笑いでストレスを解消！社畜の「ゾンビランドサガ考察」
はじめに：デスマーチの果てに
サザエさん症候群に陥った月曜日になったばかりの寝室で、そろそろ寝ようかと布団を被りながらふと考えた。もし、過労で倒れた社畜たちが蘇ったら...。
子供の頃は「ゾンビと戦いたい」とか「アポカリプスで生き残りたい」とか、バイオハザードばりの妄想に浸っていたのに、今じゃ「ゾンビになっても残業代出るのかな」とか「人事評価どうなるんだろう」とか、完全に毒されている。ああ、なんて世知辛い大人になってしまったのだろう。
1. 伝説の社畜たち、復活
朝礼の異変
ある月曜日の朝。いつものように朝礼が始まろうとしていた時、地下の書類保管庫から奇妙な物音が...。
「お...おはようございます...」
「週次...報告...デス...」
「モーニング...ミーティング...」
なんと、過労で倒れた元社員たちが次々と蘇り始めたのだ！バブル期のOL、IT革命の徹夜プログラマー、平成のブラック企業戦士...。まるで、歴代の過労死年表みたいなラインナップ。
緊急人事発表
「本日付で、アンデッド社員として再雇用が決定しました」
人事部からの緊急アナウンス。給与は生前の8割、ただし深夜手当なし。不眠不休で働けるんだから、むしろお得...って、それ完全にブラック企業の発想では？
2. 働き方改革VSゾンビ労働
昭和のゾンビVS平成の社畜
「若い者は根性が足りない！」
バブル期に過労死した部長が、現代の働き方にモノ申す。
「早く帰るなんて、甘ちゃんだ！」
「でも部長、それ違法です」
「法律？そんなの精神力でなんとかしろ！」
「その精神力で過労死したんですよね...」
スマホ難民の悲劇
「これは何だ？魔法の板か？」
昭和のゾンビ社員、スマートフォンとの格闘が始まる。
「スラックってなんだ？」
「チャットツール？電話でいいだろ！」
「あ、部長、今日のZOOM会議...」
「ズーム？動物園か？」
完全にガラケーおじさんならぬガラケーゾンビの誕生である。
3. アンデッドの新しい働き方
不眠不休の新戦力
「眠くならない！疲れない！そうだ、24時間働こう！」
...って、それブラック企業の理想じゃないですか。
しかも、食事も不要。経費削減の優良社員として、経営陣から高評価。来期から社食廃止の噂も。ちょっと待って、生きてる社員はどうすれば...。
腐敗との戦い
「締切までに腐敗が進行しちゃう...」
「ファブリーズ買ってきました！」
「それ根本的な解決になってないから！」
防腐処理は経費で落ちるのか、それとも自己負担なのか。人事部も頭を抱える。
4. 社畜アイドルへの転身
企業イメージ復活計画
「ゾンビ社員による企業アイドルユニット結成！」
広報部の奇策。「Death労働なんて嫌だ！」を主題歌に、働き方改革をアピール。
「楽曲は社内で作れ」
「振付も自分たちで考えろ」
「リハーサルは定時後な」
...完全にブラック企業の匂いしかしない。
SNS炎上対策
「＃ゾンビ差別反対」
「＃アンデッド社員の人権」
「＃腐敗は個性」
SNSがゾンビ社員の待遇改善を求める声で溢れかえる。人事部、火消しに奔走。
5. メリット・デメリット大解剖
メリット：
不眠不休で働ける（それ、ブラックの言い分）
体力の限界がない（精神の限界はある）
食費がかからない（社食廃止の口実に）
通勤ラッシュでも疲れない（電車で避けられるけど）
死亡保険が不要（すでに死んでるから）
残業し放題（それ、経営者の妄想）
スーツの新調不要（腐敗で穴が開くけど）
退職金の心配なし（もう一度死ねないから）
デメリット：
腐敗が進行する（制汗スプレーじゃ対処できない）
新しい技術に弱い（PCの電源すら入れられない）
人事評価が難しい（生前実績は古すぎる）
社内恋愛の機会なし（生きている社員が避ける）
昇進の可能性ゼロ（すでにデッドエンド）
健康診断の意味不明（そもそも生きてない）
老害化が止まらない（死んでも成長なし）
社会保険に入れない（厚生労働省パニック）
おわりに：蘇る理由
結局、なぜゾンビ社員は働くのか。給料のため？会社のため？それとも...。
案外、「やり残した仕事があるから」とか「後輩に伝えたいことがあるから」とか、そんな素直な理由だったりして。
死んでも仕事を止められない、それが社畜の性（さが）なのかもしれない。しかし、それって素晴らしいことなのか、それとも悲しいことなのか。
今夜も私は考える。この仕事、死んでもやり遂げたい仕事なのかどうか。お後がよろしいようで。
...あ、もう就寝時間だ。死ぬ気で働くのは、まだ生きているうちだけにしておこう。
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。というか、ゾンビになったら戸籍どうなるんだろう...。
（完）