現代短歌 -5- 体温 (4首)

おあいにく　僕は変温動物で
包む世界の温度映すの

検温器　銃口みたいに向けられる
刹那　心臓ドクンと跳ねる

体温が37度を超えるのは
君のせいだよ　ヒートテックくん

「ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ‥」の　音を聞くたび懐かしい
塩素の臭い　地獄のシャワー

＊＊＊

新型コロナウィルスの流行拡大の影響で、
毎日体温を測るようになりました。

中学生のプールの授業ぶりです。

すると色々分かりました。

ヒートテックを着ると平熱＋1℃になること。
汗をかくと平熱まで下がること。

また、一時期Twitterでも話題になりましたが
おでこに向けられる検温器、
ちょっと怖くて身構えてしまいます。

検温器を向けられた瞬間、
体温が0.3℃くらい上がってたりして。

テーマを決めれば、
いくらでも短歌が書ける。
楽しいですね、31音の制限って。