やりたいこととやりたいことをやる金と行動力さえあれば。
『セブンルール』を観た。
こうした密着ドキュメンタリーは毎週見るのではなくて、好きな人や気になる人が出演する時に観る。
昨日のはバービーさんだったので観た。
バービーさんは私にとってある時まで「女芸人の1人」に過ぎない存在だったんだけど、Twitterでこの記事を見かけて読んでから一気に気になる存在に。
この記事は当時話題になったから、私のようにここでバービーさん好きになった人多いだろうなぁ。
ここには私にはなかった視点やら深さがあって、「もっとこの人のこと知りたい、この人の考えることを知りたい」と思わされるものだった。
これは失礼な話なのかもしれないけど、芸人さんのエッセイを読むといつも、テレビの向こうで面白おかしいことをして、いつも笑ってて笑われている人がこんなに深いことを考えて、それを言葉にしていたんだ!という驚きと感銘がある。
芸人さんのエッセイは何冊か読んだことあるんだけど、毎回新鮮に驚いて感銘してしまう。
当たり前なんだけど、テレビでは明るく楽しく「陽」な部分しか見えないから、わからないしそこまで思い至らない。
だからってエッセイを読んでその人の「陰」を知っても、テレビでのその人とエッセイでのその人がうまく合わさらない。
別個のものとして見てしまうし、なんならエッセイの方を楽しんでしまうことのが多い…。
『セブンルール』はドキュメントだからどちらかというとエッセイに近いし、この番組は「今、最も見たい女性”“今、最も見てもらいたい女性”の人生を7つの「ルール」で描き出す新感覚ドキュメント」ということで、バービーさんを知りたい私にぴったりだった。
そしてもちろん最後まで楽しく観れた。
番組で紹介されたバービーさんのセブンルールはこちら。
この7つのルールの中で一番印象的だったものは、「やりたいことには即金」だ。
曰く、「やりたいと思ったらビジネスうんぬん、損得うんぬんより即金」らしい。
これって、「やりたいことがあったらすぐ行動!」よりもでかい。
言ってることも覚悟も行動もでかい。
即行動じゃなくて即金っていうところが、ほんとにワイルドですごい。
私は興味が引かれることがあって試しにやってみても、やってるうちに興味がなくなったり飽きたり、なんだかよくわからないうちにやめたりしていて続かないことが多いので、即金して興味なくなったらどうするんだ…と思ってしまう。
即金って言ってるけどもちろん行動もしてる。だから人も巻き込んでいる。だから責任も伴ってくる。自分勝手に辞めることなんてできない。ほんと興味なくなったらどうするんだ….。
ついそんな余計な心配をしてしまう。
だけど私と違って、バービーさんは自分の「やりたい」に自信があるんだろう。
だから即行動で即金なんだろう。
「やりたい」が強いから、損得も考えないんだろう。
どうやったらそんな風に強い「やりたい」が持てるんだ。
損得も後先も考えないで、覚悟だけもって即行動即金できるような、迷わず「やりたい」を動かすことができるような自分になれるんだろう。
すごい。
それだけじゃなく、『セブンルール』を観ていて感じたのはバービーさんはブレないというか重心があって芯があって、素敵な人だな、綺麗な人だなということだった。
ニュース番組のコメンテーター初回を終えてすぐに「できない、やめたい」と思ったそうだけど。
いつも迷わずブレずにいるわけではないだろうけど。
でもやりたいと思ったことにはすぐに動けるほどには自分のことを信じているし、迷わない人なんだなと思って、それさえあればもういいんじゃないか、その原動力さえあれば、自分の人生を開いていく何かがあれば、と眩しく思った。
今日読んだ本。
フローラとローズという双子が登場して、フローラがローズの元婚約者に「ローズのフリをしてくれ!」と頼まれたところから物語が大きく動きだすのだけど、会話文で「そこ絶対ローズって言うとこだよね?!フローラって言っちゃってるよ!?」ってびっくりする箇所があって、「書き間違い?訳し間違い?それとも伏線??」と、もやもやドキドキしてたけど、結局伏線回収はないまま読み終わってしまったので、間違いっぽい…。
一人だけ早くも見破った人物がいるのかとどきどきしてしまったよ。
詳しい感想はたぶん、はてなブログに書きます。
おまけ。
おすすめ芸人エッセイ本。
周りではブサイクって言われてるけど、私は「いや美人じゃない??」って思う女芸人さんが何人かいる。バービーさんもそうだけど、光浦さんはその初代。
「やりたいことを周りの目も自分の年齢も何も気にせずやっていこう!自分の人生に夢中になろう!」と思える名エッセイ。
もちろん光浦さんのチャーミングさもたっぷり味わえます。
又吉さんのエッセイはこれが一番好き。
又吉さんはエッセイも純文学だ。
「ネガティヴを潰すのはポジティブではない、没頭だ」の名言が飛び出した、ネガティヴ人間必読の書。