今年Halseyを観ることを全力で薦めたい理由
The governors ball music festivalでヘッドライナーのHalseyを観てきました。
2020年の5月に来日予定だったのですが、コロナの影響で中止に。その後彼女は妊娠・出産をしてカムバックしたのがNYのGov Ball。
念願の初Halsey!!
彼女のことは『BADLANDS』をリリースしたあたりから知っていて、その後の『MANIC』というアルバムがめちゃくちゃ好きでずっと聴いてました。
https://www.youtube.com/watch?v=PspMSkf5a8k
彼女はビヨンセのようなDIVAでもなく、テイラースウィフトやClairoみたいなシンガーソングライターでもなく、ちょうど間にいるような感じがする不思議な女性シンガーだと私個人的には感じていて、今までにいなかった稀な存在の気がします。
ビリーアイリッシュも、Z世代の2020年代新スターという雰囲気がありますが、Halseyはミレニアル世代の新スターという感じです。
雰囲気やファン層的にも正直"サマソニっぽい"というのが私も感じるのですが、フジロックがHalseyをヘッドライナーに置いた理由を超・個人的意見で書こうと思います。
・意外と唯一無二の存在
アメリカの女性ソロシンガーといえば、ビヨンセ、テイラー・スウィフト、ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデなどなど錚々たるディーバがいますが、彼女は女性ソロシンガーの中でも異質な気がします。
ディーバでもなくラッパーでもなく、ポップスターでもない。ダンスもできるけど、自分自身で楽曲制作をするし、ギターも弾く、積極的にメッセージを発信する。
それでいて、女性たちからの圧倒的な支持があります。ビジュアルやファッション、メッセージ、アートワークなど、Halseyはどちらかというとコートニーラブとかロックスターに近いような感じがします。
・ロックの影響を受けて育った。
彼女の楽曲はかなりジャンルレスで、そういった点ではポップスターなのかもしれません。
かつてはダンスポップがメインでしたが、最新作はゴリゴリのロックだし、幅広いジャンルをこなせるのが彼女の強さです。その理由としては、彼女のルーツがロックをベースとして様々なジャンルの影響を受けて育ったことなのかもしれません。
彼女に強い影響を与えたのは、The Cure、Alanis Morissette、NIRAVANAだと語っています。一方で、彼女の父親はThe Notorious B.I.GやSlick RickといったHIPHOPが好きでその影響も受けて来たそう。
他にも、David Bowie、Mick Jagger、Arctic Monkeysなど幅広いジャンルを聴いて育ったとのことでそういったポイントも個人的に自分と似ていて好きです。ジャンルに縛られずに音楽に触れて来た部分が、今の彼女のジャンルレスな音楽性に繋がっているのかもしれません。
影響を受けてきたアーティストを観ても、完全にフジロッカーでも好きなラインナップが勢揃いじゃないですか?
ほら聴いてみたくなってきたでしょ、Halsey!
・コラボ無双
これまでにコラボしたアーティストの豪華さたるや。そしてどれも素晴らしい楽曲なんですよね。
彼女の名前が世界中に知れ渡ったのはChainsmorkersとのコラボ「Closer」ではないでしょうか。
また、BTSを一躍世界中に知らしめた「Boy with Luv」は、英語歌詞になりがちな欧米アーティストコラボでも韓国語の歌詞を使っている点でも彼らへのリスペクトを感じます。
それ以外にもJustin Beiber、Machingun Kellyなどコラボが超豪華。
しかもスーパーメガヒットしている曲が多いです。Calvin Harrisとの「Bad At Love」は先日ヘッドライナーだったGov Ballでもパフォーマンスしたのでフジロックでもきっとやってくれるはず。
・最新アルバムはNINE INCH NAILSプロデュース
最新アルバムはなんと、フジロッカーも大好きなNINE INCH NAILS!!!!
ナインチ×フジロックといえば伝説の雷グリーンステージ。
最新作はトレントレズナープロデュースならではのインダストリアルロックとHalseyの特徴的な歌声にぴったりハマってて最高でした。
最新アルバムから結構多くの曲をパフォーマンスすると思うので是非予習していってください。
生粋のフジロッカーでも楽しめる曲が多いと思います。
・フェミニストであり、メッセージの発信者
ここからは彼女の内面についてですが、私が彼女を好きな大きな理由のひとつです。
彼女はフェミニストであり、常にそのメッセージを発信しています。
また、BLMのやアジアンヘイトの時もいち早くメッセージを投稿していました。
先日のGov Ballでは、『女性たち、あなたたちは全員美しいよ!』とに叫んでいて、Halseyに憧れる女の子たちに常に寄り添ってくれています。
彼女は一児の母でもあり、最新作のジャケットでは、赤ちゃんを抱いたトップレスの写真で、女性という存在強く強調したメッセージを感じました。
アメリカの有名女性ソロシンガーの中で、ママってビヨンセ、Cardi Bくらいでしょうか。結婚しているアーティストはいますが、ママは意外と少ないですね。
・女性アーティストをヘッドライナーに入れるというフジロックの新しい精神
フジロックは前回SIAをヘッドライナーに入れて、Bjork以来の女性ヘッドライナーを迎えました。
CoachellaやReading&Leedsでも、今後は出演アーティストの男女比を均等にするというメッセージを出しているフェスもあります。
欧米諸国の音楽業界では、ジェンダーバランスの均等化が着実に進んでいます。
今回もフジロックが女性アーティストをヘッドライナーに置いた事は、フジロックは確実に世界と同じレベルを目指しているし、国際社会を意識している事を感じます。
正直、Halseyがフジロックのヘッドライナークラスかと言われると、
日本での知名度や一度も単独公演を日本で行ったことがない点など見ても、ちょっと早いかなとは思ったのですが、それでも彼女をヘッドライナーに置いたことには大きな意味があると感じていて、今年は日本にいないのでフジロックで彼女のパフォーマンスが見れないのが残念です。。
Galanstonbury、Coachella、The Gov ball、Sonar等、欧米のフェスに行ってみて思ったのはフジロックは本当に最高のフェスだという事。
本当〜〜〜〜〜にエコだしクリーンなフェスティバルです。
さらにそこに「Diversity、Gender Equality」が並ぶということは、フジロックがより世界に誇れる最高のフェスティバルになることを表していると感じます。
所詮音楽、所詮フェスなんですけど、今年グラストンベリーに行って、よりカルチャーと人権、国際問題の強い結びつきを実感しました(その話はまた今度)
ということで、フジロックまであと2週間ですね!!
周りのフジロッカーたちが続々と準備している様子や3年ぶりの(通常の)フジロック開催にワクワクしている様子をSNSで観ていて、死ぬほど羨ましい〜〜〜〜!!!!と思っています。
まだマスク着用だったり、100%通常運転ではないですが、楽しんで来てください!