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笑いでストレスを解消!社畜の「コピーロボット考察」

笑いでストレスを解消!社畜の「コピーロボット考察」

はじめに ―絶望の深夜残業―

土曜日の23時。オフィスに残る灯りは、まるで疲れた私の魂のよう。魂なんて残ってたっけ?たぶん、とうの昔に会社に売り渡したはず。目の前のPC画面には、意味の分からない数字が踊っている。いや、踊ってるように見えるだけで、実際は微動だにしない。私と同じで、疲れてるのかも...。

その時、窓の外で何かが揺れた。ん?幻?いや、確かに何か...。

「コポォーーーーーン!!」

突如、奇妙な鳴き声と共に、全身真っ白な巨大な鳥人間が窓の外に現れた。慌てて窓を開けると、その怪鳥は優雅に着地。背広を着た鳥男...というか、まるでパーマンのバードマンをパチって...いや、そんなことを考えている場合じゃない。

「君、毎日毎日、よく頑張ってるね」

「え...ええ、まあ...」

「僕は『社畜サポートセンター』からやってきたコポマンだ。君のような頑張り屋の社畜に、これを授けに来たよ」

そう言って、コポマンは白い羽の中から、銀色に輝く小さなロボットを取り出した。

「これは『コピーロボット』。君の仕事を全部代わりにやってくれる、夢の相棒さ」

私は震える手でロボットを受け取った。これって本物?いや、たぶん疲れすぎて幻覚を...。

1. 朝の通勤編 ―解放への第一歩―

翌朝。私はちょっとドキドキしながらコピーロボットを起動した。

「おはようございます。本日の通勤、私が代行いたします」

「え、あ、おはよう...その、よろしく」

なんか、自分のコピーと話してるの、すっごく不思議。
まるで鏡と会話してるみたい...って、鏡と会話とか、もはや心が限界?

「では、出社してまいります」
「あ、ちょっと待って!電車での立ち位置!絶対つり革はちゃんと掴んでね!あと、スマホ見ながら歩くのは絶対ダメ!」

気づけば、まるで子供を送り出す母親みたいなテンションに。
いや、ロボットに母性は必要ないか...。

2. 会議室編 ―予期せぬ展開―

「本日の会議、進捗報告お願いします」
「はい、私の方から報告させていただきます」

ロボットからのテレビ会議中継を見ながら、私はパジャマでゴロゴロ。...って、これって背徳感ヤバくない?

「では新規プロジェクトのリーダーは田中さんで...」
「えっ!?」

画面の向こうで、私のコピーロボットが颯爽と手を挙げている。ちょ、おま、待て!

3. 残業編 ―甘い誘惑―

「本日の残業、私が代わりに」
「ありがとう...でも、なんかこれ、モヤモヤする」
「どうかしましたか?」
「いや、なんていうか...私、この罪悪感、好きかも...」

残業を他人に押し付けることへの罪悪感と、解放される喜びが混ざり合う、この複雑な気持ち。まるで、締め切り直前のレポートを「飼い犬が食べました」で済ませようとする小学生の気分。...って、そんな経験ないけど。

4. メリット・デメリット大解剖

23時台、コンビニコーヒーを片手に、真面目に考えてみよう。
いや、深夜にコーヒーって良くないか...でも、もう手遅れ。

メリット

  • 24時間365日働いてくれる(ブラックなのは私からロボットに移行)

  • 感情的にならない(「お疲れ様です」が本当に事務的)

  • 完璧な仕事をこなす(完璧すぎて逆に怪しまれる予感)

  • 定時退社が実現(罪悪感と闘う日々の始まり)

  • 上司の機嫌を完璧に取る(でも私より出世したら終わる)

  • 会議で的確な発言(私、こんな頭よかったっけ...?)

  • お金が貯まる(使い道に悩む贅沢な悩み)

デメリット

  • 仕事を任せすぎて存在価値が不明に(私って誰?的な実存的危機)

  • 暇すぎて虚無感(暇潰しにロボットと将棋、負ける)

  • 人間関係が希薄に(LINE既読スルーならぬ、人生既読スルー)

  • スキルが衰える(脳みそが退化して猿に戻りそう)

  • 依存度が高まる(「ロボットがないと生きていけない!」症候群)

  • 自由な時間の使い方が分からない(自由って重すぎ)

  • 社会から孤立(「最近の田中さん、機械みたい」と噂される)

5. 理想的な付き合い方

結局のところ、コピーロボットとの理想的な関係って何だろう。恋愛相談みたいになってきたけど(そっちの相談は誰にもできない)。

まず、依存しすぎないこと。これ鉄則。まるでスマホ依存症の大学生みたいな生活は避けたい(私はもう大学生じゃないのに)。

次に、適度な距離感。ロボットはロボット、私は私。お互いの領域を侵さない。...って、なんかカップルのルールみたいになってきた(経験値ゼロだけど)。

おわりに ―深夜の独り言―

コピーロボットをもらったら、私の生活は激変することは分かった。
でも、本当にこれでいいのか?

上司の説教も、「この話、漫才みたいだな」と思えば笑える。
残業も、「今日は月に帰るシフトか」と思えば楽しい。
通勤電車も、「これはモンハンの密度だな」と思えば...いや、これは笑えない。

せめて、終電までに残りの業務を終わらせられますように...。
コポマン、助けて!いや、コポマンってなんやねん!(今更)

ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。「山田」でも...あ、もう終電の時間だ。この話はまた今度!

(完)

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YuSa@社畜系お笑い作家
「普段は社畜あるある考察で皆様の心を癒やしているつもりですが...『これ面白いから投げ銭したい!』って思ったり、『こんなアホが世の中で働いてるんだから頑張ろう』って1μ(ミクロン)でも思ったら、『チップくれでもいいんだよ♡』って思う田中(仮)です」