アマプラで見た「ロストケア」まさかの介護の話でした。
映画「ロストケア」
ちょっとホラー要素のある映画かなと
思いながら見始めたのですが、
かなりハードな介護の話でした。
ーあらすじ(ネタバレ注意です)ー
壮絶な介護
斯波自身、仕事を退職し、
病気の父の介護をする日々。
部屋は荒れ放題。
父を置いていけない状況の中
バイトにも行けず、
3食、食べれることさえ困難に。
生活保護を申請しますが、
「あなたは働けるはずだ」と門前払いされる。
これでは、八方塞がりですよね‥
「地裁が泣いた介護殺人」
斯波の父の介護のシーンは
何年か前にニュースで見た事件を
思い出しました。
2006年2月1日。
京都市伏見区の桂川の遊歩道で、
区内の無職の長男(事件当時54歳)が、
認知症の母親(86歳)の首を絞めて殺害、
自身も死のうとしたが未遂に終わった
「京都・伏見認知症母殺害心中未遂事件」。
涙なしでは読めず、しばらくは
涙が止まらなかったほどでした。
しかも、これにはまだ悲しい結末が
ありました。
懲役2年6カ月、執行猶予3年という
判決でした。
10年後、その長男は所持金数百円で
橋から身を投げたと。
母を殺したという念を抱き10年。
なんとか生きてきたのではないかと
思い巡りました。
ロストケアとは
斯波は、利用者41人を"ロストケア
(喪失の介護)"と称し殺害していきます。
利用者本人とその家族を"救った"と。
その家族の介護の大変さは
映画を見ていて身につまされるものが
ありました。
私自身、介護経験がありますが、
ずっと穏やかな気持ちで介護なんて
できないんです。
すさんでしまう時もたくさん
ありました。
私もめっちゃ白髪増えました!
父の介護をしていくうちに
斯波の黒髪が、だんだん、
だんだん白髪になっていきました。
私も介護をしはじめたころから、
一気に白髪が増えていきました!
それほど、介護は体力もですが、
精神的にもすり減っていくものだと
思います。
斯波のした「ロストケア」はやっぱり肯定はできない。
それでも、自分の親が殺されるなんて
あってはならないことだと思います。
幸い、私はそこまで壮絶な介護は
経験していません。
壮絶な介護をされている方や、
孤独にワンオペ介護されている方は、
「救ってもらった」という気持ちに
もしかしたらなるのかもしれないですね‥
心が締め付けられる複雑な題材で
モラルとは何かを考える映画でした。
介護をされる側の立場を思えば、
迷惑はかけたくないですよね。
自分が介護されることを考えると
「ロストケア」お願いしたい!?かも。