
農業インターンシップに参加して①
絶賛モラトリアム期間中の私。
農家さんに1週間ほどお世話になった。野菜、果物、養鶏、養豚など幅広く手掛けられている。
経営者のご家族の離れで寝泊まりしながら、食事の時間を共にした。
きっかけは、農あるくらし、半農半Xに関心がある事、また、今までの自分と180度違う環境に身を投じる事で見える世界を感じたかったため、参加を決めた。
農あるくらしをしたくても、合わない可能性だってある。厳しさや体力的な所、自身でどこまで可能なのかを探るには、やってみないと分からない。だから良い機会だと思い飛び込んだ。
この貴重な経験を体験知として学び取るために、こちらに記したい。得られた経験は大きく分けると4つ。
①農作業経験
②自然との仕事
③哲学・思想を共有
④幸せの基準
まずは、日ごとに主な作業を記載。細々としたものもあったが、それは割愛。
本記事は①農作業経験について記載し、②~④は別記事で記載する。
1日目
種蒔き済の畑に雑草をかぶせる
→自然栽培をされているため、刈った雑草も肥料として使う。生えている雑草は適宜抜きながら、出来るだけ均等にむらなく雑草を畑にかぶせていく。1つ1つの作業を丁寧にを心掛けた。
ニンニクを植える
→20cm感覚で人差し指の第一関節ほどの深さに、垂直に。ニンニクを押しすぎず、しっかり植えた。浅いと、大雨の時にグラグラしてしまうよう。
雲一つない空の下での作業。真夏を想像するとぞっとした。
しゃがんでは立っての繰り返しの作業も普段しないため、スクワットの筋トレになった。
2日目
鶏のエサやり、水替え、卵回収、小屋の掃除
→正直40羽の鶏の中に入っていくのは怖かった。
小屋の外に出ないように、先にエサを扉の隙間から入れ、鶏がエサに集まっている隙に小屋に入り、水替え、産卵所の掃除、そして卵の回収を行った。なんせ怖かったのは、雄鶏の威嚇とアタック。やつは賢く、私が一人で慣れていないのがわかるとやってきた。くっそー!!と腰引けながらなんとか作業完了。そうだよね、なんか怪しい奴が来たと思うよね。このハードルを越えて卵を頂くんだ。
収穫、選別、出荷作業
→出荷日だったので、早朝に収穫をして、出荷担当者に引き渡す。収穫後、出荷作業に合流。選別をしながら、重量を図って梱包する。
サツマイモ洗い
→収穫済のサツマイモを洗う。B品かどうかを見分けるためにある程度土を落とさないと判別が難しいのだ。サツマイモは高温多湿で糖度が増すため、洗った後のイモに、ビニール袋をかぶせておいておく。
ニンニク植え(1日目のニンニクとは別種)
→こちら大玉のニンニクで、土がより固めの畑に植えた。30cm間隔で植えた。
3日目
藁の準備
→刈った稲を縛るための藁。そのままでは硬いため、水につけて、叩いて縛りやすいように柔らかくする。
稲刈り
→念願の稲刈り!6月に長野県で田植えは経験したが、稲刈りは初めてでとても楽しみだった。ひたすら鎌で稲を刈っていくのだが、足元がぬかるんでいて、時には長靴が抜けなくなることも。かかとから抜いて、空気を入れると抜けました。こら大変だ!と思いながらも、なかなか大変な作業。
刈った稲をあらかじめ柔らかくした藁で縛り、干す。「はざかけ」です。
はざかけ後、ネットを掛け、スズメの被害にあわないように守ります。約1か月は干すよう。
ニンニクを植えた畑に、雑草や藁をかぶせる
→近所の方の庭の掃除で出た、落ち葉、雑草ゴミを頂き、1日目に植えたニンニク畑にまく作業。ごみとして焼却するのではなく、野菜の肥料となり、土にかえるのだ。
4日目
収穫、選別、出荷作業
→2日目と同様。特に落花生の収穫に力を入れた。目が慣れてきて、OKな実とそうでない実を見分けられるようになってきた。
まきわり
→チャレンジしたが、とっても難しい。パワーが足りないのか、コツがつかめず苦戦。。。
斧がぶっ刺さってなかなか割れない。薪割りバンバン出来るようになる人になりたい。。。
ニンニクを植えた畑に、藁をかぶせる(続き)
→作業途中になっていたのを、完了させた。
苗の確認、雑草抜き
→白菜の苗を畑に植える前のチェック。雑草や苗が2本生えていれば1本抜いて、苗を整える。
白菜の苗植え
→みんなで苗植え。均等に置かれた苗をひたすら植えました。穴を掘って、極力苗を触らないように、そっと土に。大事に大事に。
5日目
鶏のエサやり、水替え、卵回収、小屋の掃除
→2日目と同様。2人で行ったため、今回はアタックされず。一安心
収穫、選別、出荷作業
→2.4日目と同様。この日も落花生を必死に収穫。落花生を楽しみにされているご夫婦がおられるとか。
たまねぎの種まき
→「湘南レッド」「京玉ねぎ」の種をまくために、草刈りをした畑をならし、耕した。そして種蒔きした所に土をかぶせ、肥料となる藁をまき、上からスズメ防止で灰をかけた。
種まき済の白菜畑にネットをかぶせる
→男ポールを設置し、ネットをかけ、ネットの裾に土をかぶせ、重しになるように。農具ひとつとっても使いこなすのがとても難しい。不器用さが出た。
多品種の野菜を育てていることもあり、作業内容は多岐に渡るが、なんせ楽しかった。1日目、2日目は筋肉痛がすごかったが、どれも心地が良かった。
さ、次の記事で、深く振り返っていくことにするか。