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【確定】安倍元総理の祝電は″見返り″ではない【鈴木エイト氏の推論の誤り】

2005年、安倍晋三自民党幹事長代理(当時)を座長とする「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」(以下PT)が発足されました。発足の経緯については、以下添付の『正論』平成17年10月号、山谷えり子議員の対談をご覧ください。
学校現場で推進されようとしていた過激な性教育(包括的性教育)・ジェンダーフリー教育の実態調査を安倍元総理や山谷えり子議員ら自民党保守派議員が行い、反対の声をあげたものです。

出典:「正論」平成17年10月号
出典:「正論」平成17年10月号

『正論』続きはコチラから⬇️


『正論』で山谷議員が「五月には自民党本部で六百名の参加者によるシンポジウムを開き、それにあわせて東京都の教育委員会が没収した性交人形などを展示したところ、約千人の方が見に来られました」と語っている箇所が⬇️の動画にあたります。
PTの座長である安倍幹事長代理(当時)と山谷議員が展示してある性交人形などを視察しているところです。


この2005年に自民党保守派議員がPTを立ち上げたことについて、鈴木エイト氏は『自民党の統一教会汚染』に於いて以下のような推論を立てています。

同年5月に自民党本部8階ホールで行われた「過激な性教育・ジェンダー教育を考えるシンポジウム」では責任者と司会進行を安倍側近の萩生田光一が務め、安倍と山谷がパネリストとして登壇していた。このジェンダー・バックラッシュにおいては安倍と統一教会に連動性が窺える。そして、この時期にUPFへ祝電を贈ったことは何らかの見返りだった可能性もある。

出典:鈴木エイト「自民党の統一教会汚染」


自民党の保守派議員が過激な性教育(包括的性教育)・ジェンダーフリー教育推進に反対するのを鈴木エイト氏は「統一教会とズブズブの関係にある自民党議員が統一教会の指示、差し金でやっているに違いない!何!?シンポジウムの司会進行は萩生田光一だと!?これは怪しい!!!絶対怪しい!!!間違い!!!統一教会の差し金に間違いない!!!」と確信を持ったようです。
そして翌年の2006年、安倍官房長官(当時)がUPF(天宙平和連合,国連NGO)に祝電を打ったこととミラクルに絡めて
「コレは2005年のPTを行ったことの ″見返り″ だーーー!!!」
と結論付けています。
まぁエイト氏のいつもの「可能性もある」という保険は掛けていますけどね(笑)

ん?先ず ″見返り″ なら ″行って来い″ のターンはどこ行った?
自民党側は「統一教会のためにPTを発足し過激な性教育(包括的性教育)・ジェンダーフリー教育に反対してあげた」「UPFに祝電を贈ってあげた」 コレ一方通行じゃないですか? 統一教会からの ″来い″ のターンは?何か統一教会だけ得していませんか?
エイト氏に言わせれば選挙応援で云々って言うのでしょうかね?(笑)
統一教会信者の信者数は約5〜6万人。そのうち実質稼働している信者は約2万人強。関連団体に所属する信者ではない職員も含め統一教会票は約8万票が妥当といわれています。政治家にとって選挙時の8万票はとても大事な票でしょうが、自民党が8万票と引き換えに積極的に5〜6万人が信者の教団のために動くでしょうか?私には動くとは思えません。
実際、自民党は統一教会との断絶宣言をし8万票の組織票をきり、政府は統一教会に解散命令請求を出しました。政治家とはもっと冷酷で非情なものです。
エイト氏など左翼言論人・左翼学者は過度な性教育(包括的性教育)・ジェンダーフリー教育に反対するのは宗教右派の影響だとみています。日本会議や統一教会の思惑で安倍元総理や自民党議員が動いていると真面目に思っている節があります。
でも、これって統一教会信者じゃなくても多くの ″普通の″  ″保守的″ な日本人なら反対だと思うのですがね…?皆さんは↓のような包括的性教育に賛成ですか?私は統一教会信者じゃないけど過度な性教育にもジェンダーフリー教育にも大反対です。


そして、何よりこの鈴木エイト氏が主張する「2006年、安倍元総理がUPFに贈った祝電は ″見返り″ だった」との推論が破綻している証拠がコレです。
祝電は安倍元総理の関与せぬところで贈られたものです。贈った地元秘書も相手が統一教会だとは知らなかったようです。週刊誌報道後に安倍元総理は「担当者によく注意した」と当時の記事にあります。

安倍長官は「私人の立場で地元事務所から『官房長官』の肩書で祝電を送ったとの報告を受けている。誤解を招きかねない対応であるので、担当者によく注意した」とのコメントを出した。

出典:47NEWS|2006/6/19
出典:47NEWS|2006/6/19


また、長年、安倍元総理の公設秘書だった天川幾法氏も安倍元総理の暗殺事件後に氏のFacebookで以下のように証言されています。


2006年にUPFに祝電を贈ったことは安倍元総理はおろか、地元の秘書も統一教会関係者だとは知らずに贈ったものなので、鈴木エイト氏が主張する
「2005年の『過激な性教育・ジェンダーフリー教育に反対した、その ″見返り″ に祝電を贈った」
という推論は成り立たない、破綻している
のです。
エイト氏が、この件についても碌に取材もせず時系列から適当に推測し適当に記事を書いていたことが分かります。


鈴木エイト氏の破綻している推論ですが、エイト氏は『自民党の統一教会汚染』でこの一連の流れを↓のように結んでいます。

だが、この“共鳴”は、やはり12年の第2次安倍政権発足後に明らかとなる“共存共栄”と比べると、その関係性はまだ浅いと感じられる。

出典:鈴木エイト「自民党の統一教会汚染」

破綻している推測に「浅い」も「深い」も論じることは無意味であり滑稽でもありますが、なぜエイト氏がここでは「まだ浅い」と言ったか?
それは、その後に続くエイト氏の壮大な妄想ストーリー「安倍元総理は第2次安倍政権以降、統一教会に接近した」というエイト氏独自の壮大な妄想ストーリーを展開させる必要があるから
です(笑)
エイト氏が何故「第2次安倍政権以降に接近した」というストーリーを創作したかについては以下↓をお読みください。

⬇️『自民党の統一教会汚染』の疑問点・矛盾点②(鈴木エイト氏が安倍元総理と統一教会の蜜月関係を2013年からと設定した訳)⬇️


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