描きたいという熱
幼稚園に通っていた頃、初めて物語を作ったと思う。
友達を作りたかった怪物二人が、山から降りて来るも、友達を作れずに泣きながら山に帰っていった。
そんなお話だった。
本の虫になったのは、小学4年生から高校生くらいか。
本を読みながら、ご飯を食べる。
通学途中の電車で本を読む。
休み時間に本を読む。
ひたすらファンタジーや友愛を描いた本を読んでた。
漫画もアニメもよく読んで、見た。
セーラームーン、天使禁猟区。
この二つは今でも忘れられない、大切な漫画。
天使禁猟区の世界にはまり、今でも天使と悪魔の戦いの話を妄想するのが好き。
今、私が描くのは基本的に恋愛小説が多い。
ファンタジー小説は描けるけども、終わらせる力がないので描いていない。
でも終わらせたい作品がある。
東京クレイジーパラダイスの影響を受けた、戦う女の子を主人公とした作品。
未だに未完のまま、私の心の中にあるストーリー。その一部を描いてみると、こう。
悪魔王の毒槍が左肩に突き刺さり、少しずつ毒が体に浸透していく。それでも少女は歩みを止めなかった。この他にも受けた大小の傷があり、所々出血しているというのに、少女の瞳から生気が失われることなく、その瞳は更に強さを増した。
自分を信じ激闘の末、命を落とした者たちの為。自分をここまで強く育ててくれた者たちの為。そして...命をかけてでも守りたい、愛する者の為。多量の出血により、動けなくなっていてもおかしくない傷であるのに、少女は戦うことをやめなかった。
こんな感じ。
どれだけ自分が傷ついていても、大切な人を守ろうと立ち上がる女性が大好き。
戦闘シーンで必ず頭に流れるのは、セーラームーンスターズのオープニング「負けない!明日へセーラエール!奇跡を起こすよ セーラーウィング!」
この曲を聴きながら、戦闘シーンを描く、描き切るのが好き。
描きたい熱が溢れているとき、私はおかしいと思うくらい、自分の小説の世界に没頭する。主人公と一緒に泣いて、傷ついて、笑って。
主人公の気持ちにシンクロして、現実が分からなくなってしまった時は笑った。
今、そんな描きたい熱が薄れている。
今はのんびりと、短編の恋愛小説を描くのがいい。
また熱がこみ上げた時、描きたい。
仕事を忘れるほど、現実を忘れるほど、小説の世界にのめり込み、完成させたい。
そんな日が来るのだろうか。
自分の未来を想像しつつ、ふとここに綴ってみた。
小説家として歩みたい。
そう思いながらも、描きたい熱が心の奥底に眠っている。
皆さんは、描けていますか。
あなたの好きなことを描けて、あなたの世界にどっぷり浸かれていますか。
私は・・・
迷子です。