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観劇録/ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
5月22日、5月31日、昼公演を観劇。

2011年から始まって今回が6回目の公演。
私が最初に見たのは2013年、ロミオが城田くん、ティボルトが加藤和樹氏だった時。
次に見たのが2021年の黒羽ロミオの時。
今回は3回目です。

ロミジュリはいろんな方がいろんな独自設定や解釈を入れながら公演されているけれど、このホリプロ版(と言えばいいのだろうか)は、とにかく歌がいい。行ったら三日は口ずさんでしまうくらい離れない。
CDとか出てませんか…?

元のストーリーは説明するまでもない名作なのでキャストの方の感想など書いておきます。
アレンジされたストーリーへの感想は割愛。現代版設定が嫌っていう意見もあるけど、私はそんなに気にしてないので(重視してないというか慣れたというか…)

・くるむくんロミオ
彼が見たくて行きました。よかった。キラキラしていた。ロミオだった。
数週間前に鶴丸国永を見てたと思うんですけど、この変わり身の速さ。すごい。
チケット取れた舞台はずっと見に行ってるんですが、どんどん歌が上手くなってて存在感が増しているので、毎回見にいくのが楽しみです。
さすがにNYは行けないけど、これからも見て行きたい役者さんですね。
帰り道年配の方が「今回のロミオはお歌が上手ねぇ!」って言ってたのをニコニコしながら心で頷いて帰りました。

余談ですが、「月に誓うよ」「月は形が変わるからいや!」のくだりで『月はいつどこから見ても変わらぬ月だって言ってたよな?』って思い出して一人で笑い堪えてました。

・ジュリエット
両方見られました。
どっちのジュリエットも可愛かったぁ〜〜!
その高音どこから出るんだ!?
二人とも歌上手だったのでデュエットも綺麗でした。
うっとり見られた。
これからいろんな舞台で見る機会が増えるのかなぁ。楽しみです。

・ティボルト
両方見られました。
もっくんのティボルトは、なんというか、圧倒。凄い、かっこよかった…私が見に行く彼の役が、わりと落ち着いてる感じの役が多かったので、こんな荒々しい若獅子の役もできちゃうのぉ〜?いい〜っ!って思いました。
立ち姿とか色っぽくて頭良さそうでいい。
水田さんのティボルトは、全然理性が抑えられてない感じがいい。
俺最強感がある。あと、前の方だったので見えたんだけど女の子たち侍らせてドヤ顔してるのよかった。

・マーキューシオ
こちらも両方見られました。
伊藤くん、ミュージカル初であのレベルできちゃうんだ。すごいや。
笹森くんは刀ミュでかなりすてぃじ慣れしてきたのでは?と思う。
見比べるとやっぱりふたりの解釈の違いで印象が違って見えるんだなって気づけて面白い。
伊藤くんは若さゆえの葛藤を持て余してる感がある。ナイフ振り回してる時だけ忘れられる、みたいな。
笹森くんはダチといるのが楽しい、今が最高、正義!なんなら邪魔するものは全部悪!くらいの極端さを感じた。見に行ったのが岡宮・石川・笹森モンタギューだったので本当に気心知れたダチ感があったなぁ。
松井江のイメージが強かったので石川くんと役が逆では?くらいの性格の真逆っぷりだけど、あの美しい顔で喧嘩売ってナイフ振り回してキレてるのは絶対好きな人いると思う。(一定数の熱狂的なファンがいるジャンプの敵キャラみたいだなって思った)
あと、笹森くん、座席のせいなのか彼の見せ方が上手いのかはわからないけど、すっごく目が合った。3回くらい目があったしなんなら手振ってあげようかと思うくらい長い時間だった。これはファンが増えてしまうはずですね。

・石川ベンヴォーリオ
今回、本当、すごかったんだから!
ベンヴォーリオって生き残ってしまう、この世の地獄に取り残されてしまうキャラで、最初から最後までまぁ歌の多いこと。
グループ曲でソロパートもハモリもあるし、大切なシーンでソロ曲もあるし、脇をガッチリ固める歌唱力おばけのベテランたちとも歌わなきゃいけない。
すごかった。負けてなかったぞ。
前に別のロミジュリでもベンヴォーリオやってたんだけど、その時より演技も良くなってたし、歌も数段上手くなってた。目力あって見応えあったなぁ。
江水初日にこの子すごい光るもの持ってるのにお歌全部半音ズレてるーー!って頭抱えたのがもはや懐かしい。大きくなったわね!
表情も良かったんだけど、何より自分が喋ってない時もちゃんとキャラとして動けてたのが印象的だった。前の方で見た時ずっと近くにいる仲間たちと何か喋ったり動いたりしていて、ついつい目で追ってましたね。
…祭もいいけど本公演に出てほしいな肥前くん。

長くなりそうなので周辺メンバーを簡単にですが。
若手の主要メンバーを支える脇役の大人たちが存在感あって良かったですね。
太公の渡辺さん、手塚国光も生で見たし(多分探したらパンフある)、前回のティボルトも見てるから、今回大公やってるのすごく時の流れを感じる。格好よかったな。威厳のある役だけど他の大人メンバーの方が年上だったりして結構大変だったんじゃないかしら。『ヴェローナ』が好きなので、朗々と歌い上げてくれるの嬉しい。
ロレンス神父と乳母、主人公の傍で支えてくれる大人二人なんだけど、この二人もまぁ多才でいらっしゃる。迫力あるんだわ。
夫人二人、キャピュレット家の宝塚枠は毎回迫力があって素敵よね。あのさっくり語られた過去話設定部分をもうちょっと詳しく、と思ってしまう。直接の関わりはないけど二人で歌を繋いでいくシーンがあって好きでいつもじっくり見てます。
お父さんズ、出番少ないんだけど。もっと歌聴きたい。
キャピュレット卿の歌は年取るとなんだかグッとくるものがあるなと思いました。娘なんかいないけど。
パリス様。昔から見にいくと毎回思っちゃうんだけど、パリス様普通に格好いいから結婚してくれないかなって。(なんの話してるの)
雷太さん二階席から見てもわかる。脚が長い。姿勢がいい。目立つ。
あと突然のHBBで、あ、ここでも聞けるんです?って思った。一芸があるというのは強いよねぇ。2回とも内容(リズム?)違ったから日替わりダンスパートなんだと思う。プロダンサーがやると迫力あってすごいね〜〜!ダンス大会見てる気分だった。
アンサンブルの両家の皆さん、人数が実際の倍くらいに見える迫力があっていいよね。毎回後ろの方だったから双眼鏡で一生懸命見てたんだけど、今回前の方で見るチャンスがあって、ダンスの迫力はもちろんのこと表情や衣装が素晴らしくて。特にキャピュレットのセクシーな衣装好きですね。スケッチしたい。
最後に、死、バレエの素晴らしさもさることながら、照明さんよ。照明の当て方が技ありで最高。これは二階席じゃないと見えないのだろうけどシルエットが歌うキャラの上に被さるように伸びたり、後ろの幕に映ったり、忍び寄ってくる不気味さが良い。全景で見ていると気になって見ちゃうんだよね。

全体的に大満足でした。
DVD出たら買うので売ってください。

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