笑いでストレスを解消!社畜の「鬼シェアハウス考察」
はじめに:現代社畜、今日も疲弊
終電もとっくに過ぎた孤独なオフィスで、仮眠から目覚め疲れた目をこすりながらふと考えた。この忙しさ、残業、ストレス...まるで無限城で永遠と戦っているような毎日。
...って、ちょっと待て。本物の鬼が目の前に立っているんだけど。しかも手には日輪刀ならぬエクセル刀を持っている。これ、過労で幻覚見てる?でも幻覚にしては残業代が少なすぎる。リアルすぎる。
「お前、毎日遅くまで働いてるな。その根性、気に入った!」
「すみません、根性というか、単純に仕事が終わらないだけで...」
「なに?お前も鬼になりたいのか?」
「いえ、それは結構です。今でも十分鬼のような生活してますので...」
1. 社畜の日常、乱入する鬼編
突然の来訪者
その鬼は自己紹介をした。「私は上弦の『残業』。下弦の『有給』を狩るために現れた」
いや、有給さんは私の味方なんですけど...。というか、私の心は既に下弦の「社畜」になっているから、これ以上「鬼化」は進まないでほしい。
ん?そもそも何故鬼が鬼を狩るの?仲間割れ?
考えている間にも、鬼からの質問は続く。
「人間よ、お前は呼吸を知っているか?」
「はい、毎日ため息をつく呼吸なら...」
「違う!『全集中!締切間際の呼吸!』だ!」
「待って~!何で鬼が呼吸使うの?!やっぱ変でしょ!」
「お前は鬼を狩る鬼の存在を忘れたのか」
「……珠世さんなの?」
「そんなようなものだ。社畜という世の理を食らう鬼を滅している」
「そういうことなら、乗りましょう!」
鬼と社畜の奇妙な共同生活
気がつけば、私の家で鬼とシェアハウス生活が始まっていた。伊之助の突進よりも唐突な展開。
「おい、冷蔵庫の中の血豆腐、誰が食べた?」
「すみません、今日の弁当に入れちゃって...」
「人間の食事に血豆腐は入れるな!ニチレイの冷食にしろ!」
「鬼舞辻無慘も真っ青のブラック企業感」
朝:
私「出社します!」
鬼「おう!今日も『Excel式の呼吸』で頑張れよ!」
私「はい!...って、やっぱりなんで鬼が応援してるんだろう」
夜:
鬼「また終電か?」
私「はい...今日も上司の説教の呼吸で」
鬼「人間、それは『遭遇の呼吸』というのだ」
私「むしろ遭遇したくない」
鬼流ストレス解消法
「人間よ、ストレス解消には『全集中』が重要だ」
「全集中...残業の呼吸...ですか?」
「違う!『サボりの呼吸』だ!今から奥義を伝授する!」
鬼伝承のサボりの呼吸:
壱ノ型:トイレ行ったふり
(効果:約10分の休憩を獲得。ただし1日3回まで)弐ノ型:資料探してるふり
(効果:最大30分の放浪が可能。要・真剣な表情)参ノ型:電話対応中のふり
(効果:片手でスマホゲームが可能。ただし通話ボタンは必須)肆ノ型:会議中居眠り
(効果:善逸張りの"立ち眠り"を習得。うなずきながら寝られる)伍ノ型:メール届いてませんでした
(究極奥義。失敗すると戦線離脱まで追い込まれる危険技)
「人間が倒れるまで働くのは愚かだ。適度に休め」
「はい...って、出勤時間です!」
「おい!今のは『サボりの構え』じゃない!『出勤の構え』だ!」
2. 社畜の覚醒編
意外な真実
ある日、鬼の正体が明らかになった。
「実は私は『働き方改革』の具現化された姿なのだ」
「え?でも血豆腐食べてますよね?」
「あれはプロテイン味の血豆腐だ」
「いやそこ突っ込むとこ!?」
社畜の成長物語
「全集中!定時退社の呼吸!」
私は少しずつ、仕事との向き合い方を変えていった。
「会社は鬼ではない。鬼より怖いのは、自分を追い込む習慣だ」
「深いですね...」
「そうだろう?これ、禰豆子のLINEスタンプの引用なんだが」
「なんでそこでオチを!?」
鬼との修行
「今日から『サボりの呼吸』を極める修行だ!」
「はい!」
一日目:
「壱ノ型!トイレ行ったふり!」
「人間よ、それはただのトイレ休憩だ」
「えっ、違うんですか?」
三日目:
「弐ノ型!資料探してるふり!」
「その姿勢では不自然だ。もっと必死に!冨岡義勇みたいな真剣さで!」
「私に冨岡さんの真顔は無理です...」
一週間後:
「肆ノ型!会議中居眠り!」
「善逸より下手くそだ!」
「善逸さんは天才なんですよ!」
一ヶ月後:
「究極奥義!メール届いてませんでした!」
「よし!その目の虚ろさ!完璧だ!」
「それ、褒められてるんですか?」
3. メリット・デメリット大解剖
メリット:
鬼と暮らすことで精神が強くなる(というか感覚が麻痺する)
残業がなくなる(上司が鬼を見て失神したため)
ストレス解消が上手くなる(諦めの呼吸を習得)
体力が向上する(通勤電車で血豆腐の匂いを消す運動)
食費が浮く(血豆腐は意外と安い...って何食べてるんだ私)
デメリット:
近所からの苦情(夜中の「全集中」の掛け声)
水道代の高騰(血の汚れ落としが大変)
冷蔵庫の中が血豆腐だらけ(普通の豆腐が置けない)
休日も修行(「サボりの呼吸」の特訓)
会社で鬼の話をすると白い目で見られる(カウンセリングを勧められた)
禰豆子のような可愛さがない(竹咥えても萌えない)
4. 鬼と社畜の最終決戦
ある日、私のデスクに立ちはだかる影。
「おまえ、最近サボってるらしいな?」
上司だ。しかも様子が...。まさか!上弦の「締切」の鬼!?
「全集中!遅刻の呼吸!満員電車の型!」
「無駄だ。締切は絶対だ」
「くっ...」
その時!
「おい人間!私の血豆腐弁当を食え!」
「えっ、今ですか!?」
食べてみると...なんと私の中から新たな力が!
「全集中!!有給届けの呼吸!!!」
上司「なっ...満期消化だと...!?」
終わりに:鬼と歩む明日へ
「人間よ、私との生活はどうだった?」
「はい、おかげで...」
その時、目が覚めた。
机の上には大量の資料。モニターには無限列車のように続くExcelの列。
私は、また終電間際まで残業していたようだ。
...でも、なんだか心が軽くなった気がする。
例え会社が鬼のような理不尽を押し付けてきても、
私には「サボりの呼吸」がある。
今日も、時透無一郎の如く静かに、
しかし炭治郎の如く情熱的に、
そして善逸の如く逃げ足速く、
伊之助の如く突進(帰宅)する。
それが私の選んだ、鬼殺社畜の道。
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「我妻」...ではない。「珠世」でもない。「カナヲ」でもない。あ、マジでそろそろ作業再開の時間だ。この話はまた今度!
(完)
追伸:誰か私の冷蔵庫に入ってる血豆腐、処分してください...。