが半年後、一年後どうなるかワクワクしませんか?
【ストックイラスト攻略法】
初期の頃は人物イラストばかり描いていて、ダウンロードされても1~2枚とかで何度も心が折れそうになりました。登録枚数100枚を超えた頃、あまりにもダウンロード数が伸びないのでツイッターでブーブー言ってたら、なんとストック界の巨匠トラノスケさん(@to_ranosuke)がアドバイスしてくれることに!
私とトラノスケさんは、イナフクさん(@Inafuku_Kazuya)が運営するクリエイター交流会のオンラインコミュニティ「CRE-ID」のメンバーなんですが、せっかくなので他のメンバーも交えて「ストックイラスト勉強会」という形でアドバイスをしてもらうことになりました。
トラノスケさんいわく、私のポートフォリオは
①人物イラストのタッチとテーマがバラバラでポートフォリオが見にくい
②適切なタグがつけられていない
③可愛いイラストばかりなので、他のマイナスな感情のイラストも描いてみてはどうか
という風なアドバイスを受けました。人物イラストについては初期の頃は特に、同じタッチ・テーマである程度数を固めて投稿しないと、数枚程度ではせっかく描いたイラストが埋もれてしまうのです。
タグについては、初期の頃はよくわからなくて適当につけていたのでこれから少しずつ見直していきます。
③についてはなるほどな~と思い、生み出されたイラストを一部紹介します。
育児をしない旦那・喧嘩する夫婦…など、自分の体験談を元にイラストを描きました(苦笑)
すると、見事にダウンロードされました!この二枚は海外ストックでもちょいちょいダウンロードされますね。
可愛いイラストは既にたくさん出回っているので、こーいうニッチなイラストを攻めていくのはありかもしれませんね(トラノスケさん、ありがとうございます!)
ちなみに、失敗例も書いておきますね。これ↓
このイラスト、イラレの苦手なベジェ曲線を使って三日程作成に時間を費やしたにも関わらず、一枚もダウンロードされなかったやつです。
(三日間て!)
そりゃそうですよね、この手のいかにも「イラレで描きました!」系の食べ物イラストは無料ストックイラストでもたくさん見かけますし、誰もお金出して買いませんよね。
でも、このイラストを作成したおかげでだいぶベジェ曲線にも慣れたので、良しとしています(笑)
ストックイラスト、いかに購入者の需要を考えて描くかがポイントですね。
【ラスターでも勝負できるのか?】
「ストックイラストって、イラストレーター持ってないとできないんでしょ?」
こんな風に思ってる方をよくツイッターで見かけます。全然そんなことはなくて、ラスターでも十分勝負できますよ。ここでまたデータを見てほしいです。確かに、素材などのイラストはベクターで定額制で購入されることが多いんですが…
単品購入はラスター(jpg・png形式)で購入されることが多いんです。しかも人物イラストばっかり!
ここで、また売上のデータをもう一度見て頂きたいのですが
10月の単品購入の数字が突き抜けて多いですよね。これは「エクストラライセンス」が出たからなんですが、実はこれもラスターデータでした。
なので、「ベクターじゃないとストックイラストできない」なんてことは決してないので、イラレを持ってなくてもイラスト描ける方はぜひ挑戦してみてくださいね!
要は、購入者の需要さえ掴むイラストを描ければ、ラスターでもベクターでも関係ないというお話でした^^
【まとめ】
最近は比較的ダウンロードされやすい素材系のイラストばかり投稿している私です。単品購入の方が単価が大きいので、今後はどういったイラストが単品購入されやすいかも考えながら投稿していきたいと思っています。エクストラライセンスも狙いたい…!
後は、ストックイラストの登録先を2個くらい増やして(※現在はPIXTA、Adobe Stock、shutterstock三社のみ)、初期の頃のタグの見直し…ですかね(Adobe Stockのタグが特にめちゃくちゃひどい)
効果が出るまで時間がかかるストックイラストですが、半年間やってみて続けてさえいれば見えてくる事もあるし、確実に売上も上がっていくなと実感しました。思いきって挑戦して良かったなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
少しでもストックイラスに興味を持ってくれる方が増えますように。
さゆ吉
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