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To Do リストに追われる日々…本当の意味での優先事項とは?

私は自慢じゃないけど、マルチタスクが得意だ。

優先順位も付け方も、たくさんあるタスクをどの順番でやれば効率よくできるか、などを考えることが好きで、これまでもうまくやってきたと思う。

教員は、多くのタスクを同時進行しないといけない。

いわゆる「仕事ができない人」というのは、大半、同時進行で仕事をすることが苦手な人、優先順位がつけられず「仕事が遅い」と言われる人であることが多い。

私は、教員時代、多くの「やるべきこと」「やらなければいけないこと」を、全て付箋に書き出していた

1タスク1付箋。

・〜さん、保護者にTEL
・〜を教頭に出す
・〜さんに◯◯について話す
・学級通信をかく
・〜のプリントを印刷
・テスト作る
・指導案を書く

など、小さなことから、大きなものまですべて付箋に書いて、職員室の机の右端、もしくはパソコンに直接貼っていた。

1タスク1付箋なので、多いと何十枚と付箋が机の上に…

本当に邪魔で邪魔で、放っておくと、端の方なんか折れちゃって、汚らしい。

それが嫌で、なるべく早く付箋を減らしていこうと、一つ一つ、仕事を終わらせて、付箋を減らしていく。

ノートなどにTo Do リストとしてやるべきことを挙げるだけでも、もちろんタスク漏れ防止にもなるからいいのだけど、そうではなく、付箋のメリット。

優先順位で順番を変えられること。

私は、やるべきことが発生したら、全部付箋に書き、右端に貼る。すでに貼られている付箋の中で、その新しく発生したタスクがどの程度重要なのかを考え、順番を変える。

順番というのは、一番上に貼った付箋が、優先順位が高いということ。

上から順にタスクをこなしていく。

毎日毎日、やることが溢れている教員生活だから、常に汚らしい付箋がたまったいった。

それでも、私はこのやり方を気に入っていて、それによって、やらなきゃいけないことを忘れることもなく、

何より、机上が汚いのが嫌なので、どんどん付箋を減らしたくなり、それが故に仕事を早く終わらせることができていたと思う。

ただ、とにかく早く、タスク漏れなく、毎日をやる過ごすために、私は常にタスクに追われ、To Do リストに追われる日々を送っていた

教員当時の、自分自身の中での一番効率のよい方法は、上記の付箋を用いることであったが、冷静に考えてみると、本当の意味での「優先順位」はつけられていたのだろうか?

毎日目の前のことに追われ、「優先」といえども、1日の中での優先、1週間単位での優先、もしくは、2-3ヶ月先の行事までの優先。

「やりたい」ことよりも期限までに「やらなければいけない」ことに支配されていた毎日だった。

私がやっていたことは、本当に優先順位が高かったことなのだろうか?

「7つの習慣」の第3の習慣では、「最優先事項を優先する」という内容が書かれている。

7つの習慣を読んだことがない人にとっては、この習慣は、まさに「効率よくタスクに優先をつけて、こなしていくノウハウ」が書かれていると思うようなただのタイトルであるが、実際はそうではない。

自分の人生においてのミッションがあり、そのミッションに向けての「最優先事項」をスケジュールに組んでいくことである。

人生においてのミッション…

これは、7つの習慣においてとても重要なことであるので、また別記事を書くが、ミッションではなく、「人生の目標」と表現されたら、少しだけわかりやすくなるだろうか。

「今日を安全に無事に終える」「今週中にテストを作成する」「来週までに指導案を書き上げる」

教員として働いていると、山のように仕事があるので、上記のような小さな目標、しなければいけないことに期日をつけることはとても大切なことである。

しかし、それだけにフォーカスしてしまうと、結局自分はどこに向かっているのか?ということが見えなくなる。

毎日、毎週、毎月の出来事だけに終われ、それ以上のことはできなくなる。本当のなりたい姿、やりたいことへ到底到達できない。

実は、人生のミッション、人生の目標を思い描いたとき、それらはほとんどの場合、「緊急」なことではなく、先延ばしにすることができる。

本当はとても大事なことなのに、それに気づかず、結局、「大事ではないけど緊急なこと」へ集中してしまうのだ。

私たちには、多くのやらなければいけないこと、緊急なこと、重要なことが毎日あるが、それらは人生において最優先事項なのか?

今一度、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。




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