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スコトーマ

今回は夢を叶えるときに大切な概念、スコトーマについて説明します。

1.スコトーマとは?

スコトーマとはギリシャ語で「盲点」という意味です。
元々は眼科で用いられる医学用語で、眼の構造上どうしても見えなくなってしまうところを指す言葉として使われていました。
現在では心理学の分野においても
「スコトーマ=心理的盲点」として拡張され使われています。

私たちは現実で起きていることをちゃんと認識している前提でいますが、
本当は自分のフィルターを通して
”自分の見たいものだけ”を見ているのです。
もし目に映る全てを認識してしまったら情報量が膨大すぎて脳はショートしてしまうと言われています。
それくらい目の前に映る現実には情報が多いので、私たちはフィルターを通して現実を認識する必要があります。
そのフィルターのことをRASと言います。
RASについてはこちら
https://note.com/sayoakasaka/n/n4641b7f4c8bd
スコトーマとはそのフィルター(RAS)についてしまった曇りのようなものです。
フィルター(RAS)を通過せず、スコトーマで隠された部分は見えないので、
私たちが見ている現実は自分好みにカスタマイズされたもので、
現実を”正確”には認識していないのです。

2.スコトーマを体感してみよう٩( ᐛ )و

例えばこのルビンの壺。
黒い部分の顔を見ると白い部分の壺は隠れます。
反対に白い部分の壺を見ると黒い部分の顔は隠れます。
なぜかと言うと、私たちは同時に一つの臨場感(ゲシュタルト)しか認識できないので、認識できなかった部分はスコトーマによって隠れているのです。
もし、この絵を「顔にも壺にも見えるトリックアート」として一つ抽象度を上げると、そういう絵として全体を認識できるようになります。

日常に当てはめてみると、例えばあなたか、あなたの奥さんが妊娠したとします。
そうするといきなり街中に妊婦さんが増えたように感じます。
今までスコトーマになって見えなくなっていたものが見えるようになったので
いきなり街に妊婦さんが増えたように感じたのです。
でも実際は妊婦さんは増えてはいなくて、スコトーマが外れて自分の認知システムが変化しただけなのです。

このように私達が見ている現実はスコトーマだらけなのですʕʘ‿ʘʔ


3.じゃぁなぜスコトーマが生まれたのか?

私達の体の中で最もエネルギーを使うのが脳です。
そして私達の物理的な身体はなるべく消費エネルギーを少なくして、生態を保つように設計されています。
そのため発達したのがこの「スコトーマの原理」です。
省エネのために私たちは一度見たものは次からはもう認識しなくなります。(意識に上がらなくなる)
誤解を恐れずに言えば思考停止は人体のデフォルト設定であり、省エネを目的とした生態にとっては思考停止であることが無意識のうちに”目標達成”している状態なのです。
なのでスコトーマの原理が夢を叶える上でプラスに働くとは限りません。
むしろ新しいことを認識したり、新しいことを学習したりするのは相当脳に負担がかかるため生態維持には反しています。
そのため、スコトーマの原理が夢を叶えながら幸せに生きてく上でプラスに働いてくれるようにする必要があります。
それがゴール設定であり、スコトーマを外すことであり、コーチングという事になります。

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