笑いでストレスを解消!社畜の「推しの子会社」考察
はじめに:社畜のダブルライフ
早朝のオフィスで、スマホの中のアイドルの配信を小声で再生しながら、ふと考えた。昼は真面目な経理部員、夜はアイドルのマネージャー。この謎のダブルライフ、いったいどこまで続けられるのだろう。
まるで、アイドルと復讐者の顔を使い分ける漫画のヒロインみたいだ...って、そっちは壮大すぎるか。私の場合は「経費精算と握手会の時間管理を同時にこなすサラリーマン」という、もっと地味な二重生活である。
そう、私はアクア。目的のためなら二重生活だって苦じゃない!
1. 企業戦士の副業編
昼の顔、夜の顔
9時から17時まで:真面目なスーツ姿の経理部員。
17時から25時まで:推しTシャツに着替えたマネージャー。
「田中さん、この領収書の処理が...」
「申し訳ありません、握手会の準備が...あ、いや、取引先との打ち合わせの準備が...」
「???」
部長の疑惑の眼差しが痛い。まるで、アイドルの正体を暴こうとする週刊誌記者みたいだ。
オフィスでこっそりライブ配信
「このExcelの関数について解説していきます」
画面の向こうで、推しがキラキラした笑顔で歌っている。
早く関数の解説を終わらせないと、サビを見逃す!
でも、慌てて仕事を終わらせようとして、コードを打ち間違えたら、部長に「最近、集中力が落ちているんじゃないか?」と心配される。まるで、アイドル活動がバレそうで焦る女子高生みたいだ。私、もう30代なのに...。
2. 理想と現実の狭間編
経費精算の鬼と握手会の天使
昼:「この経費は認められません!」
夜:「推しに会えて幸せですか~?」
この極端な感情の振れ幅、私の精神は大丈夫なのだろうか。まるで、昼と夜で人格が変わる怪人二十面相みたいだ。いや、もはやジキルとハイドの世界である。
株主総会でサプライズライブ
「次に第2号議案の審議に...」
「ここで緊急企画!アイドル株主による特別ライブ!」
会議室が一瞬で箱推し空間に。社外取締役も思わず手拍子。監査役も推しマスクで参加...なんて夢のような光景を妄想する。現実は、第2号議案の資料がライブのセトリと混ざって大パニック。
3. 企業価値の新解釈編
ROIでは測れない価値
「このアイドルプロジェクトのROIは?」
「えっと...笑顔の価値を数値化すると...」
必死に電卓をたたく私の背後で、推しの「がんばれ!」コールが聞こえる気がする。気のせいだ。まるで、廃部の危機に陥った部活を守ろうとする青春スポーツ漫画のワンシーンみたいだ。
ファンサービスと接待の類似点
「お客様に笑顔で接することが大切です」
この言葉、ビジネスマナー研修とアイドルレッスン、どっちだっけ?
4. 経営戦略としてのアイドル編
アイドル事業部の設立
「新規事業として、アイドル部門の立ち上げを提案します!」
会議室で真剣な表情でプレゼンする私。スーツの下は推しTシャツ。まるで、変身ヒーローが素性を隠して人類を守るみたいだ。ただし、守るのは四半期決算と握手会スケジュール。
「具体的な収益モデルは?」
「えっと、グッズ販売と...」
「具体的な数字は?」
「愛を数字で語れますか!」
...これは明らかに会議の空気を悪くする発言だった。まるで、アニメアイコンで政治討論を始めるX民みたいな空気の読めなさ。
KPIの新提案
従来のKPI:売上・利益・市場シェア
新しいKPI:推しへの愛・ヲタ芸の完成度・コール音量
部長の目が死んでいる。というか、完全に心が折れている。まるで、異世界転生モノで現代の常識を持ち込もうとして失敗する主人公みたいだ。
5. 企業統合の危機編
M&A対策としてのアイドル
「我が社の企業価値には、アイドル事業という目に見えない資産が...」
敵対的買収を仕掛けてきた企業に対して、必死に説明する私。まるで、学園統合に反対する生徒会長みたいだ。でも、相手は冷徹な投資ファンド。「推しは、正義」という理論は通用しない。
株主優待の革命
従来の株主優待:食品詰め合わせ・商品券
新しい株主優待:限定握手会参加権・サイン入り決算書
IR部門が本気で検討を始めてしまった。まるで、部活動を廃部から救うために奇抜な案を出し続ける青春漫画のような展開だ。ただし、舞台は上場企業である。
6. メリット・デメリット大解剖
メリット:
昼と夜で違う自分を演じられる(でも人格分裂しそう)
ビジネススキルがアイドル運営に活きる(Excel方眼紙でセトリ管理)
接待スキルが向上する(ファンサの応用)
企業のブランドイメージが若返る(平均年齢は据え置き)
新しいビジネスモデルの開拓(前例がないのが問題)
仕事のモチベーションが上がる(推しに会える日だけ)
デメリット:
睡眠時間が極限まで削られる(推し活 > 睡眠)
出張とライブが重なる(分身の術が使えない)
経費申請が複雑になる(推し活を経費で落とせない)
上司の信頼を失う(「最近、仕事に集中していないのでは?」)
副業規定との戦い(グレーゾーンすぎる)
アイドルとビジネスの価値観の違いに悩む(ROIで測れない愛)
おわりに:理想のエンタメビジネス
結局のところ、企業とアイドル、その両方を真剣に愛することは可能なのだろうか。
スーツとライブTシャツ。
経費精算と物販列。
決算発表とコールアンド.レスポンス。
一見、相反するように見えるこの二つの世界。でも、本質は同じかもしれない。人を幸せにすること。その手段が、ビジネスだったりアイドルだったり。
...なんて、真面目に考えていたら、またミーティングの時間だ。今夜は株主総会の資料作成と、推しのニューシングル発売記念配信の同時進行。まるで、アイドルマスターでプロデュースと営業を同時にこなすプロデューサーみたいだ。
題材として推しの子選んだ時、どこまで本編触れようかと考えたが、ジャンプ+であの結末読んだら、どうにもアイドルのことしか触れられなくなった…
そりゃないぜー(号泣)。
あー、何喋ってもアニメ待ち民のネタバレになるからやめとこ。
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。そういえば、アイドルも本名は違うんだった。シンパシーを感じる。あ、もう時間だ。この話はまた今度!
(完)