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22歳、結婚について考える。

占いによると、私は27歳で結婚するのが良いらしい。
2件行って2件ともそう言われたから、多分なんかの表で27歳が一番運気が良いんだろうな。

22歳になったばかりの私は結婚なんて漠然としていて、母親が私を産んだ28歳頃には私も子供が欲しいくらいに考えていた。
でも時たま、元彼とまだ付き合っていた頃「彼氏いるの?」と聞かれ「います。」と答えると「結婚するの?」なんて聞かれたりした。

「まだ21歳やぞ。」なんて思いながら「あぁ〜多分しないですね。彼、結婚には不向きそうなんで。」なんて答えていた。計画的な行動はできないし、そこそこお金は稼げそうなスペックではあったが『結婚』が何かも分からない私でも、多分何かが違う。と考えていた。

でも彼のことは大好きであったし「彼の欠点」も「私の大好き」で全てカバーできるものだと思っていた。彼と一緒に居られるならば、別にそれを我慢することは、そこまで苦ではなかった。

と言いたいところだが、これは別れてしまったから、そう思うだけであって多分付き合ってた時は、そこそこきつかったかもしれない。何しろ、過去が美化されちまってるもんだから、正確に思考することが難しい。

私の方から「将来は結婚したい。」とか「結婚についてどう思ってる?」とか聞いたことはなかった。まず、21歳の私たちは、今日の夜ご飯のメニューを考えることで、いっぱいだったし、相手が考えていなかったらなんか恥ずかしいし「結婚」なんて遠い話だと考えていた。

しかし、今回あっけなく振られたことによって、なぜか結婚願望が強くなった。というのも「恋人」である以上、片方が別れたいと言えば終わってしまうし、そこには何の責任もない。
しかし結婚となればそんな訳にもいかない。
だとすれば、次に好きになった人とは是非結婚してしまいたい。
もう傷つくのはまっぴらごめん、と言った具合である。
実に安直。

ある時、電話口で友達が「私24歳で結婚したいけど、今彼氏いないし無理やん。」と言ったことがあった。
今の私は22歳。私の職業は女性にしては激務できっと新人の時は泣きながら仕事しているだろうから、2年目の24歳で結婚なんて考えたことなかった。
でももし今彼氏がいれば交際2〜3年、と言った具合で結婚してもおかしくはないのか。
現に結婚ラッシュは、24歳と27歳の頃の2回と聞いた。24歳は大学の在学中から交際していた人々、27歳は社会人になってから出会った人々で構成されているとしたら、私はもう後者の確率がバチバチに高い。
早く結婚したいなんて言っていたけど、もはや結婚ラッシュ第1期のスタートは切られているのか、、、なんて一人絶望した。


「結婚はゴールではなく、スタートです。」

確かに、結婚してからの人生の方が長いわけで、すんなりとお互いが結婚したいと行き着かなかった相手と無理やり結婚したって、って気持ちも分かるが、やっぱり多くの女性にとって結婚はゴールではないだろうか。

「結婚だけが幸せじゃないよ。」

何度も聞いた。でも

知り合いだって、結婚した途端に「結婚をした先輩から言わせてもらうと」なんて、危うくそこで電話切っちゃうような冠詞を使い始めたし

勉強もろくにしないで、男遊びばっかして「子供産んだら男に逃げられた。」なんて平気で言ってまわるアイツだって結婚というステージを経験したってだけで周りとは違うなんて顔して生きてる。

よく自分の足元を見ろよ。恥ずかしくないか。
「結婚」という免罪符を大いに使ってそうじゃない人を下に見て。

私は「結婚だけで幸せになれるわけではない。」だとは思う。
だから、手に職はつけるし「旦那さんの稼ぎがなければ生きていけないような女にはなるな。」なんて小さい時から言われてきたから、多分このままいけば一人で生きていくことはできる。

でもある時、彼が

「バイト先の店長に、彼女と結婚するの?って今日聞かれたんだけど、俺はそのつもりでも彼女は分かんないっすね。って答えた。」

って布団の中で言った日や

「これは結構まじで、今までの彼女はなかったけど、◯◯とは結婚するんじゃないかと思ってる」

なんて言ってた時があった。

「結構まじなら振るなよ。」
「そりゃ、あなたが今まで付き合ってきた、浮気したりお金借りたりする元カノよりは、家事も自立もしてますからねぇ」

なんて嫌味も今なら言ってやりたいが、その時は正直

(おっっ、結婚だと?)

って心の中で思いながら、よく聞こえないふりしてたけど、めちゃくちゃ聞いてたし嬉しかった。

(後日談:友達には「俺、結婚願望そんなに無いから今の彼女ともしないと思う。」って言ってたらしく「私のキュンとした時間返せよ。危うく信じてたわ。クソが。何の嘘だよ。訴えてやろうか」くらいには思っている。)


でもやっぱり「彼とは結婚しないと思う」なんて偉そうにのたまっていた私も、言われればまんざらではなかった。
結婚願望のある女性にとっていくら自分で働けて、趣味があって、はたから見れば自立していても心が満たされない、という人はいると思う。
私もやっぱり、どんなに友達に「100人いたら99人は元カノより◯◯の方がいいと思うよ。たった1人が元彼だっただけだよ。」って言ってもらっても、やっぱり「選ばれなかった側の自分」はいつまでも心の傷なのである。

それと同じで「結婚していない側の自分」というのは他人に何を言われてもやっぱりその事実は心を刺すものがあるのだと思う。
だから安易な言葉で「結婚だけが、、、」なんていうのはあまり好きではなくて。だって現に結婚を免罪符に生きるアイツも、結婚をチラつかせて永遠の愛があるように見せるアイツも、こんな風に書いてるワタシもいるんだから。やっぱり結婚は特別なものなんだと思う。

結婚したことが免罪符になるような人は「結婚した自分」というステータスを自分の中に確立して生きてたりするけど、それで他人を傷つけるような人には、思いつく限りの嫌味を言ってやりたい。
大人だから言わないだけで。

やっぱり結婚て何か分からないし、結婚がしたい、よりもどちらかといえば好きな人とずっといられる安心が欲しい。

同時に「一生一緒にいたいと思われる女性になってみたい」
とも思う。

だからやっぱりその立場の女性は正直羨ましい。

いつか私もそんな日をと夢見て、今日は眠ることにする。
















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