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笑いでストレスを解消!社畜の「新世紀エヴァンゲリオン考察」
はじめに:社畜のサードインパクト
続・デスマのオフィスで、疲れた目をこすりながらふと考えた。もし、私がNERVの職員だったら...。
残業に追われる毎日、締め切りに追われる毎日。まるで使徒に追われているかのような日々。「誰かが、誰かが仕事をしなければ、この世界は終わってしまう」そんな使命感だけで生きているような気がする。
使徒が来襲するたび街が壊滅するのを見て、「明日の通勤経路どうしよう...」と悩むNERV職員の気持ちが、やっとわかる年齢になった。
1. 社畜的キャラクター考察編
碇シンジ
「エヴァに乗れ!」の一言で人生が変わる主人公。まるで「この案件、君が担当ね」と突然の業務アサインをされる新入社員のよう。戦わなければ街が、いや、人類が滅びる...でも、戦いたくない。この葛藤、締切直前のシステム納品と向き合う私たちの心境そのもの。
結局、上司(ゲンドウ)に認められたくて頑張るシンジ君。「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」は、私たちの「退職願を出しちゃダメだ」というマントラに通ずる。
惣流・アスカ・ラングレー
「あんたバカぁ?」が口癖の天才パイロット。新卒で入社してきた超エリート社員を彷彿とさせる。「私が率先して戦うわ!」という積極性は、成果報告会でのプレゼン順を争う新人たちのようだ。
でも、自信に満ちた外見の裏に、深い心の傷を抱えているアスカ。「完璧でなければならない」というプレッシャーは、まさに若手エースの宿命か。プロジェクトの失敗(シンクロ率低下)で自信を失っていく姿に、胸が痛む。
綾波レイ
「私は代わりがいるもの」という言葉が切ない。まるで、人材派遣会社から送られてくる派遣社員のよう...いや、それは言い過ぎか。
感情表現が苦手で、言われた通りに仕事をこなすレイ。某IT企業の新入社員研修で作られたAI人材かと思うほどの効率性。けど、心の中には確かな芯がある。退職願のテンプレートをスマートフォンにいれているような...。
2. NERV組織分析編
碇ゲンドウという名の上司
「シナリオ通りだ」が口癖の最高経営責任者。人類補完計画(中期経営計画)を密かに進める闇の深い上司。部下には冷たいクールな態度を取るが、本当は息子に褒められたくて必死なお年頃。
「全ては人類補完計画のシナリオ通りに」
「はぁ...新システム導入も計画通りってことですか?」
「退職者が相次いでいるのも、想定の範囲内だ」
「さすがにそれは...」
葛城ミサトの管理職論
一見、チームの士気を高めるお姉さん系マネージャー。でも、本質を見抜く鋭い眼力の持ち主。Beer Go!(飲みニケーション)で部下の悩みを聞き出す手腕は見事。
「さぁ、今日は課の飲み会よ!」
「でも明日の朝会が...」
「これは命令なの!」
...朝会、全員二日酔い。
赤木リツコに見る理系管理職の苦悩
クールな知性派マネージャー。データと論理で物事を判断する合理主義者。でも、MAGIシステム(社内基幹システム)の不具合対応に追われる日々。
「このバグ、また例の派遣SEの仕業ね...」
「赤木部長、使徒(クレーマー)が接近中です!」
「今忙しいの!この不具合を放置すると、全社的なシステムダウンになるのよ!」
3. 使徒との戦い(案件対応)編
サキエル(第3使徒)との初戦
突如現れた謎の巨大クライアント。新人の私に回ってきた初めての大型案件。右も左も分からないまま、EVA初号機(Excel)を起動!
「シンクロ率(作業効率)が低いわ!」
「案件の納期まであと60分!」
「こんなの無理です!」
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ...」
ラミエル(第5使徒)との死闘
ダイヤモンド型の姿で現れた超難関プロジェクト。ポジトロンライフル(PowerPoint)による一発必中の提案が必要に。
「照準を合わせて...」
「あとは送信ボタンを...」
「メールサーバーがダウン!?」
「バックアップは!?」
アルミサエル(第12使徒)の感染
社内システムに侵入したランサムウェア。次々と感染していくPC。情報漏洩の危機!
「隔離された端末で作業を!」
「でも共有フォルダにアクセスできません!」
「上司に報告するのが先でしょ!」
「内線が繋がらない!」
4. 人類補完計画(働き方改革)考察編
セカンドインパクトの真実
15年前の大規模リストラの真相。実は全ては人類補完計画(全社DX推進)の一環だった...?
ゼーレという名の本社
世界の裏側で人類の運命を操る謎の組織。定期的に届く意味不明な通達の数々。本社の真の目的とは...?
「予算を削減する。それが、ゼーレの示した道だ」
「しかし、現場は人手不足で...」
「座れ!」(モノリス風会議システムで)
人類補完計画の正体
全ての人類を一つに統合する壮大な計画。まさに全社統合人事システムの導入では?
「このシステムが完成すれば、人類は永遠の労働力として結合される」
「でも、それって結局、みんなプール状態になるんですよね?」
「そうだ。有給休暇の概念すら消滅する」
「それって、ブラックすぎません?」
5. 社畜的名言考察編
「乗れよ、シンジ。でなければ帰れ」
新人への最初の仕事アサイン。これを断れば、即刻帰宅(退職)。
「やります!やります!なんでもやります!」
(給料日まであと2週間だし...)
「使徒です!」
「クレームです!」の婉曲表現。朝礼で最も聞きたくないワード。
「パターン青!大手クライアントからです!」
「またかよ...」
「ATフィールドが展開できない!」
「Excel開けない!」の暗号。システム障害の常套句。
「セキュリティアップデートが...」
「再起動しても駄目です!」
6. EOE(End of Employment)編
サードインパクト発生
全社統合システム導入の余波で、会社が大混乱。
赤い海と化す社内(コーヒーをこぼした)。
次々とLCL(退職願)に還っていく社員たち。
最後の決断
目の前に立ちはだかる選択。
人類補完計画(全社統合)を受け入れるか
自分の意思で新しい道を選ぶか
有給消化して考える時間を稼ぐか
おめでとう
結局、私は選んだ。自分の道を。
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
...って、これ退職祝いのメッセージか!?
7. メリット・デメリット考察編
メリット:
巨大ロボットに乗れる(通勤ラッシュ回避可能)
世界を救える(たまに褒められる)
かっこいい制服がもらえる(クリーニング代は自己負担)
実家暮らしができる(ミサトさん宅も可)
デメリット:
常に使徒(締切)との戦い
心の傷が絶えない(退職願の誘惑)
本社の思惑に振り回される(ゼーレの暗躍)
量産型EVA(新入社員)に襲われる
ジオフロント(地下オフィス)は昼飯が高い
おわりに:「逃げちゃダメだ」という呪い
結局、NERVも一般企業も、本質は変わらないのかもしれない。
使徒(案件)は次々とやってくる。
上司(ゲンドウ)は相変わらず冷たい。
でも、仲間(ミサトさん)がいる。
たまに、「おめでとう」と言われる。
だから、今日も私は逃げない。
「さぁ、ATフィールド全開!(Excelを起動)」
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。社畜あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。碇シンジでもない。綾波レイでもない。アスカでも...いや、アスカに少し憧れる。あ、もう時間だ。LCLの海に還る前に帰ろう。
(完)
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![YuSa@社畜系お笑い作家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159798520/profile_7070de968ea92a841c77171779500172.jpg?width=600&crop=1:1,smart)