2024/08/24
8月24日(土)
『僕のヒーローアカデミア』
ヒロアカアニメ4期まで見終わった。ここまで見てこれたのは面白いからなんだけど、峰田実に関してはずぅぅぅっとモヤモヤと嫌な気持ちを抱き続けている。
日本は性犯罪に関しての認識が軽すぎるというけど、それはヒロアカの峰田実にもよく現れている。彼は性犯罪とセクハラを繰り返している。悪役じゃなくヒーロー志望なのに。
峰田実は主人公のクラスメイトで雄英高校ヒーロー科に通う男子高校生。
アニメのなかでも「性欲が強い」と言われ、女子更衣室を覗こうとしたり、林間学校でクラスメイトの女子たちがいる女湯を覗こうとする。
でも周りの人間も「そういうのやめろ」と止めるだけで、強く反省を促すこともしない。
周りの人間もヒーロー志望だったり、ヒーローを育てる役割の教師なのに、それが犯罪だと認識している様子もない。
デクとかっちゃんが喧嘩をした時には謹慎を命じたり、他にも反省文を書かされたりしていたのに、峰田はなんのお咎めもない。
更衣室や女湯を覗くなんて性犯罪だし、そんな人間は女性の(ある意味では男性にとっても)敵でヴィランなのに。
私はまだ4期までしか見てないけど、今は7期が放送されている。峰田はこれから変わるんだろうか。こんな人間がヒーローになったところでヴィランと一緒に更衣室や女子トイレを覗く未来しか見えないのだが。
峰田実にフォーカスが当たった回はまだないので、そこで強い反省を促され認識を改めてほしいけど、そんな回はきっとないんだろうなぁ。
所詮、少年漫画が原作のアニメで、ヒーローアニメといっても結局ホモソ乗りから脱することはないんだろうなと、諦めている。
『ネットはなぜいつも揉めているのか』津田正太郎
ヒーローが悪を倒す前に、絶対絶命のピンチに陥るのは、物語として見せ場を作るという意図が大きいけど、ヒーローをちゃんと正義の人にみせるための演出なのでは、と思えてくる。ヒーローが悪をボコボコにしてたら、ヒーローが悪に見えてきてしまいそう。
またヒロアカの話になるけれど、ヒロアカを見ていてもだいたいヴィランを倒す前は負けそうになっている。それにそもそも主人公のデクはヒーローとしての素質となる個性を持ってなくて弱者だし、デクの師匠となるオールマイトも、ヒーローとしての寿命が残り少ない弱者だ。鬼滅の刃の炭治郎も鬼殺隊に入る前は親兄弟を鬼に殺された被害者で弱者だし。
だからヒーローとしての出発点は「弱者であること」なのかもしれない。
(ドラゴンボールの孫悟空は被害者としての側面は弱いかもしれないけど、「物を知らない頭があんまりよくない」ということを担保に「純粋さ・誠実さ」を獲得し、正義の側の人間として描かれている、ような気がする)
ヒロアカも鬼滅の刃も、悪には悪になる理由があったとして、「被害者で弱者だった過去」が明かされることがある。といっても悪の親玉ではなく、手先や小物の悪に限るけれど。
「被害者でありたい」という心理は、「正義でありたい」という心理だし、ヒーローにも悪にもある心理で、被害者であるからこそ自分が正義であると思わせてくれるようなものなんだろう。