
強がりも好きと言ってくれる人がいた
4月11日。
一年という長期に及ぶ
ミスiD2021が終わりました。
何を書くべきか、どこまで書いていいのかわからなくて筆が進まなかったけど
いつまでもここに立ち止まっていたくないので、ここに文章を認めます。
ミスiDを受けるのは今年が初めてではなかった。
恥ずかしくてあまり人には言ってなかったけど、
実はこれで3回目。
最初の年は書類落ち、その次はカメラテスト落ち。
ファイナリストまで進めたのは、今年が初めてのことでした。
去年、ミスiDの結果を知った人に
「莉紗、あっさり落ちてたね(笑)」と言われたのが本当に悔しかったし、なんならちょっとトラウマだった。本人はきっと言ったことすら覚えてないだろうけど…
だから、今年は応募時点から全員掲載で、
知り合いに見られる可能性もかなり大きくて、
また上手くいかなくて馬鹿にされるのも怖くて、ギリギリまでエントリーするかどうか迷っていた。
結局、締切の5/31になっても
私はマストで送らなければいけない動画も
何一つ撮れていなくて、
今年は私は受ける必要はないってことだったんだ、そう思い込むことにした。
そんな矢先、エントリー期間の一日延長。
これはもう、私に"やれ"と言っているような
そんな気がした。
今年は新型コロナウイルスのせいで
対面面接も叶わなくて、
私はずっと、
「私の魅力は生もの」と言っていたからこそ
実際にあって判断してもらえないのは辛かった。
11月には、ファイナリストの発表があって、
その中に私の名前はなかった。
仕事中にこっそり携帯を開いて確認して、
自分の名前がなくて、多分、すごくショックだったと思う。
でも仕事中だし、なんなら試写の最中だから、泣いたり悲しんだりすることはできなくて。
私の心は宙ぶらりんになってしまった。
それからの三日間、ファイナリスト復活戦には全てをかけた。
絶対にここで終わりたくなかった。
今までの私なら、スカして撤退していただろうけど
せっかくここまで来て、まだチャンスがあるというのに諦めることはできなかった。
最終的な結果は2位で、だけど、審査員の方々の計らいでファイナリストに進ませてくれた。
あの期間、普段人からの愛を自覚できない自分でも
たくさんの人から愛されているということを実感できて、苦しいけれど幸せだった。
だからこそ、今回の結果が悔しかった。
結果から言うと、私は賞を受賞することはできませんでした。
授賞式は、ずっと苦しかった。
たくさんの女の子たちの中で、自分が埋もれているのをひしひしと感じていた。
私は友達もほとんどいなくて、
それだけじゃなく、
私のことを知っている人もほとんどいないから、
周りの女の子たちが
仲良く数人で話している姿とか、
声をかけられている姿を見て
うーん、やっぱり私は誰からも求められてはいないよね、、、という気持ちになってしまった。
会場で気にかけてくれたどりるちゃんと、
ずっと一緒にいてくれた七詞睡眠ちゃんには
実はすごく救われていました ありがとう。
受賞者がどんどん発表されて、
私の名前は一向に呼ばれなくて、
お気に入りの服を着て、髪型も凝って、そんな姿でその場にいる自分がなんだかひどく滑稽で、馬鹿みたいに思えてしまった。30秒しかないのに、こんなお洒落して馬鹿みたい。勘違いしてしまって恥ずかしい。
もともと、毎年復活戦で勝ち上がった人が受賞するケースはあまりなくて、
だから今回も期待はしていなかった。私は審査員に選ばれてここにいるわけでもないし、見てもらえなくて当たり前だ、と思っていた。
それでも、ほんの少しだけ期待してしまう気持ちが消えなくて。
式中ずっと、いろんな人の名前が呼ばれる中ずっと、「期待消えろ、消えろ、消えろ」って心の中で唱えてた。そんな自分が苦しかった。
悔しい気持ちとか、涙とか、
隠して笑うのだけがどんどん上手くなっていって、ヘラヘラしちゃうから
私がこんななってるのも、会場で一緒にいた人たちからしたらびっくりするかもしれないけど
なんかもう感情の行き場がないんで、この際全部話しますね。
私もミスiDになりたかったし、賞が欲しかった。
好きな人がくれるたった一つの賞を貰えるのは、私がよかった。
式中も、終わったあとも、ご飯を食べているふとした時も、油断したら涙が出そうで また気づかれないようにヘラヘラする自分が嫌だった。
また選ばれないのかって、やっぱり自分はこの世界では永遠にモブで、主人公にはなれなくて、
そんなこと実感したくなかった、けど、考えてしまって仕方がなかった。死んじゃおうかな、とも思った。大げさかもしれないけどそれぐらい私にとってこの一年は大きかったんだよ。
本当に、悔しかった。
その日は寝付けなくて、明け方までTwitterを何回もリロードして、賞をもらえなかった子のツイートに共感して、受賞者のツイートに複雑な気持ちになって、うわーこんな自分醜いなーって、そう思って明け方静かに眠りについた。
とある受賞者の一人の女の子が
受賞後のスピーチで、
「ママ ありがと~」と言っているのを見て、
それが心にグサグサと刺さりまくってしまった、勝手に。
私は母親にミスiDを受けたこともアイドルをしていることも言っていなかったから
結果さえ残せば、言えるかも。認めてもらえるかもと思っていたけれど、
結局こんなことになっちゃって、私はこんなに人生かけて頑張ったことさえ親に言うことはできないのかって、そう思うとステージの上の彼女が眩しくて仕方なかった。
私の頑張ってること、お母さんに褒めてもらいたかったな。
この日は嬉しかったことよりも正直苦しかったことのほうが多くて、
でも、これ以上は誰かを嫌な気持ちにしてしまうこともきっとあるのでここには書けません。だれか電話や対面でお話聞いてください、、、笑
あ、最後にひとつだけ。
PARAISOのgakiさんとお話をしました。
彼女は、ある日突然私のnoteを読んでDMをくれた子なのだけど、
「あのときは本当にありがとうございました、最後に救われました」
そうやって私の前で何度も頭を下げてくれて、
自分の言葉で救われた人、伝わった人を目の当たりにして、それがしかもミスiDの女の子で。
これはちゃんと嬉しかった出来事です。
本当に嬉しかった…
私は結局、誰にも見つけてもらえなかったんだなあ
一晩考えて出た結論がそれだった、虚しいね。
応援してくれたファンの人や友達は温かい。
その愛はしっかり受け取っています。
でも、私のことをそもそもよく知らない人たちからしたら、私って本当にいてもいなくても変わらないモブだったんだな~って
そう思っちゃった。
綺麗に終わりたかったけど、本音はこんなものでした。綺麗な感情で終わりたかったな、ミスiD。
ここからは、
勝負の一年だと思っています。
ミスiDの審査員の方々が、私に賞を与えなかったことを後悔させるための、勝負の一年。
昨年のファイナリストの方々、
夢庵ゆめさんや浅井優華さん、
アイドルとしても活躍している八重花ちゃん
賞の名前がなくても、
自分の好きに正直で、輝いている人たち。
今の私にとって、本当に眩しくて、救いで、
希望の存在です。
次は私が、そうなれるように。
落ち込んでいるだけじゃない
他のファイナリストよりも、受賞者よりも、
グランプリにだって負けないくらい、
ここから色んなことに挑戦して、売り込んで、強くなっていきたい。
そう思えるだけ、去年とは比べて強くなれたのかな、とは思います。
私は誰かの人生の
主要人物にはなれないかもしれないけど、
自分の人生の主人公にはなれるから。
ミスiDを受けたこの一年間
苦しいことのほうが正直多かったけど、
それでも後悔はしていません。
素敵な人たちに出会わせてくれて
見守ってくれて
本当にありがとうございました。
これからの活躍に好ご期待!
(Photo by...ano.さん(@Aanophoto)
平手ユウ(@hirate_you))