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アカシアの日記② 令和3年3月8日 ◆春のピンクとグリーン萌え
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アカシアの日記② 令和3年3月8日
◆春のピンクとグリーン萌え
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◆編集後記(プライベート日記)
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◆春のピンクとグリーン萌え
3月8日。曇りのち晴れ。ふわふわと軽い雪。
函館にも少しずつ春がやってきているようだ。
ときどきマフラーの首元をぎゅっとつかみたくなるような冷たい風が吹いてくるけれど、申し訳程度に粉砂糖みたいな雪がさらりと降ったりするけれど、昼間の陽射しはほんとうに春らしくなったものだ。
雪解けの舗道には、お菓子の袋やら誰かの手袋やら、冬の間雪の下に隠れていたものがところどころにあらわれている。
昨日は野球の白いボールが雪の解けた空き地にぽつんとあったな。
あのボールの持ち主、探してただろな。持ち主さんのところに戻りますように。
北海道の春はこんなふうに、最初じわじわとゆっくり、じらすように進んだり戻ったりして、そしてある日何かが決壊するかのようにどどっと春になる。
初めて「どうと流れる春の川」なる表現を読んだときには、ああ、確かに春の川はさらさらなんかじゃなく、どう、と流れているなあと思ったものだ。
そう。水が流れるということじたいがもう春なのだ。
かたくしばれて凍りついていたものが、氷解していく。氷がぬるんで溶けて流れる。岩を流れる。どうといわばしる。
そう、まるで「石走る 垂水の上のさわらびの 萌えいづる春になりにけるかも」の世界。
万葉集だ。
「いわばしる たるみのうえのさわらびの もえいづるはるになりにけるかも」だ。
まだ北海道の春は早すぎてさわらび(芽が出たばかりの蕨)は見当たらない。なりにけるかもは「なったことだなあ」みたいな感嘆の表現らしいが、現代を生きていてしかもまだ春の芽生えを迎えていない北海道の私にとってはこれは「萌え出づる春にもうすぐなっちゃうかも」みたいな「かも」に読んじゃいたくなるでしまう。
千年以上もあとの読者(わたし)のいい加減さよ。
それにね、「萌え出づる春」という字面がもう好きだ。
なんとなく「ピンクとグリーン」という感じがする。
しかしどのようなピンクであり、グリーンであるかはこだわりたい。
まだよわいのだ。
はかない。
しかし生命力を内包している色がいい。
桜色みたいなほのかなピンクと、うまれたばかりのやわらかい芽みたいなソフトなライトグリーン。
桜色は甘い芳香をただよわせるぷにぷにした小さいものがいい。
色相も紫よりじゃなくて血の通ったような朱みがいい。
にょきっと出てくるライトグリーンもまた、「まだやはらかな芽」という感じのふぜいのある、透明な柔かさをもった軟弱な黄緑がいい。
弱いという漢字を有する鶸色(ひわいろ)みたいな黄緑もいいかもしれない。
とにかくなんてったって春は弱めのピンクとグリーンが気分だ。
いい二色配色だ。補色関係をちょっとずらしている不安定さがたまらない。
この二色配色に、春の光のようなクリーム色を合わせた三色配色。ひしもち配色よりが若干あたたかみを帯びたような。
春の表現にどうだろう。ファッションでもインテリアでも使えるんじゃないだろうか。
いやいや、ピンクだのライトグリーンだのクリーム色だののカタカナことばじゃあないな。
桜色と若芽色と鳥の子色なんてどうだろうか。
こんなふうに有名な短歌から配色を取り出すという遊びをしたら楽しそうだな。じつに風流だ。
そんなわけで私は、萌え出づる春になりにけるかもね♪とインチキ解釈をしながら残った雪の上をわざとぐしゃぐしゃと歩く。
渇いたアスファルトと道のわきに積みあがって残っている雪の境界線の凍っているところを、ばりばり割るようにして歩く。
やけにはしゃいでいる。
要するに、春の到来が嬉しいのだろう。
半年間寒さに震えていた道産子として嬉しい。
いつになく多い雪で日ごとの雪かきに肘を痛め、どうか積もっていませんようにと毎朝びくびくカーテンを開けていた日々からの解放が嬉しい。
陽射しの量が増えてきたことが、動物的に嬉しい。
嬉しいはずの春なのに、
ふと涙ぐむような気持ちになったりして、
ふと強い不安にからめとられたりして、
ますます残雪をぐちゃぐちゃと踏んで心を立て直す。
春はこうして、行きつ戻りつほころんでいく。
ピンクとグリーンは、その不安定さを内包している配色だからいい。
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編集後記
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youtubeでやっているirodori大学で色彩検定3級対策の動画を最近ちょこちょこ撮ってはアップしているんだけれど、やけに楽しい。
「分光反射率曲線」とか「可視光」とか言うだけできゅんきゅんする。
数日前には、色彩検定の動画を撮ってはしゃいでいる夢まで見てしまった。
自分の仕事が好きなのはいいことだと思うけれど、この「きゅん」は何なんだろな。
高校生の時に好きな先輩に関連する言葉(先輩が所属している部活の名前とか、住んでる町の名前とか、バイトしてるお店の名前とか)を口にするときのあの気持ちに似てるんだよね。
ときめくポイントを探すとそれはその人に人生になっていくのだなあ。
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最後までお読みくださいましてありがとうございました。
本日も皆様にとって彩り豊かなすばらしい日となりますように!
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