【スキルアップ】くずもっちゃん腹膜透析を語る!
皆さま、こんにちは!
今回は『さやぴースキルアップ研究会』第3回!くずもっちゃんによる’腹膜透析’ 。正直ほとんど知らない!そうなんだ〜という内容がたくさんでした👀
以下のまとめはあくまでツイキャス上の会話の内容であり、詳細については各自お調べいただければと思います。
第三回 2021/12/16 くずもっちゃん、腹膜透析を語る!
<腹膜透析とは>
体の中を腹膜を膜として血液を浄化すること。血液透析と違って腎機能が残っている人のみに使用できる。
腹膜は、壁側腹膜と臓側腹膜があるが、使用する腹膜は壁側腹膜で、全体の腹膜の30%程度
1923年から始まってる!血液透析より古い歴史をもつ
<ダイアニール> 透析液の名前
<腹膜透析の原理>
→拡散、濃度の違いがある際、同じ濃度にしようとする機能
→浸透圧
この2種類の原理だけでおこなっている!シンプル!
<方法は3種類>
CAPD…自分で体の中に水を溜める、1日4回バック交換。
APD…夜寝てる間に機械がやってくれる
CCPD…夜中だけでは足りない場合に日中に追加する
<浸透液>
浸透圧物質としてブドウ糖(高濃度、中濃度、低濃度)、イコデキストリン(1種類)がある。
・ブドウ糖 もともとはブドウ糖のみだった
血中にブドウ糖が入ってしまうのがデメリット、カロリーとして使えるのはメリット。
→基本ブドウ糖低用量低濃度?
ブドウ糖は高容量にすれば除水能力は↑だが、腹膜のへたりが早い。そのため、ブドウ糖は低容量か中容量でエクストラニールを追加する。そのかわり交換回数を上げる。つまり年齢が若く活動している人には不向き。そうゆう人はAPDの方が良い。
・イコデキストリン
上記を改善したのがイコデキストリン(エクストラニール)。お腹に長時間貯めておいても除水能力が変わらない。用法容量1日1回のため、機械を使う人には不向き。
<腹膜透析は在宅のイメージだけどどう?>
→外来・通院できる人がほとんど。通院できなくなったら在宅で血液透析になることが多い。在宅訪問する必要があるひとはほぼいない。2週に1回受診、メーカーから直送、入院してトレーニングしてからスタート。
(ADPKDの際に…若い方は移植までの時間を腹膜でつなぐこともある)
<腹膜透析の方法と透析液メーカー>テルモ、バクスター、JMS、フレゼニウス
・バクスターはトップシェア!エクストラニールを初めて作ったメーカー。エクストラニールはここだけだったので、シェアトップを取れた。
・テルモはエクストラニールのジェネリック発売中!
テルモの機械の特徴は「接続部を熱でくっつける」そのため雑菌のリスクがほぼないのですごく良い!(雑菌入ると腹膜にそのまま行っちゃうから危険)
・JMSはとにかく使いやすい!
<腹膜透析のメリットデメリット>
・メリット…自由度が高い、血液透析みたいに週3行かなくて良い、いきなり血液透析するよりはハードルが低い
だけど…チューブがお腹から出てるのでそこのケアが必要、荷物が置ける場所が欲しい
血液透析はドロドロしてると薬が必要だけど、腹膜は不要。
・デメリット
腹膜は劣化するので長期ではできない。一生続けられない5年から10年?
<腹膜透析での内服薬>
・血圧の管理は体重の管理。まずは体重管理から。それでだめなら降圧薬を使う!
・140/90くらいが目標。低すぎると死亡率高くなるデータあり。高過ぎる場合でも死亡率は上がらないけど、予後は悪くなると言われている。また、高すぎるのはそもそもよくないので140/90くらいを目指す
・腎機能が落ちないように大事に大事にするために降圧薬を使う。(残存腎機能RRF)
→ループ、トルバプタン、ACE、ARB
ループは何個重ねるねん!となるくらいでる。
→フロセミドが除水効果は高いが短期的。アゾセミドは長時間効く!それで重ねるといわれている。
・トルバプタンは唯一少し腎機能が改善?
・ループのせいでカリウムが下がるからカリウムを補充するかと思いきや、透析液の中にはカリウムが入っていないので、腹膜の方はカリウム補充する。(カリウムが減りすぎちゃう!)←血液透析と違うところ!
<合併症>
・腹膜炎…腹痛と廃液混濁、雑菌がそのまま入ってしまう、廃液の中に白血球が入っていないかフィブリン入ってないかチェック!
治療はまず内服、ジェニナック、ケフラール→ミノサイクリング併用
抗MRSA薬(デジゾリドリン)(2万くらいする、高い…)も出る。
内服で効果がなければ透析液に抗生剤投与
・カテーテル関連感染…腹膜炎の原因
予防のためにゲンタマイシン軟膏やクロルヘキシジンを出口部に使用することもある。治療は抗生剤で上記と同じ、流れも同じ
<困ったこと>
・処方内容をもとにメーカーにFAXするが、透析液患者さんが受け取ってはじめて請求書がくるシステムになっている。3回に分けて届くので、必然的に処方の翌月請求になる。入院されたりして受け取れなかった場合、レセプトが大変。
個人だと資金繰りも大変。
<負担金>
患者さんの負担は基本的に0円 ※地域によって違う可能性あり
○長(長期高額療養費)と自立支援、○福(医療福祉費支給制度)重ねてる、○福使えない時は負担あり
<薬局での機材の取り扱いはある??>
→患者さんに直接いく、薬局には在庫なし、ポンプとかは貸出、家までメーカーがいく
<血液透析と腹膜透析どっちがいい?>
・腹膜できそうな人には推してる!
・血液透析は週3、1回4時間の制限と、100メートルダッシュを何往復もするくらいの体力低下がある。
・腹膜透析はそれがない。時間制限が取れるのはかなりメリット。しかし大変な点ももちろんあり、CAPDの場合、2リットルの水を体内に貯めておくため、体が重くなり、動きに制限がある。また、お腹から常にチューブが出ていて、チューブとれると手術しなおしとなる。お風呂は長くなければ普通に入れる、シャワーの方が〇
・女性でも大丈夫!子宮とか卵巣とかあっても関係なくできる
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