彼女は安楽死を選んだ
先日、NHKスペシャルで放送された「彼女は安楽死を選んだ」という番組を見ましたか?
私は、夜中の再放送を見ました。
ちょうど、統合失調症の「鬱の始まりかけ」みたいな状態の時で、ちょっと内容的に大丈夫かな、と思ったけれど、でも観ました。
ちょっと衝撃で、しばらく呆然とした。
私は、人が死ぬところを、見た。
私は、人が死ぬところを、見た。
私は、40年間生きてきて、初めて、人が死ぬところを見た。
家族でもなんでもない私に、ミナさんは、死ぬところを見せてくれた。
お姉さんたちは、私に、大切な妹と、お別れするところを見せてくれた。
私は、私もいつか死ぬんだ、ということを思い出した。
自分が死ぬことを、あまりにも、忘れていた。
スイスの安楽死団体の医師にも、心惹かれた。
彼女は、人が自ら死を選ぶことを許し、それを助けている。
彼女の振る舞いや、話し方、自信と覚悟を感じた。
あんなふうに、人を抱きしめてあげられる人になりたいと思った。
知らない世界を見ることができた。自ら死ぬことを、選べる、許される、助けてもらえる場所があることを知った。もちろん、満たさなければならない基準はある。
「自分で死を選ぶことができるということは、
どうやって生きるのかということを選択することと
同じくらい大事なこと。」
ミナさんの言葉です。
私は、「自分で選べる」ということに、豊かさを感じます。
治療をすることも、安楽死することも、もっと言えば自殺することだって、自分で選べる。
豊かさを感じるとき、世界は信頼できるものになります。
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