50歳になりまして - 光浦靖子

最近立て続けに芸人さんのエッセイ本を読んでいる。

ブラックマヨネーズ吉田さんの「黒いマヨネーズ」、コロコロチキチキペッパーズのナダルさんの「いい人になる必要なんてない」。
（さん付けした方がいいのかな、と周りの目を気にしました。）

どちらもいい本だった。（感想うすっ）

上の2冊は自分の境遇や感じた事を素直に書かれていて、しかも発想も豊かでこんなこと考え付かんわーって感じなんだが、光浦さんのが個人的に1番好きだし、しっくり来た。

まず毒みが深い。自分が留学に行けない期間お世話になった妹夫婦とか、相方の大久保さんとか、色んな人を暗にというか、むしろ見える形でディスっている。

でもそれは本当に光浦さんが感じた事で、変にこちらも納得してしまう。

あと、個人的にはあまり公に話されないトピックである閉経とか、不定愁訴（なんとなく体調不良が続く事）について触れているのも嬉しかった。

日常生活で関わる色んな人や物事に関して抱いた素直な感情を、ウィットに富んだ文体で（チープな表現すまそ）表現されている。

こんな洞察力と切れ味抜群の文章、どないしたら生み出せるんかな。

芸人さんの本だからって侮れません。