笑いでストレスを解消!社畜の「進撃の巨人」考察
はじめに:社畜の妄想は壁を超える
終電間際のオフィスで、疲れた目をこすりながらふと考えた。もし、調査兵団が一般企業だったら...?
子供の頭では「巨人を倒す!人類を救う!」という壮大な展開にワクワクしていたのに、今じゃ「エレンの有給取得率」とか「超大型巨人の社会保険料」とか考えてしまう。ああ、なんて世知辛い大人になってしまったのだろう。
1. 調査兵団株式会社の日常
新入社員田中、配属初日
「田中さん、配属は...エルヴィン団長直属です」
人事部からの通達を受け取った瞬間、私の心臓は「立体機動装置」なみの機動力で動き回った。
エルヴィン・スミス。調査兵団株式会社の最高執行責任者(COO)にして、人類最強の営業部隊のトップ。その下で働けるなんて、光栄すぎて...。
と思ったのも最初の10分だけ。
「田中くん、この案件の資料、30分後のミーティングまでに100ページ頼む」
「はい!でも30分で100ページは...」
「人類の発展のためだ、諦めて死ね」
「え?」
「死んで応えろ」
「いや、過労死しそうですけど...」
まるで、壁の外に放り出されたような緊張感。エルヴィン団長の机の上には、部下たちの「心臓の供給」と書かれた箱が...。これ、比喩じゃないよね?
リヴァイ社長就任後の激変
エルヴィン団長の勇退後、なんとリヴァイ兵長が社長に就任。オフィスの様相が一変した。
「お前ら、机の上が汚ねえぞ」
「申し訳ありません!」
「床にホコリが...許されねえ」
「すみません!」
「トイレが汚ェと、お前らの首が飛ぶぞ」
「はい!掃除します!」
気づけば調査兵団は、巨人討伐より清掃に力を入れる企業に。「人類最強の清掃部隊」という新しいキャッチフレーズまで付いた。
2. 社内システムの考察
立体機動装置という働き方改革
移動時間の短縮に革命的なソリューション、それが立体機動装置。ただし...
「田中さん、経費申請が」
「はい、ガス代と装置のメンテナンス費用で...」
「却下です」
「でも、これがないと10階の会議室まで...」
「階段があるでしょう?」
結局、コスト削減の波には勝てず、階段生活に逆戻り。エレベーターは相変わらず混んでいる。
巨人化という人材育成制度
「田中さん、巨人化研修に参加してもらいます」
「え?」
「15メートル級まで成長できる可能性がある、チャンスですよ」
「でも、制御を間違えたら...」
「まあ、そしたら懲戒解雇ってことで」
人材育成というより、人材淘汰では?しかも、巨人化研修の同期が皆、私を食べようとしている気がする...。
3. 社内行事あるある
調査遠征(社員旅行)
「今回の社員旅行は、ウォール・マリア奪還です」
「いや、それ出張じゃ...」
「温泉もありますよ」
「巨人の温泉!?」
結局、死亡率90%の出張に。帰りの新幹線で「来年は生きて帰れる場所にしてください」と人事に直訴した。
新年会での誓い
「我々の目標は、全ての巨人を駆逐することです!」
「社長、それKPIとして具体的すぎません?」
「では、今期は売上3%増で」
「あ、巨人駆逐で」
4. メリット・デメリット大解剖
メリット:
立体機動装置で通勤時間短縮(メンテナンス代は自己負担)
巨人化で出世の可能性(出世か懲戒解雇かの二択)
社食が充実(巨人の肉...じゃないよね?)
福利厚生で壁内不動産の社割(ただし、巨人に破壊される可能性大)
社会的意義のある仕事(人類の自由のため!)
体力に自信がつく(毎日が筋トレ)
デメリット:
死亡率が異常に高い(社会保険が超高額)
出張が命がけ(文字通り)
休日出勤が当たり前(巨人は休日も襲ってくる)
上司が怖すぎる(心臓を捧げよ)
人事評価が厳しい(生存=合格)
制服が高額(立体機動装置込み)
おわりに:ありがとう、ピンピンさん
ピンピンさんへ。
今回は面白いお題をありがとうございます!個人的に、エルヴィン団長の「諦めて死ね」は、現代の「すみませんが頑張ってください」より正直で好きです。
ちなみに、私の推しはマルコです。
シティハンター同様、早々の退場。私キャラ見る目ない?!
来週は『SHIROBAKO』!アニメ業界の締切に追われる姿を、社畜視点で考察します。武蔵野アニメーションの残業時間は、果たして調査兵団株式会社を超えられるのか!?乞うご期待!
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。調査兵団の一般兵士として「田中」という仮の名前を使っているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。あ、巨人が来た。この話はまた今度!
(完)