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笑いでストレスを解消!社畜の「ダンダダン考察」

はじめに:社畜と超常現象

終電間際のオフィスで、疲れた目をこすりながらふと考えた。もし、オカルトと超常現象が実在したら...。

子供の頃は「宇宙人に会いたい」「幽霊と話してみたい」なんて夢を見ていたのに、今じゃ「締切に追われる私の魂が体から抜け出して残業代を請求しないかな」とか考える始末。ああ、なんて世知辛い大人になってしまったのだろう。

1. 社畜の超常現象編

霊体となって仕事をこなす

「今日から、あなたの魂は自由に体から抜け出せます」
...なんて言葉が聞こえてきたら?

想像してみてほしい。体は机で居眠りしているように見せかけたまま、魂だけが抜け出してキーボードを叩く。上司には「田中さん、居眠りですか?」と言われながら、実は猛スピードで仕事を進めている...。

でも待て。魂が抜け出せるなら、他の社員も同じことを考えているはず。オフィスの天井付近で魂同士がぶつかり合い、「すみません、通りま...って、部長ですか!?」なんて珍事も起きかねない。まるで、霊体同士の満員電車状態だ。

超能力開発研修

「今日から、全社員に超能力開発研修を実施します」

メンタリストDaiGoばりの読心術?サイボーグクロちゃん並みのサイボーグ化?いや、どう考えても会社に都合の良い能力しか開発させてもらえない。

「田中さん、今日の研修は『締切を感じ取る第六感』の開発ですよ」
「はい...(それ、普通のプレッシャーでは?)」

異世界転生出張

「田中さん、異世界の支社に転勤になりました」

ついに来た、なろう系転生の機会!...と思いきや。

「異世界でも経費は経費です。領収書は必ず保管してください」
「現地通貨のレート換算は経理部に確認してください」
「異世界でも残業は原則禁止です。ただし、向こうの太陽の動きに合わせて」

結局、異世界でも社畜は社畜なのか。しかも、「剣と魔法のファンタジー世界」と期待したら、「エクセルとパワポの使い方が違う程度の異世界」だった、なんてオチも。

2. 社畜のバトル編

UFOに納期を奪われる

ある日、突然オフィスの上空にUFOが現れ、締切間近の企画書が吸い上げられた!

「田中さん、締切は明日までですよ?」
「はい、でも企画書がUFOに...」
「言い訳は結構です」

なんで宇宙人は、パワポとエクセルにしか興味を示さないんだ。せめて、上司も一緒に連れて行ってくれれば...。いや、それはそれで地球の危機か。

除霊ミーティング

「この案件、呪いがかかってますね」
「え?」
「前任者が怨念を残したまま退職したので」

毎週月曜の進捗会議が除霊会議に。お祓い棒ならぬ、パワポ棒を振りかざして厄払い。でも、本当に必要なのは案件の除霊じゃなくて、プロジェクトの進め方を見直すことでは?...なんて冷静な突っ込みをする私に、先輩の霊が取り憑いた。

妖怪たちの人材派遣

「本日から、妖怪たちが業務支援に入ります」

ぬらりひょんがエクセルマクロを組む。座敷童が会議室の予約を管理。コピー機には河童が常駐。一見理想的だが...。

「すみません、河童さん、また機械に水浸しですよ」
「案件の納期が首を突き出してきました」
「座敷童が会議室で遊んでて、予約が滅茶苦茶です」

結局、モンスターよりモンスタークライアントの方が怖いという結論に。

3. 社畜の救済編

悪魔の契約書

「この契約書にサインすれば、すべての仕事が片付きます」
甘い誘惑の声に、つい契約書を...。

好条件すぎて怪しいと思いきや、本当に地獄の契約だった。
「魂を売る」が「社畜になる」の婉曲表現だったとは。まさか悪魔も、ブラック企業の人事部と繋がってるとは。

天使の人事異動

「あなたを天界の部署に異動します」
希望の光!...と思いきや。

「天界でも36協定は順守してください」
「クラウド会議はマジでクラウドでやります」
「羽は経費で落とせません」

結局、天国も地獄も働き方は変わらないのか...。

4. 社畜のパラレルワールド編

会社のマルチバース

「田中さん、他世界線の田中さんと繋がってますよ」

幽霊より恐ろしい、パラレルワールドの私。
世界線A:完全在宅勤務の私
世界線B:完全出社の私
世界線C:異世界転生した私
みんな口を揃えて言う。「どの世界でも、締切は明日まで」

タイムリープ営業

「今日から、量子力学を応用した営業手法を導入します」

シュレディンガーの猫ならぬ、シュレディンガーの案件。成功も失敗も、見るまでは重ね合わせの状態。でも、上司の目には失敗しか見えない模様。

5. メリット・デメリット大解剖(超常現象総集編)

メリット:

  • 物理法則を無視した働き方が可能(労働法則は無視できない)

  • 霊体となって残業を効率化(魂の消耗が激しい)

  • 妖怪たちとの新しい働き方(ただし、妖怪以上の化け物が職場にいる)

  • マルチバースで複数の仕事をこなせる(全世界で同時に締切)

  • UFOに乗って出張可能(経費精算が宇宙規模で複雑に)

  • 悪魔と契約して仕事を効率化(人事部が悪魔と繋がってた)

  • 天使の加護を受けられる(社会保険は天界でも必要)

デメリット:

  • 超常現象で仕事が増える(そもそも現状の仕事量が超常)

  • 霊体が過労で消滅(労災は認められない)

  • 妖怪より人間の方が怖い(特に月末の経理部)

  • 異世界でも社畜は社畜(転生しても案件は追ってくる)

  • 超能力を仕事に活用させられる(プライベートでは使用禁止)

  • 悪魔の契約より就業規則が怖い(地獄のような職場、略して地職)

  • 天使も労基法を守る(ブラック企業には天罰が下らない)

おわりに:本当の超常現象とは

結局、もっとも超常なのは、これだけブラックな労働環境なのに、毎日会社に行く私たちの精神性なのかもしれない。

幽霊より恐ろしい月末の締切。
悪魔より魔性な上司の笑顔。
UMAより謎な経費精算ルール。

誰か、この呪いを解いてくれ!...って、それを解いてしまったら、私たちの存在意義が。

まさか、社畜という存在自体が、最大の超常現象なのでは?

ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。超常現象にまつわる社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。もしかしたら私は、「本当の名前を持たない都市伝説の社畜」なのかもしれない...。あ、もう終電の時間だ。
ダッシュで走って帰るか!この話はまた今度!

(完)

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YuSa@社畜系お笑い作家
「普段は社畜あるある考察で皆様の心を癒やしているつもりですが...『これ面白いから投げ銭したい!』って思ったり、『こんなアホが世の中で働いてるんだから頑張ろう』って1μ(ミクロン)でも思ったら、『チップくれでもいいんだよ♡』って思う田中(仮)です」