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自分がハイレベルであるという思い込み

わたしのmamaは、昔からプライドが高くて
自分は他人よりハイレベルと思い込んでいる。
食べるものも、着るものも、好むものも
上品なものが自分に合うと主張する。

うちは中流の家庭だった。中の上ぐらい。
お金持ちではない。でも困窮することはない程度。
でもmamaの心の中はいつもセレブ状態。
わたしは、mamaのそんなところも苦手だった。

わたしの友人のお母さんから
一度mamaが「おかあさま」と丁寧に声をかけられた。

mamaは、その人に会った日の夜、わたしに言った。

「今日、○○さんから、おかあさまって呼ばれた。わたしが使う言葉なら、おかあさまで良い。でも、あの人はそんな上品な言い方するタイプじゃないでしょ。」と批判した。

mamaいわく、おかあさまという呼び方は
自分は良い奥様だから使えるけど友人の親はダメらしい。
自分の生活レベルが、その人より高いと主張していた。

mamaが好きな有名人は、小泉孝太郎さんとDAIGOさん。
mamaいわく、
昔、小泉孝太郎さんを最初にテレビで知った時
小泉元総理のお子さんとは自分は知らなかった。
DAIGOさんをテレビで知った時も、元総理の孫とは知らなかった。
自分は、自然と家柄の良い男性が分かるのだ、
そういう人に自然に魅かれてしまうのだ、と主張していた。

mamaは、とにかく自分がハイレベルと必死で主張する。
わたしは、話を聞かされる時
得意気になって話すmamaが恥ずかしい人に思えた。

昔、デパートの食器売り場へ行った時
mamaは、遠くからグリーンカラーの食器セットをみて
「あれ良いわねー!」と駆け寄った。
そして、値札を確認して言った。
「ほらね、やっぱり。
遠くから見ても
値が高いグレードなのは、私には分かるのよ!」
とドヤ顔で言ってた。
その食器セット、
売り場の中央に綺麗にディスプレイされてたから
誰が見ても高品質と分かるんじゃない?
・・・と思ったけど口には出さなかった。
余計な事を言うと
プライドが高いmamaはすぐキレるから。

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さようならママ
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