サクラサカズ
今日3月1日は中3の長男の合格発表だった。
今年はオンラインで合否を確認するシステム。一緒に見てもよいというので、私も一緒に合否を確認した。
IDとパスワードを入れて、そこに出てきた文字は
不合格
たった3文字。でも絶望的な3文字。
こんなとき、なんて言おうか、考えていて昨日の夜はあまり寝られなかった。何か言ったはずなんだけど、何を言ったのか今となってはまったく覚えていない。
でも、彼はさっそく気持ちを切り替えて、週末の私立併願校のコース変更テストの勉強を始めた。
もうコースは決まっているんだけど、週末のテストで一定の基準を満たせばもう一つ上のコースへの入学が許される。
少し前から、私立併願校へ行くなら、もう一つ上のコースを狙いたいと言っていた。いつの間にか、ずいぶんと成長したのだと頼もしく思った。
本当は泣きたいのかな?つらくないはずはない。だって、とても一生懸命勉強していたから。
こんなとき、親ができることはあまりに少ない。私にできるのは、ただ、彼の前で泣くのをがまんすることだけだった。
合否を確認したら、着替えて登校した。
行ってらっしゃい、と見送ったあと、私は1人で思う存分泣いた。「合格」っていう2文字を見せてあげたかった。一緒に喜びたかった。
しばらく泣いていたら、なんとすぐに帰宅。もう泣くのはおしまい。息子が気持ちを切り替えて頑張ろうとしているのに、母がいつまでも泣いていてはいけない。
今、私にできることは、お昼ご飯に彼が好きなエビチャーハンをつくって、クリームチーズのストックを買ってきて、特別な日にしか買わないハーゲンダッツを用意しておくこと。
結果は残念だったけど、いつのまにか、強くたくましく、大きく育った息子をとてもとても誇らしく思えた合格発表の日だった。
コース変更テスト、今度こそうまくいきますように。
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