鈴木エイト氏によって塗り固められた山上徹也像
山上徹也被告の心情の変化を、山上被告の凍結されたX(旧Twitter)、逮捕後の供述、米本和広氏(*宗教・カルト問題に詳しいルポライター)・鈴木エイト氏とのやり取りから時系列にしてみました。
(*太字「」は逮捕後の山上被告の供述,太字文末に(年月日)があるのは山上被告のX(旧Twitter),太字<>は山上被告と米本和広氏・鈴木エイト氏等のやり取り)
1.時系列に山上徹也被告の心情を追う
1.1.韓鶴子氏襲撃に失敗〜Xアカウント作成(2019年10月〜12月)(山上39歳)
● 2019年10月6日:火炎瓶を持ち来日した統一教会トップ韓鶴子氏を襲撃するため会場まで行くが未遂に終わる
「3年前に愛知セントレアに韓が来ていた。その時は火炎瓶を持って行った」
● 2019年10月13日:X(旧Twitter)アカウント開設
「「アベも同じ極右民族主義者だから世界の敵ではないか」という御仁もおられるだろうが、統一教会と比較してはいけない。彼らは所有権を認めない。全世界の正当な所有者は自分だと思っている。さらにおぞましいのは、モノにも増して重視するのが全世界の「女性」に対する性的権利だという事だ。」(2019年10月14日午前0時52分)
「統一教会のおぞましさに比べれば多少の政治的逸脱など可愛いものだ。安倍政権に言いたい事もあろうが、統一教会と同視するのはさすがに非礼である」(2019年10月14日午前0時55分)
「オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」(2019年10月14日午前2時35分)
「換言すれば、統一教会とは正しく韓国人の、韓国人による、韓国人の為の宗教に他ならない」(2019年10月14日午前4時15分)
「そうだな。オレも母子家庭だった。但し貧困ではない。むしろ裕福だった。婿養子ではないが後継ぎとして母と結婚した父を自殺まで追い込んだ母方の祖父のおかげで」(2019年12月7日午後8時36分)
「オレは事件を起こすべきだった。当時話題だったサカキバラのように。それしか救われる道はなかったのだとずっと思っている」(2019年12月7日午後9時4分)
1.2.「まだ足りない」米本和広氏のサイトにコメント投稿(2020年12月)(山上40歳)
●2020年12月:米本和広氏のネットサイトにコメントを投稿
山上:<闇もまた見つめている ><必要なのは許す事でも忘れる事でもない。 彼等の罪を償わせ切ること。 同じ人間が長い年月かけ捨身で築いたものを破壊するのが容易ではない。 どれだけ平和を願おうとも武器を持ち迫る者と戦えば自分も同じ穴の狢。 屈する者は負け犬という。
統一教会が信者を犠牲に築いて来た今を破壊しようと思えば、 最低でも自分の人生を捨てる覚悟がなければ不可能ですよ。 (それは米本氏も身を以て知っているはず) 統一教会が滅んで悲しむのはこの世に害なす事が生き甲斐の者しかいない。
何の遠慮がいろうか? 我、一命を賭して全ての統一教会に関わる者の解放者とならん>(2020年12月12日)
山上:<全ての人間がヒトラーにひざまづけば第二次大戦が起こる訳がない。 少し自分のために何かを見ないようにするだけでいい。 至って平和だ。世界平和家庭連合?ポルポトか?スターリンか?ヒトラーか?どんな地獄だ?人の生き血はどんな味だ?>(20年12月15日)
米本:<カッカしなさんな。出発点が狂っている。>(20年12月16日)
山上:<因果はここに巡りに来にけり><ヒトラーやスターリンに並べるべきなのは言うまでもない、統一教会の所業が彼らに比肩し得る人類に対する罪レベルだからだ。><衆人監視の元、その嘘と骨肉の争いを死ぬまで晒し続けるしかないのだ。いずれ誰かは殺されるだろう。私と社会はそれをビールでも飲みながら娯楽として消費する権利がある。行使するかは自由だが。
だが言っておく。復讐は己でやってこそ意味がある。不思議な事に私も喉から手が出るほど銃が欲しいのだ。何故だろうな?>(2020年12月16日)
米本:<しばらく投稿は控えてください。>(2020年12月17日)<激しく病的な思い込み。>(2020年12月18日)
1.3.ターゲットを安倍元総理に変更し自作銃の製造を始める(2021年春夏)(山上40歳)
● 2021年春夏:ターゲットを安倍元総理に向け、自作銃の製造を始める
「正直に言うと震災の時すらそう思った。肉親を失い生活基盤を失い病むのは同じでもこれだけ報道され共有され多くを語らずとも理解され支援される可能性がある。何て恵まれているのだろう、そう思った。」(2021年2月28日午後8時35分)
「冷戦を利用してのし上がったのが統一教会なのを考えれば、新冷戦を演出し虚構の経済を東京五輪で飾ろうとした安部(原文ママ)は未だに大会を開いては虚構の勝利を宣言する統一教会を彷彿とさせる」(2021年2月28日午後9時25分)
「銃ならば狙って撃てると思い銃を作った」
「銃は自分の知識とYouTubeを見て作った。作り始めたのは昨年の春ころ。秋には完成していた」
「統一教会が何十年も前から社会問題化しもはや反社会的組織である事を覆しようもないのは あのような文一族を崇め奉り、彼等の言うことを鵜呑みにし、神(自称)の為と称し 騙し、奪い、争わせ、 生じたあらゆる問題を自己、或いは自己の信じる神の無謬性を理由に他責化し、 神罰とさえ称し嘲笑う」(2021年5月18日午後10時3分)
「そのような行い、あわよくば全人類の家庭を崩壊させようとする事業、 そんなものを組織的に行って来たからでしょう。 実際にどれだけの事ができたかは別にして、その悪の深さはヒトラーやスターリンにも匹敵するはずです。」(2021年5月18日午後10時4分)
「そりゃ武装もしたくなるでしょう。いつ殺されても仕方がない事を、むしろ全人類が今すぐ殺さなければならないと思うであろう事を、あろう事か神を騙り行って来たのだから。」(2021年5月18日午後10時5分)
「ですが、特にあなたを憎んでいる訳ではありません。
今回連絡してみようと思ったのは
あなたも統一教会を憎んでいるだろうと思ったからです。
憎んでいるなら、さぞかし深く深く憎んでおられるだろうと。
統一教会を、
文一族を、
許せないという思いがあるなら どうか連絡して下さい
YよりWへ。」(2021年5月18日午後10時19分)
「石橋被告には正当な報復権があるが、吐き捨てて走り去る被害者に対してどんな現実的な報復態様があったのかは疑問。法が被害者の加害を罰する可能性もほぼ無い。かくして石橋被告は直接は手を下さず被害者と妻を殺害し、死刑は請求すらされず堂々と裁判で減刑を望む。つまり世の中はやった者勝ち。」(2021年5月23日午後1時54分)
「#宗教2世 まぁあれだ、宗教2世の「結婚ガー就職ガー孤立ガー」なんてカルトのやってきた事に比べりゃ随分高尚なお話なことだ」(2021年5月28日午後8時2分)
「兄弟みな就職して結婚して、それからで本当に良かった。世の中にはこのノリで根こそぎ金を持ち出し親戚に無心し家事は放棄し何日も家を空け、聞けば「世界を救う神の計画の瀬戸際」だと言う。そんな宗教もある。もちろん統一教会だが。」(2021年6月7日午後8時11分)
「「同じノリ」は語弊があるかもしれない。奴等は決して自分から関係を終わりにはしない。終われば奴等の負けなのだ。怒れば黙る、一時は家事もする、そしてまた金を持ち出す。地獄。家族という金づる、それをいっそ信者になればこの地獄から逃れられると思わせるまでが奴等の目的。」(2021年6月8日午後8時35分)
「この国の現状見て官僚になる人間なんかこんなもん。「国のため」なんぞ言う口が恥ずかしい。とうに限界を迎えた昭和の遺物しか無いこの国で、国を思うなら官僚になぞなる筈がない」(2021年6月25日午後8時41分)
「いっそ全て消えて無くなるべき。必要なものを自分達でゼロから作り出す建国の思想と過程が絶対的に欠けてるんだよこの国は。」(2021年7月5日午後7時8分)
「この国の政府が人民の幸福の為に存在した事は有史以来一度もない。明治においては列強に劣らない強国になるため、戦後においてはより強者だったアメリカの制度に順応するため。より強い者に従うために作られた政府がより弱者である人民の為に働く事を自ら理解する事は無い」(2021年7月5日午後7時28分)
「真偽の程は知らないが、とある半島マンセー宗教の聖酒は教祖の精液入りという噂を聞いた事がある。韓国社会一般という、性に異常に執着する教義だけでない根拠があったのだなぁと改めて思う」(2021年8月24日午後6時51分)
1.4.自作銃を完成させ火薬作りを始める(2021年秋冬)(山上41歳)
● 2021年秋冬:自作銃を完成させ、より危険な火薬作りを行うためシャッター付きのガレージを借りる
「世間を支配するのが虚の中で、安倍政権の虚実から実だけを取ったらこうなったのだろう。人間なんてこんなものだと最近ヒシヒシと感じる。世界を支配するのはデタラメ、表層しか見ない無関心とそれに基づいた感情、最後まで生き残るのは搾取上手と恥知らず」(2021年12月8日午後10時25分)
1.5.火薬作りが完成し借ガレージを解約(2022年2月〜4月)(山上41歳)
● 2022年2月:火薬作りに成功し、借りていたガレージを解約
「恵まれた者、勝ち残った者、それがエゴに染まった時、己が義務を忘れた時、その富と名誉は必ず失われる事になっているんだよ」(2022年1月26日午後8時26分)
「山内レベルで撃ったら多分何かの象徴的事件として歴史に残ると思う」(2022年4月23日午後10時40分)
1.6.派遣の仕事を辞める(2022年5月)(山上41歳)
● 2022年5月:派遣の仕事を辞める
「仕事を辞めて、所持金がつきた。死ぬ前にやろうと決心した」
「SEALDs...あれは一体何だったのだろう。米中冷戦やウクライナ戦争を見ても安保法案は立憲主義の破壊で安倍はヒトラーなのだろうか。」(2022年5月6日午後7時59分)
「もう何をどうやっても向こう2~30年は明るい話が出て来そうにない」(2022年6月12日午後12時30分)
「考えてみりゃ世の中テロも戦争も詐欺も酷くなる一方かもしれない。信じたいものを信じる自由、信じるものの為に戦う自由。麻原的なものはいずれ復活すると思う。それがこのどうにもならない世界を精算するなら、間違ってはいないのかもしれない。人は究極的には自分が味わった事しか身に沁みないものだ」(2022年6月23日午後8時58分)
「「これ迄の彼は死んだ。今有るのは、厭世を湛えた路傍の石ころのような存在。石は動かない、奥底の心が慟哭を叫ぶまでは。」 いい文章だな・・」(2022年6月27日午前1時2分)
1.7.Xで鈴木エイト氏にDMを送る(2022年6月29日)(山上41歳)
●2022年6月29日:鈴木エイト氏にDMを送る
山上:<やや日刊カルト新聞を従前からずっと見ていました。初めまして。家族に信者がおり、統一教会をウォッチしている者です。やや日刊カルト新聞を始めエイト氏の日ごろの活動には頭が下がります。最近の統一教会ですが7月10日、日曜日にさいたま市民会館、キャバ2000人で何らかの催しがある旨、浦和家庭教会のホームページの礼拝週報から知りました。コロナ禍で大規模な集会は控えてきた統一教会ですが、何年ぶりかに活動を始めるのではないかと懸念しております。この大会について参加者等ご存じのことはないでしょうか?>
鈴木:<情報提供ありがとうございます。7月10日といえば投票日ですね。6月中旬には世界本部長(尹煐鎬世界宣教本部長)が来日していました。選挙も近いですし何かあるかもしれません。キャパ2千人規模だと祝福閲係かもしれません。私の方でもチェックしておきます>
山上:<ありがとうございます。よろしくお願いします>
1.8.Xで埼玉の統一教会関係者にDMを送る(2022年6月30日)(山上41歳)
●2022年6月30日:Xの統一教会浦和教会アカウントにDMを送る
山上:< こんにちは。実は私、母親が信仰を持っていて昔に教会(大阪)に通っていた事があります。その後私が引っ越した事もあり、母とは疎遠で特に教会の活動に参加していた訳ではないのですが、最近は懐かしくもあり時々浦和教会のホームページを覗かせて頂いてました。教会の活動にがっつり参加したい訳ではないのですが(スミマセン…)、コロナ自粛も明けた事ですし何か大きな大会などあれば参加できたらなぁと思っていた所、週報に埼玉希望フェスティバル?という記載を見ました。これはどんな催しでしょうか?参加できたりしますか?>
1.9.犯行前日、岡山での安倍元総理襲撃に失敗、米本和広氏に手紙を投函(2022年7月7日)(山上41歳)
● 2022年7月7日:安倍元総理を襲撃するため岡山へ向かう
「実際に安倍を殺そうと動いたのは昨日。岡山県に行った」
「三発発射出来る銃を持って岡山まで行った」
「持ち物検査などがあるので中には入れなかった。安倍が会場に入る時か出る時を狙っていたが、裏口からの周りにSPがいるので結局その日は何もできなかった」
● 同日:岡山から島根在住のルポライター米本和広氏宛に手紙を投函
山上:<私は「喉から手が出るほど銃が欲しい」と書きましたが、あの時からこれまで、銃の入手に費やしてまいりました。その様はまるで生活の全てを偽救世主のために投げ打つ統一教会員、方向は真逆でも、よく似たものでもありました>
<苦々しくは思っていましたが、安倍は本来の敵ではないのです。あくまで現実世界で最も影響力のある統一教会のシンパの一人に過ぎません>
<安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません>
● 同日:帰りの新幹線で安倍元総理が翌日、奈良で街頭演説会をすることを知る
「帰りの新幹線で自民党のホームページで安倍が奈良県にくることがわかった。岡山で実行できなかったので諦めかけていたが奈良にくるということなので、そこで安倍を殺そうと思った」
1.10.安倍元総理暗殺(2022年7月8日)(山上41歳)
● 2022年7月8日:安倍元総理暗殺
自宅から5丁の自作銃・火薬類を押収
「爆弾も作ろうとした」
「20〜30年前に母親が統一教会に入会した。その後、統一教会に多額のお金を振り込んだ影響で破産した。それがそもそもの元凶」
「本当は統一教会のトップである韓鶴子をねらっていましたが、韓鶴子は韓国におり、コロナウイルスのために日本に来ませんでした」
「韓を日本に連れてきた岸の孫ということで安倍も統一教会も一緒と思っていた」
「団体トップを狙おうとしたが難しく、安倍氏は(その団体と)つながりがあると思った。(安倍氏を)殺そうと思った」
「7月中には金がなくなる。もう死ぬしかないと思い、このまま何もせずに終わるわけにはいかないと思った」
「7月に入って最終的に決心した」
「安倍が統一教会に向けてビデオメッセージを送っていた。そして統一教会の会長が安倍に向けて対談したというような内容の返事をしていた。それで2人とも一緒に殺ってやろうと思った」
「自分が安倍氏を襲えば、統一教会に非難が集まると思った」
2.誰が山上徹也像を歪めたか
2.1.ANN記者の山上徹也像
事件直後に山上徹也被告を取材したANN記者が山上被告に抱いた感想です。
私も山上被告のX(旧Twitter)が凍結される前に全文を読み「友達いなさそう…」「孤独そうだな…」そして「統一教会に強い恨みを持っているな」とANN記者と同じ印象を持ちました。
その後メディアに鈴木エイト氏が登場し世間の山上徹也像は「山上被告は統一教会に家庭を破壊され貧しい幼少期を過ごした可哀想な被害者。安倍さんは統一教会とズブズブだったのだから殺されても仕方がない。自業自得」という山上可哀想、山上同情論一色となりました。
しかし、メディアやエイト氏の言う山上徹也像は果たして真実の山上徹也なのでしょうか。勿論、まだ裁判も始まっていない、限られた供述しか出てきていない中で山上被告を論じるのは軽々です。
ANN記者の記事にある山上被告の家族、これは山上被告の妹でしょう。妹は「統一教会に家庭を壊されたとは思っていない」「身内の度重なる不幸(*山上被告の父親のアル中・鬱病・DV,兄の障害)に母親が宗教に救いを求めたのは仕方がない」と言ったといいます。妹は私立高校を中退後、おそらく大検を受け大学へも進学しています。
同じ境遇で育った兄妹なのに、一方は「家庭を壊されたとは思っていない」、一方は「家庭が壊された」と思い何十年にもわたり統一教会に強い恨みの感情を持ち、何年もかけ自作銃・火薬類の製造に没頭し殺人計画を錬る。挙句、百歩譲ってまだ教団関係者ならいざ知らず飛躍した思考で殺人対象を安倍元総理に向け実際に犯行に及ぶという常軌を逸した行動をとっています。
Xなどから時系列に山上被告の心情を追っていくと山上被告がかなり倒錯した異常な人物であることが分かります。
山上被告は自分の人生がうまくいかない、自分の不幸を他人のせいにすることで自分の人生から逃げていたのではないでしょうか。他人のせいにしたところで自分の人生が良くなるでしょうか。結局は自分がポジティブ思考で頑張るしか人生を好転させることはできません。山上被告はそれから逃げていたのです。
自分が不幸なのは統一教会のせい、母親のせい、母方の祖父のせいにすることで自分の人生から逃げていたのです。そして関係のない安倍元総理を暗殺してしまった…。秋葉原通り魔事件の加藤、京アニの青葉被告とどこが違うのでしょうか。
私は山上被告は他責思考のイカれた″無敵の人″だと思っています。
山上被告は鈴木エイト氏のXや『やや日刊カルト新聞』の熱心な読者でした。他責思考のイカれた″無敵の人″にエイト氏の誤った「安倍元総理と統一教会はズブズブ」「裏取引のある共存共栄の関係」といった記事が山上被告を勘違い、誤認させ安倍元総理に標的が向いてしまったのでしょう。
但し、当サイトで検証しているようにエイト氏の主張や記事には事実誤認・虚偽が多いです。この記事を信じ山上被告が安倍元総理をターゲットにしたとしたらエイト氏はとんでもない重大な過ちを犯したことになります。
2.2.山上徹也像が揺らぐと困るものの存在
姉が統一教会信者の鈴木エイト氏
母親が統一教会信者の山上徹也被告
41歳まで定職につかず、職に就いても長続きしなかった鈴木エイト氏
41歳まで非正規で職を転々としていた山上徹也被告
そして両者に共通する統一教会への強い恨み
鈴木エイト氏と山上徹也被告はあまりにも似ています。エイト氏の姉は今も現役の信者で結構な額を献金しているようです。エイト氏に山上被告を客観的に分析し論じることは無理です。なぜならエイト氏自身が統一教会に強い恨みを持つ当事者だからです。
エイト氏の語る山上徹也像は山上徹也ではなくエイト氏自身の感情をスライドさせたものではないでしょうか?
付け加えるならエイト氏に統一教会を中立・客観的な視点で論じることは不可能です。こちらも当事者であり、また統一教会信者の拉致監禁に加担していた反統一教会側の人物だからです。
『「山上徹也」とは何者だったのか』(講談社+α新書)の中でエイト氏は執拗にエイト氏と山上被告を関連付けるように書いています。山上被告がエイト氏の記事を読み誤認しターゲットを安倍元総理に向けた、として逮捕後の山上被告はエイト氏との面会もエイト氏からの手紙に返信もしていないそうです。エイト氏が声高に主張するほど山上被告はエイト氏を意識している(していた)のでしょうか?山上被告は目立つ大物なら誰でもよかったのではないでしょうか?
またエイト氏も山上被告と自身を強引に関連付けることでジャーナリスト()としての仕事に結び付ける、自身を売り出す、便乗ビジネスを行なっているように思えます。
最近は、新たな食い扶持を求めてかジャニーズ問題にも絡んでいるようですか(笑)
エイト氏は山上被告を食い扶持に利用するのと同時に、山上被告が誤認した「安倍元総理は統一教会シンパ」とするエイト氏自身の主張を正当化させる必要もあります。安倍元総理と統一教会がズブズブじゃなきゃ困るのはエイト氏自身ですからね。
事件後、安倍批判を行いたいメディアにとってエイト氏の主張は都合の良いものでした。メディアが都合の良い紀藤弁護士ら反統一教会弁護団の全国弁連、私怨の鈴木エイト氏らを使い視聴者に「山上は可哀想な被害者。責任は統一教会と安倍元総理にある」と扇動したのです。
メディアにとっては安倍批判ができ、全国弁連にとっては30年の私闘の相手である統一教会を解散に追い込める。エイト氏にとっても同じです。私怨の相手である統一教会を解散に追い込むためエイト氏も全国弁連も山上被告を利用したのです。全国弁連・エイト氏が解散命令請求を急いだのもここに理由があるのかも知れません。山上被告の裁判が始まれば国民の山上同情論がなくなるかも知れませんからね。まぁその時はメディアは報道しない自由を発動すると思いますけどね。
エイト氏の語る山上徹也像が真実の山上徹也なのか、一度立ち止まってゼロから見つめ直す必要があると思います。