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【MUSIC】Glastonbury Festival 22

もう1年前のことになりますが、2019年ぶりにグラストンベリーに行ってきました。
グラストのことを書くとなるとボリュームが大きすぎて先延ばしになってしまい、1年が経ちました。もうすぐ2023年のグラストンベリーが始まりますけど!?

それは遥か昔、2020年のチケットを確保したものの、コロナで延期になり2年越し。
私はNYに住んでいたのでNY→バルセロナ(スペイン)→アリカンテ(スペイン)→ロンドンという旅程でフェスはしご。

一緒に参加した2人は日本から参加。もう一人はバルセロナでPrimavera Soundに参加して一時帰国したのちにロンドンに入る予定が、まさかのコロナ感染により一時帰国できずスペインからそのままロンドンに来るというドタバタな事態。

NYからヨーロッパ入国はワクチンの接種証明があれば余裕で、PCRの結果は不要。アメリカに入国する際も同じなので、このタイミングでNYからヨーロッパのフェス参加したのは正解だった。

日本帰国組はとにかく大変そうで、PCRが高いし、結果が出るまでそわそわするし、うち一人陽性になりロンドンに1週間スタックする羽目に。という感じでまだまだコロナ禍の日本と、とっくにアフターコロナになっちゃってる欧州のテンションの違いを感じることに。

さて本題のグラストンベリーです。

2019年参加時同様、バスが出発するヴィクトリアステーションの近くに宿泊しました。今回は前に2泊して、観光したり買い出ししてゆっくりした。

昼前のバス取ったら結構並んでたので待つかなと思いきや思ったよりは、って感じだった。例年通り行きの会場までは比較的スムーズ。帰りが並ぶ。

到着したらチケット&リストバンド交換の行列がやばくて、インターナショナルチケットはWILLCALL(会場で交換)だったんだけど、それもめちゃくちゃ並ばなければならず絶望してたら既に並んでいた、海外フェスの猛者五島さんがいたのでパスポート渡して交換してもらった。神様。

これでも並んでいる図

外国から参加の人はまず購入メールをレセプションに見せてチケットと交換→そのチケットをさらにリストバンドと交換。というプロセスが必要になります。。

天気はまさかの快晴。ロンドン5回目だけど、雨に降られたこと一回もないかも。今回も小雨はあったけどフジロック並の本降りは一回もない。

気温はひんやりしていて、グラストンベリーにきたぞー!感だった。

さて今回もWorthy Viewのテントを確保できたので、メインゲートからWorthy Viewまで移動です。これが毎回めちゃくちゃ待つんだけど、今回もめっちゃ待った。気持ち的にはもうグラスト始まってるから早くビール飲ませろ的な感じだった。

ようやくテントに到着。前回よりトイレも洗い場も近くて良い場所だった。

こういうふざけたアイテムはロンドンのFlying Tigerで仕入れて行きます。

コロナの影響でなんか変わったのかなと思ったけど、会場設備は特に変わったところはなく、Worthyはちょっとトイレ増えたくらい。

ハンドソープとかサニタイザーも増えてる気配はなく、ただ参加者が以前よりも手を洗ったりサニタイザー使う人が増えたなという感じ。(イギリスのフェス、トイレ後に手を洗わない人が多い。信じがたい)

名物青空トイレ健在

個人的感触ですが、
コーチェラ:トイレが整備されているせいかみんなちゃんと手を洗う。サニタイザー持参してる人が多かった(コロナ関係なく)

グラストンベリー:手を洗わない人は多い。サニタイザー置いてあるけど1日で空になり、交換されてないことが多い。

でも、ポリスとか救護は増えた気がする。具合悪そうにしてる人とかいたらすぐに声かけていた印象。

初めて行った2019年は、ヨーロッパが記録的猛暑で連日30度越えのカンカン照りだったのですが、今回は晴れと曇りの間。気温も20度前後〜昼間は暑くなる感じで過ごしやすかった。暑がりの私にはちょっと寒いくらい。
夜になるとジャケットやコートを着ている人もいた。

砂埃で髪がグシャグシャになるのもあって
braid hairが流行
おしゃれパパラッチ

3年ぶりに観たBillie Eilish
前回初めて観たのは2019年のグラストンベリー。「When we all sleep~」をリリースして大ブームになっている最中のパフォーマンス。運良く最前列で観て、めちゃくちゃ感動したことが忘れられない。

そんな彼女があっという間にグラストンベリーで最年少ヘッドライナー。期待以上のステージでとにかくすごかった。

2018年はまだ幼さや17歳感の残るGIRLだったBillieが20歳を迎えて、色々なバッシングも乗り越えてすっかり大人になっていて、なんだか親のような気持ちにすらなっていた。
「Happier Than Ever」のラストに合わせて打ち上がる花火が素晴らしくて、アルバムリリースごとにBillie Eilishを観れていることに感謝した。

ヘッドライナー以外ももちろんめちゃくちゃ色々なパフォーマンスを観たのだが、1年も前のことなので割愛します。書き出したら1週間くらいかかりそう。

初めて観たMegan Thee Stallionとか、BeaBadooBeeとかほんと最高だったんですよ。

Megan Thee Stallionは最高
最前列で観れたMeganはSmart Pussyって言ってた
Beabadoobee

他にもめちゃくちゃ楽しみにしていたLittle Simzはかっこよくて、ケンドリックの対岸にLittle Simzがいるみたいな感じだった。
とにかくたくさん観たので書ききれないため、気になる人は私のtwitterを観てみてください。動画も載せてます。


2日目のヘッドライナー、レジェンドPaul McCartony

本当に全員が歌っていた

ビートルズといえば日本人でも知らない人はほぼいない。NYで他のアジア諸国から来た若い世代と話すと、意外とビートルズを知らない人に出会って驚く。日本人にとってビートルズってかなり特別で、ジョンレノンがオノヨーコと結婚したこととか、キョードー東京の創始者、永島達司が当時BTSくらい人気あったビートルズを招聘して、欧米歌手の公演に対する反対もある中武道館ライブを行ったり、何かにつけてテレビでもよく流れてるし、教科書にも載っている。私の親世代(60代〜)はみんなビートルズが好き!ということで、イギリス人くらいビートルズに馴染みがあるアジアの一国なのです。

ポールが登場して一曲目、イントロなしの「Can't Buy Me Love」を歌い出した瞬間のグラストンベリー会場全体が熱くなる感じはすごかった。
全員思わず「おおお!!!」と声が上がったし、すぐにシンガロングだった。その後もほぼ全曲シンガロング。
グラストンベリーは、本当に生まれたての赤ちゃんからポールと同い歳くらいのおじいちゃんおばあちゃんまで遊びに来ているのだが、文字通り正真正銘の老若男女による大合唱。日本人で例えようにも例えられない。

ポール・マッカトニー79歳、自分の親が生まれる前から音楽やってるとんでもおじいちゃん。普通に考えれば後期高齢者が3時間近くライブパフォーマンスやってて、自分の祖母が83でシニアホームで暮らしていることを考えるとマジでスゴイ。

子どもの頃から聴いていた伝説みたいな人が目の前でライブをやっている光景は不思議だった。ずっと観たかった憧れのビヨンセや、大好きなThe 1975を観た時とも違う、不思議な感覚だった。
サザンやB'zといった日本で有名なアーティストも観たことあるけど、ポールのパフォーマンスをグラストンベリーで観る感覚はちょっと形容し難い。

その後、フーファイのデイヴ・グロールやブルース・スプリングスディーン、映像でジョン・レノンまで登場してイギリス版紅白歌合戦みたいなステージは終了。
ビートルズがいるイギリスが単純に羨ましかったし、ビートルズが日本に来ていなかったらもしかしたら洋楽文化はそこまで浸透していなかったのではとか考えたりして、キョードー東京さんありがとうございます。

おそらくポールがグラストのステージに立つのはこれが最後になるだろうね、みたいな話をしていたら、イギリス人の友人に言われたジョークが「ポールはミュータントか他に何人か作ってあるから一生ステージに立ち続けられるらしい。っていうのが、ブリティッシュジョークやねん」
確かに、本当にあり得そうなくらい元気だった。

20万人が来るフェス
メインステージのピラミッドステージ
グラストンベリーは50周年

3日目のヘッドライナー、Kendrick Lamar
彼もタイミングよく、節目節目にパフォーマンスを観れているアーティストだけど、毎回絶対に裏切らないステージを見せてくれて、アメリカのラッパーには珍しいHUMBLE.さとプロ意識に感動する。

エンターテイメントと芸術と社会的メッセージのちょうど中間的なパフォーマンスは見事すぎたので、サマソニ行く人は絶対観ていただきたい。とにかくめちゃくちゃカッコいい以外の何物でもない。
彼のメッセージと、グラストンベリーのオーディエンスお馴染みの大量のフラッグがなびく光景は、革命みたいだった。

アンコールで突如始まった、「Seven Nation Army」に合わせた「オ〜Kendrick Lamar~」が意味不明すぎてイギリス人の悪ノリと、なんでもジャックホワイト化させる彼らに笑った。ケンドリックの表情は若干困ってた気がしたけど。

こんなに存在がカッコイイラッパー、いるだろうか。

行くまですんごい大変なのに、何度でも戻ってきたいと思う場所

海外までフェスやコンサートを観に行ったりするほど、割と期待以下のパフォーマンスに遭遇したりもする。特にヒップホップ系のアーティストとか多いんだけど、グラストンベリーで観るライブは大体期待以上な気がする。アーティストの気合いも違うのかも。

一生に一度かもしれないと思って行った2019年のグラストンベリーだったけど、結局2回目を経験してしまった。
無事にグラストの丘に戻って来れて、何事もなく終了して(友人はコロナ陽性にはなりましたが)そしてまた行きたいと思えることに感謝したい。

NYからグラストンベリーに行くのは、日本から向かうのに比べるとまだ楽だった。日本からイギリスまで14時間。NYからイギリスはせいぜい5,6時間で行けるし時差もそこまできつくない。
それでも飛行機からバスを乗り継ぎ、何時間もバスを待って、ぬるま湯しか出ないシャワー(2022年はなぜかぬるま湯しか出なかった)とエアベッドで5日間キャンプするというのは、なかなか頭がおかしい。
それでもまた行きたくなってしまうのがフェスなんだよな~

とはいえグラストンベリーは音楽フェス好きには特別な場所。一生に一度だと思ってぜひ行ってほしい。また行くから。
行くまでは大変そうだけど行ってしまえばなんとかなるものなので、迷ってる人がいたらとりあえずチケットをとってみて。ラインナップ未発表前の販売ですが、音楽好きなら間違いないラインナップになることは間違えないので!

最新のチケットの買い方まとめている方がいたのでこちらをご参考ください↓


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