映画館の入り口でもめた話 in Spain
20xx年 3月
ルームメイトたちと、夜、急遽映画を見に行く事に!
スペインの映画館は日本と比べてすごく安くて、
毎回1000円くらいで観る事ができた!
3ユーロで観れる日とかもあったような…
バスの中の5人
バスの中でみんなが考えていた事はバラバラで
カタルーニャ出身の2人
「みんな誘ったら来てくれてよかったな」
アリカンテ出身の子
「あの俳優さん出てるし楽しみだな」
イビサ出身の子
「ずっと観たかったから楽しみだな」
日本人の私
「日本語字幕出ないけど理解できるかな」
バス降りて大騒ぎ
バス降りてから、映画館の前で確かアリカンテ出身の子が言った
「ところで、もちろん字幕で見るよね?」
→映画は俳優さんの声を聞きたい!吹き替え絶対嫌派
映画に誘ってくれたカタルーニャ出身の子が言った
「え、吹き替えだよ(カタルーニャ語の)」
→ここはカタルーニャなんだからカタルーニャ語でよくない?派
イビサの子が聞いた
「待って、カステジャーノだよね?」
→カタルーニャ語で観るなんてありえない!間とってカステジャーノ派
カタルーニャ出身の子が答えた
「あはは」
聞いていた私、困惑
「あー、あの2人が誘ってきた時点でなんで気づかなかったんだろう」
→全員の母国語じゃない英語で観るのがフェアなのでは!?派
スペイン、公用語問題
あまり知られていませんが、スペインには公用語が複数あります
一般的にスペイン語、と呼ばれているのは現地では「castellano」
「カステジャーノ」と表記される事もあり、スペインの映画館で映画を観る時はカステジャーノ以外の公用語になっていないか注意が必要!
スペイン語とカタルーニャ語には共通点がたくさんあって、
同じ単語も多いし文法もほぼ一緒だけれど、
出身者じゃないとわざわざカタルーニャ語吹き替えの映画は観ない(笑)
方言じゃなくて、公用語だからこそ、街のいたるところにカタルーニャ語の標識があるし、公的な文書や新聞、ニュースもある
日本に置き換えて考えると、もし関西弁が公用語だったら…
関西では海外映画の関西弁吹き替えが上映されている、イメージ(笑)
ハリウッド俳優やディズニープリンセスの関西弁、聞いてみたいーーー!
選んだ言語は…
映画館の入り口にて
どうしてもカタルーニャ語で観たい2人
英語音声・カステジャーノ字幕で見たいアリカンテの子と私
カステジャーノ吹き替えで観たいイビサの子
結局、夜遅かった事もあって全員カタルーニャ語音声で観る事に(笑)
字幕あったかな?カステジャーノだったか英語だったか忘れてしまった
アリカンテの子とイビサの子はカタルーニャ語理解できるから、映画終わってから面白かったーと言っていたけれど…
私!日本人!(笑)これも経験だ!と思って観ていてもやっぱり話わからなくなって途中で寝てしまった…
※後日映画館で、英語音声カステジャーノ字幕を観ました
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この事件をきっかけに私たちの部屋の新ルール
「映画館に行く前に作品の言語について話し合う」
が誕生しました、めでたしめでたし
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