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ひとり雑談| そこにタンフランス
Netflix「クィアアイ」のファブ5の中でお気に入りは誰?
あたしのイチオシは、タンフランスだ。
彼のどこがいいのか。
眼差しと物腰だ。
この番組の説明と、凄いところは前回記事にまとめたので、今日はタンフランス一点集中で行きましょう。
彼はファブ5の中で、ファッションを担当している。
イギリス出身で、パキスタン系。「若白髪」を活かして、見事なグレイヘアを自分のファッションに馴染ませている。
ファブ5が依頼を受けて、選ばれた一般人(ヒーローと番組内では呼ばれている)を改革する際に、美容とファッションの専門家の前では身を固くする人が多い。
なんとなく、分かる。自分のセンスが1番見えるところで、専門家の前で自信を持つのは難しい。
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ファッション分野の改革のプロセスは、大体、決まっている。
ヒーローのクローゼットを確認
ヒーローの好きな服の調査
服の選定
ヒーローが試着
クローゼットを入れ替え
ヒーローが新しい服でお目見え
こうやって書いてみると、そんなもんか、という感じだろう。素人変革番組にありがちな演出だ。
このプロセスの中で、タンフランスが見せる眼差しと物腰の真摯さってのは、見てみないと感じ入ることはできないのかもしれない。
次に、どんな服が1番好きか、どんな服ならテンションが上がるか、などを色んな方法で調査する。その際に、落ち着いた眼差しでヒーローをずっと見つめているのがいつも印象深い。
返答も上手い。色んな語彙を使って、ヒーローに同意する。
次に、新しい服を準備して、試着してもらう。最初は、違和感や照れがあって、居心地の悪そうなヒーローも、タンフランスがあの手この手で「似合うよ」と勧める中で、段々と乗り気になってくる。
ここで、ヒーローが難色を示せば、路線変更もある。
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特にシーズン6は名言も多かった。
タイトなドレスを着て、自分のお腹の膨らみが気になるとコメントしたヒーローに「鏡を見る時は自分に優しくね」。
号泣必至。