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時折更新|名刺代わりの10冊

眠りにつく数分前、目覚ましをかけようとスマホを手に取り、目覚ましをかけて電気を消せば良いのに、なにも考えず惰性でSNSを開いた。趣味とも休息とも言い難い、惰性で過ごすあの時間はいったいなんだろう。

そのときに「名刺代わりの10冊」のポストを見かけた。気になって調べると、たくさんの方のそれが散見された。不思議なもので、本が10冊書いてあるだけで、その人のことが全てとは言わずともわかったような気になってしまう。

きっと、本好きにしかわからないのだけど。

私は私の紹介をするのが滅法苦手なので、この10冊に託してみることにしようと、眠ろうとしていたことも忘れて本棚に歩み寄った。午前1時のこと。

1. 星の王子さま

著者:サン テグジュペリ
翻訳:河野 万里子
出版社:新潮文庫
出版年:2006年

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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後七十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。


2. 獣の奏者(Ⅰ〜Ⅴ)

著者:上橋菜穂子
出版社:講談社文庫
出版年:2009年

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リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける!


3. グリフィスの傷

著者:千早茜
出版社:集英社
出版年:2024年

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からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。
「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。


4. モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

著者:内田洋子
出版社:方丈社
出版年:2018年

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人々にとって、本が遠い存在だった時代トスカーナの山深き村に、イタリア中に本を届ける人々がいた。
イタリアの権威ある書店賞〈露店商賞(Premio Bancarella)〉発祥の地がなぜ、トスカーナの山奥にあるのか?

その謎を追って、15世紀グーテンベルクの時代から、ルネッサンス、そして現代へ。

創成期の本を運び、広めた、名もなき人々の歴史が、今、明らかになる。舞台となった、山深きモンテレッジォ村に居を構え取材した、著者渾身の歴史ノン・フィクション!


5. みずうみ

著者:よしもとばなな
出版社:新潮文庫
出版年:2008年

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大好きなママが、パパとの自由な恋をつらぬいてこの世を去った。ひとりぼっちになったいま、ちひろがいちばん大切に思うのは、幼児教室の庭に描く壁画と、か弱い身体では支えきれない心の重荷に苦しむ中島くんのことだ。ある日中島くんは、懐かしい友だちが住む、静かなみずうみのほとりの一軒家へと出かけようとちひろを誘うのだが……。魂に深手を負った人々を癒す再生の物語。


6. この村にとどまる

著者:マルコ・バルツァーノ
翻訳: 関口英子
出版社:新潮社
出版年:2024

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この美しいダム湖の底に、忘れてはいけない村の歴史が沈んでいる。
北イタリアチロル地方、ドイツ語圏の一帯はムッソリーニの台頭によりイタリア語を強制され、ヒトラーの移住政策によって村は分断された。母語を愛し、言葉の力を信じるトリーナは、地下で子どもたちにドイツ語を教え、ダム建設に反対する夫とともに生きてゆくのだが……。イタリア文学界の最高峰、ストレーガ賞の最終候補作。


7. わたしを離さないで

著者:カズオ イシグロ
翻訳:土屋 政雄
出版社:早川epi文庫
出版年:2008年

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自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春 の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇 妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々 がたどった数奇で皮肉な運命に……。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく


8. あらしのよるに

著者:きむら ゆういち
出版社:講談社
出版年:2014年(完全版)

累計350万部突破のロングセラー「あらしのよるに」(全7巻)が、2014年でスタートから20周年を迎えます。

オオカミのガブとヤギのメイの友情物語に感動した子どもたちも、もう大人になっているはず。「あらしのよるに」を次の世代に手渡すために、そして、あらためて読みなおして味わうために……。

7巻分の物語が一冊で読める、「完全版」の登場です。


9. 暮らし上手になる おばあちゃんの知恵袋

著者:リベラル社
出版社:星雲社
出版年:2015年

日々の暮らしに役立つ料理、健康、美容、掃除、洗濯の知恵を、コミックとイラストで分かりやすく解説!

身近なものを使って手軽にできる昔ながらの知恵がぎっしり詰まって、時短や節約の手助けとなる1冊です。


10. 

10冊目がどうしても、決まらない。決まらないということは、まだ出逢っていない出逢うべき書籍があるのだと思う。

ここで10冊を決め切ってしまうと、私らしくない。ということにして、この自己紹介としよう。

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