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笑いでストレスを解消!社畜の「シュタインズ・ゲート考察」

はじめに:デスマ中のオフィスにて

デスマ中のオフィスで、キーボードを叩く音だけが響く中、ふと考えた。この現実は、本当にシュタインズ・ゲートなのか?私は今、どの世界線にいるのだろうか。

世界線変動率1.048596%...。これは間違いなく、ブラック企業世界線の数値だ。毎日深夜まで残業が続き、休日出勤は当たり前。まるで、まゆりの死が避けられないように、この残業地獄からは逃れられない...。

いや、待て。まだ希望はある。岡部が幾度もの失敗を重ねてシュタインズ・ゲートにたどり着いたように、私にもきっと、理想の世界線に到達するチャンスがあるはずだ。

1. 世界線改変作戦

Operation Skuld:残業回避作戦

「田中、君に大切な話がある」
この上司の呪文から始まる残業地獄。これを回避するため、私は様々な世界線を探ることにした。

作戦その1:「体調不良」世界線
→失敗。翌日の仕事が倍増する未来が見えた。
「具合が悪そうだね。じゃあ明日、元気な時に話そうか」
なんという巧妙な因果律の罠。これぞ、まゆしぃの「トゥットゥルー♪」のように無邪気で残酷な運命か。

作戦その2:「重要な約束」世界線
→失敗。「じゃあ明日で」の呪文で封じられる。
「約束があるなら仕方ないね。明日の朝一番で話そうか」
まさか...!朝型世界線への強制収束とは...。

作戦その3:「システムエラー」世界線
→致命的失敗。むしろ残業確定に。
「大丈夫、IT部が直してくれるまで待とう」
そこへやってくるダル君IT。「スーパーハカーだお!(眠そう)」
...結果、徹夜作業が確定した。

作戦その4:「データが消えた」世界線
→最悪の結末。
「クリスティーナ!データが消えたんです!」
「ティーナティーナ、うるさい!私は課長です。バックアップ取ってなかったの?」
バックアップからの復旧作業で、むしろ作業時間が3倍に。

β世界線での新たな発見

これまでの失敗から、私は重要な事実に気づいた。単純な言い訳では、この世界の理(システム)を変えることはできない。より深い次元での改変が必要なのだ。

作戦その5:「事前準備」世界線
→一時的成功!...かと思いきや。
前日のうちに仕事を片付けておく作戦。しかし、空いた時間に新たな仕事が舞い込む。
「田中さん、手が空いてるなら、この案件も...」
なんという残酷な因果律。

2. 未来ガジェット研究(働き方改革)

未来ガジェット001号:電話回避装置

受話器を取ると自動で「ただいま会議中です」と応答するシステム。まるで、IBN5100のような夢の装置だ。しかし...。

「田中さん、さっきまで会議中って言ってたのに?」
上司が直接デスクに来るようになった。
「あ、はい...これはその...量子もつれの関係で...」
「それ、シュレディンガーの会議?」
「クリスティーナ!これは紛れもなく、組織の陰謀です!」
「だから課長です」

未来ガジェット002号:自動メール返信機

「承知いたしました」「検討いたします」「前向きに」など、汎用的な返信を自動生成。タイムリープマシンならぬ、メールリープマシンの完成だ。...が。

【受信箱】
上司「進捗どうですか?」
私(自動)「検討中です」
上司「具体的には?」
私(自動)「前向きに」
上司「数値は?」
私(自動)「承知いたしました」
上司「??」

無限ループ発生。まるで、まゆりの死が繰り返されるように、メールの応酬は終わりを知らない。

未来ガジェット003号:量子化PCシステム

仕事中のPCと、仕事が終わったPCの量子的重ね合わせを実現。シュレディンガーの猫ならぬ、シュレディンガーの仕事である。

「この企画書、できてます?」
「観測するまでは、できているかもしれないし、できていないかもしれません」
「それ、先週も言ってなかった?」
波動関数の収束と共に、企画書は「まだできていない」状態で固定された。ダル君ITいわく、「これは運命石の扉の選択かも」

3. ラボメンの反乱

001:狂気の社畜マッド・タナカ(私)

「組織の陰謀に気づいてしまった...。このままでは社畜たちが...!」
毎日終電帰り。妄想が暴走しがち。でも仕事はできる(重要)。

002:クリス課長(課長)

「いいかい?田中君。残業は世界の意思なんだよ」
ツンデレ系上司。本当は部下思い。でも、会社の規則には厳格。最近、厨二病っぽい発言が増えてきた気がする。

003:まゆり係長(係長)

「トゥットゥルー♪田中さん、また残業ですか?」
いつも明るい性格。でも、なぜか私に残業を振ってくる。善意の死神。

004:フェイリス経理(経理担当)

「にゃんにゃん!残業代申請が多すぎですにゃ!」
経理部のアイドル。容赦なく経費を切る。「にゃん」語尾は、ストレス発散のため。

005:ダル君IT(システム担当)

「超ハカーだお!(眠そう)」
システムトラブルは直せるが、自分の残業は減らせない。最近、エナドリの空き缶で机の周りに要塞を作り始めた。

006:ルカ子さん(新入社員)

「あの、先輩...これってどうすれば...」
優しい性格で誰からも愛される。だが、その純粋さゆえに上司の無理難題を真に受けてしまう。よく「君は女性社員以上に繊細だね」と言われる。いや、新入社員である。

007:鈴羽バイト(派遣社員)

「未来からタイムマシンで来ました...ではなく、派遣会社からまいりました」
有能すぎる派遣社員。契約更新という過酷な運命との戦いに身を投じている。自転車通勤。いつかバイクに乗り換えたいらしい。

008:モエカ(経理部主任)

「経費申請が...(メール)」
スマホ依存の経理部主任。直接の会話を極端に嫌う。経費の否認メールだけは光速で送信してくる。「組織の掟なので...(メール)」

4. 社畜世界線の法則

β世界線:ブラック企業の収束

毎日深夜まで残業。休日出勤は当たり前。この世界線では、どんなに努力しても定時で帰れない運命が待っている。

「おかりーん!(私のこと)また残業?」
「うるさい!これは確かに組織の陰謀なんだ!そうだろう、クリスティーナ!」
「だから課長です。あと、その設定、昨日も聞きましたよね」

α世界線:ホワイト企業の夢

伝説のホワイト企業。有給消化率100%、残業ゼロ、フレックスタイム制...。
神か悪魔の所業か、そんな理想郷は本当に存在するのか?

「クリスティーナ!ホワイト企業は実在するのか!?」
「だから課長です。ホワイト企業?ああ、都市伝説ね」
「なっ...まさかSERN(ホワイト企業)を否定するとは...!」

5. メリット・デメリット:世界線理論

メリット:

  • 複数の世界線で有給申請ができる(全部却下)

  • 「量子もつれ」で遅刻を言い訳できる(通じない)

  • タイムリープで失敗をやり直せる(妄想の中だけ)

  • ラボメン(同僚)との絆が深まる(残業仲間が増えるだけ)

  • 厨二病発言で周囲を和ませられる(引かれることも)

  • 残業の理由付けが斬新になる(むしろ怪しまれる)

  • 現実逃避の最終兵器として使える(それはそれで問題)

デメリット:

  • Reading Steinerのせいで全世界線の残業を記憶(地獄)

  • 机の引き出しからラボコートが見つかって説明が必要に

  • 「これも運命石の扉の選択です」が口癖になる

  • 会議中に「エル・プサイ・コングルゥ」と言いそうになる

  • 全ての不運を「委員会の陰謀」と結び付けてしまう

  • 上司に厨二病が伝染する可能性(むしろチャンス?)

  • 現実と妄想の区別がつかなくなる(それはそれで楽しい)

おわりに:シュタインズ・ゲートへの到達

結局、理想の世界線(シュタインズ・ゲート)への到達は叶わなかった。
しかし、重要な真理に気づいた。

この世界線で、私たちは戦い続ける。
まゆりを救えなかった岡部と違い、私たちには希望がある。
それは「働き方改革」という名の反逆。
例え、この世界線で残業が収束しようとも、諦めてはいけない。

「これは選ばれし社畜の使命...!」
「おかりーん、終電の時間だよ」
「まゆしぃ!?...じゃなかった、係長!?」

ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。これは組織(会社)に潜入するためのコードネームである。本当の名前は「クリス」...ではない。「まゆり」でもない。「ルカ子」でもない。

あ、上司から着信が...。
これは、また一つの世界線が始まる予感。

El. Psy. Kongroo.

(完)

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YuSa@社畜系お笑い作家
「普段は社畜あるある考察で皆様の心を癒やしているつもりですが...『これ面白いから投げ銭したい!』って思ったり、『こんなアホが世の中で働いてるんだから頑張ろう』って1μ(ミクロン)でも思ったら、『チップくれでもいいんだよ♡』って思う田中(仮)です」