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白湯の短歌

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今まで詠んだ短歌をまとめました*
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#秋

短歌 -1- 音で楽しむ季節

短歌 -1- 音で楽しむ季節

さらさらと もみじ身を寄せ輪唱し
虫も負けじとからだ震わせ***

風吹けば、まだ青い紅葉がさらさらと擦れ合う。
波のように広がる「さらさら」に、ふと気づいた。

重ねるように、虫の鳴き声。
脳に響く。身体の芯から落ち着く気がした。

秋は音が豊かな季節。
夜長に窓を開け、夜風に乗ったBGMを聞きながら、
ただ目を閉じて深く呼吸をしてみませんか。

***

短歌はじめました。

短いNoteをこ

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現代短歌 -3- 金木犀 (2首)

現代短歌 -3- 金木犀 (2首)

Twitter 「金木犀」がトレンドに
鼻にふわりと甘い薫りが通院の道中 風が頬さらう
いま最旬の薫りを乗せて***

先日、Twitterのトレンドに
「金木犀の香り」が入っていました。

そのとき、金木犀の薫りがよみがえり、
本当に匂いがした気がしたのです。
「古典的条件づけ」と呼ばれる現象ですね。

その後、日常で何気なく風を感じた瞬間、
金木犀の薫りがすることに気がつきました。

Twit

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