音楽性の違い問題

ワタシの所属するおやじバンドは年2回のライブを行うことを目標の一つに掲げています。ワタシが加入して2年が過ぎ3年目を迎えるのだけど、今までにライブは2回開催することができました。目標には届いていないわけですが1年1回のペース。まずまずですね。

社会人が趣味でやるバンドというのはいわゆるコピーバンドであることが多いように感じます。オリジナル曲を作詞作曲し、アレンジして、それを練習するというのは時間的に困難だからなんでしょう。

最近はトリビュート系と呼ばれるコピバンも多い。ただのコピーというだけでなく意図的に”似せていく”というもの。コピー元になるバンドに深い造詣やリスペクトがあってメンバー全員(もしくはフロントマンの主導で)で”似せて行く”こと自体がバンドコンセプトになっているというもの。

もう一方ではカバーバンド。コピーバンドと同じように思えるけれど、圧倒的な演奏力を持ってオリジナル曲を超える(と思われる)アレンジでコピー元の楽曲を演奏するもの。プロの方が演られることが多いかも知れません。

コピパン系には単純に元の曲を原曲通り、もしくは自分たちに合った簡単なアレンジを加え演奏する「コピーバンド」、似せていくというコンセプトの「トリビュートバンド」、自分たち独自のアレンジを加える「カバーバンド」という3種があると個人的には考えていて、うちのバンドは今の所「コピーバンド」に分類される、その上でワタシは「これじゃ、いかん!」と感じているのです。

何がいかんのか。

おやじバンドというものはゴルフなんかと同じで「自己満足」と「自己研鑽」の世界です。ただ、うちのバンドは年2回のライブを行うバンドです。ですからワタシは「自分たちが楽しむ」その延長で「お客さんにも演奏を聴いて楽しんでもらう」ということもとても大事なことだと考えているんです。そのために俺たちには変化が必要だ!って。

それがメンバーにうまく伝わらない。

バンド小僧だった頃のままの「単純なコピバン」のワタシ達がお客さんを楽しませるのは困難です。2度おこなったライブでもどうしても自己満足止まりな印象が強かった。そこでワタシがメンバーにぶつけようと考えているのはコピバンからカバーバンドへの進化を目指すということ。今年に入ってそれを遠回しに、陰に暗に、なんとな~くな感じで伝えてきたんだけど、伝わらない。なので今月の練習日にはダイレクトに意見をぶつけないといけないなと。

社会人バンドというのは微妙な人間関係があるものです。バンド小僧の頃の節操の無さはオブラートに包んであるにもかかわらず、ある種の熱情があるゆえにその薄い膜を打ち破ってしまいそうになる危うさがあるのです。真っ直ぐに意見をぶつけると崩れてしまう微妙なバランス。

せっかく2年も継続できたのに簡単に壊してしまうのももったいないですけどね。このままいっても楽しくないし、しょうがないか。



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