ジョジョの奇妙な冒険と私
まるで読書感想文のようなタイトルだが、決して誇張表現では無い。
私はジョジョの奇妙な冒険を知って確実に人生が変わった。
胸を張って言える。ジョジョを知らなかった時の私と知ったあとの私は確実に何かが違う。心の中にある覚悟と、意志の硬さが違う。
そう、ひと味違うのよ。
私がジョジョを知ったきっかけは友人がめちゃくちゃ勧めてきたことだった。名前はもちろん知っていたし、「スタンド」という名前も聞いたことあった。が、ジョジョを見たり読んだことがない人が絶対に言う免罪符「でもなんか絵が独特じゃん。」を行使し、私はジョジョから逃げていた。その時の自分に会えたら「馬鹿野郎!ジョジョの絵は芸術なんだよ!!」とぶん殴ってやりたい。そして友人の激推しに免罪符も効力をなさなくなった頃、私は意を決してジョジョを見始めた。…やれやれだぜ。
「何部から見るのがおすすめ?」と聞くと「とりあえず3部」と言うので、ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースを再生する。(1部から見ろ馬鹿野郎!と思っている皆様。すいません。) 1話を見終えて、もう私はジョジョのことしか考えることが出来なくなっていた。そして、彗星の如く3部を見終え、私は勧めてくれた彼女に心から感謝した。
ここからは、私が一番好きな4部について少しお話したい。4部はジョジョシリーズの中で1番地味なシーズンと言われがちだ。確かに1部はかの有名なディオとジョナサンの決闘、3部はDIOとの決戦をめざしエジプトに向かう承太郎達、(他は長いので割愛)、となかなかにハードなものが多い。しかし4部は杜王町、という架空の街で話が展開される。そしてその杜王町にいる殺人鬼、吉良吉影と主人公の東方仗助の戦いが繰り広げられる。でも私は平穏に暮らしたいために殺人を犯す吉良吉影が、今までの敵キャラクターと一線を画していると思う。DIOがヴォルデモートなら、吉良吉影はグリンデルバルドみたいな感じ。吉良吉影は決して悪の帝王などめざしていない。私は彼の「命を運ぶと書いて運命」という言葉がとても好きだ。彼の受動的な心情をとても表していると思う。そしてこの4部の主人公、東方仗助はすごく優しい。高校生らしい朗らかな、真っ直ぐな部分も持ちつつ、「俺がこの街とお袋を守りますよ」という覚悟かとてもかっこいい。彼の友達、広瀬康一くんや虹村億泰も愛くるしくて大好きだ。康一くんと由花子さんの恋物語、億泰 in イタリアンレストラン、などなど、4部は戦いに関係の無い日常回も多い。アニメキャラクターの彼らも杜王町で生きているのだな、と感じられてとても好きだ。
そして何より!4部には実写化もされた「岸辺露伴」が出てくる。どこまでもリアリティを求める「ピンクダークの少年」という漫画を描いている売れっ子漫画家だ。しかし彼はリアリティのためならどこまでも狂える。蜘蛛だって舐めてしまうのだ!
…少し、と言ったのに沢山書いてしまいました。すいません。でも私の文章ではほんのちょっっぴりしか伝わっていないので是非ジョジョの奇妙な冒険見るなり読むなりしてみてください。世界が変わります。そして強くなれます。