アラフォー30代、教習所に通う ③
効果測定などを受ける。技能9限目でS字とクランクを教えてくれた先生のおかげで前向きに練習することができて、実技を通して知識がついてきたことにより、YouTubeなどで復習をするとしっかり頭に入っていくようにもなった。
と思いきや、みきわめをもらえなくて授業数をオーバーしたり、合わない教官との指導で心が折れたりと、通いたくない期に突入しています。
11日目 第1段階 技能10限目
4月19日(水)
初めてお世話になる先生。ここからは路上に出るためのトレーニング。車線変更などをひたすらやっていく。
細かいところをたくさん指摘していただく。「はみ出さなければいいと思っているから、中央線に寄りすぎている」「真ん中よりちょっと左を走るイメージで」「周りをもっとよく見る」「もっと遠くを見る」などなど。
先生に「わたしは出来が悪いから」と話したら、そんなことないよ、順調だと思うよと言っていただく。ちょっとほっとする。
その場で起こることに対して質問をしていく先生で、そのたびに生徒はいろいろと考えて行動をしていくという、非常にテンポのいいレクチャー。運転をしながら先生の言うことにも耳を傾けて、考えて、周りを見て……と、あたふたしつつだけど必死に食らいついていった。
ほんとリズミカルな教え方で、振り返ってみるといろんなことを言われたなあと思うけど、リアルタイムでは厳しいことを言われているという意識はあまりなかったし、するすると受け入れることができた。リズムって大事なんだな。
12日目 第1段階 技能11限目 / 効果測定
4月21日(金)
技能は初めてお世話になる先生。気のいい先生で、雑談を交えながらいろいろと指摘をしてくださった。ハンドルの持ち方10時10分派の先生で、9時15分を持つわたしは親指の位置を何度も注意されてしまった。ちなみに9時15分の知識はこちらの動画からの受け売り。この動画のおかげで感覚を掴んだわたくし涙目。
いろいろとおさらいをしながらぐるぐると回りまして、左折時の左寄せ、右折時の右寄せとかもいい感じとのことでした。クランクはかなりうまいこといきまして。S字は1回引っかかっちゃったからバックして切り返した。でも9限目を見てくださった先生が言ってくださったことを思い出したりしながら、落ち着いてできたと思う。
ただカーブの手前でもっとブレーキを踏んだほうがいいみたい。「ブレーキ踏みながらハンドル切ってるのもったいない。ならもっと手前でしっかり踏んで、足を離した状態でカーブ曲がったほうがラクでしょ?」と言われ、ほんまやー!!! ってなった。
9限目を見てくださった先生も「カーブを曲がってる速度が速いからハンドルの操作が追い付いてない」とおっしゃっていたし、そういうことなんだな。ブレーキを制するものは運転を制すのかも。
コース内の草刈りを先生たちがしていて「草刈りって先生たちがなさるんですね」と言うと、「この時期はヒマだからねー。こういうことしないと仕事がないんだよ(笑)」とのこと。先生たちは自動車だけでなく芝刈り機の使い方もうまかったです。
実技終わりにそのまま効果測定へ。結果は……。
前日に2周(計600問)解いて、危ういところをまとめたメモを作ったんだけど、メモったところ一切出なかったぽよ。ぽよよん。
13日目 第1段階 技能12限目
4月24日(月)
初めてお世話になる先生。前回順調だったし、今回みきわめいけるんじゃない!? なんて淡い期待を抱いていたら、なんてこったい。笑いながらめちゃくちゃ細かい指摘をする先生で、50分間ひたすら半笑いでコテンパンに言われました。
まず最初に「スニーカーすごい色してるね。めちゃくちゃ派手だね」と笑われました。ファーストコミュニケーションが美的センスの否定。ここで「え、これが可愛いんじゃないですかー」と言い返せるくらいのメンタルがわたしにあればいいのに。
びっくりするくらい一切褒められなかった。クランクめちゃくちゃうまくいったのに、最後の角を曲がり切ったところでいろいろ口出しされてうまいこといかなかった。
「慎重すぎて事故を起こすタイプ」「こんなとろとろ運転してたら迷惑」「S字はもっとスピードを出せ」「(スピードを出して脱輪した後に)S字が下手すぎる」「危なっかしい」「こんなんじゃ外に出せない」「左寄せが甘い」「坂道全然だめ」などなどを、穏やかな口調で笑いながら言われる。あの手この手で「運転に向いてない」と言われた。
でも先生はこれら全部悪気がないというか、ユーモラスなコミュニケーションだと思ってらっしゃるんでしょうね。それが「イジる」ということですよね。そしてこれだけイジられるのはわたしの技術が足りないから。自分が悪いんだからこれだけ言われても仕方がないと受け入れていました。でもこの台詞だけはどうしても許せなかった。
「学科だけ出来てもね(笑)」
こちらの年齢や住所までわざわざプラケースから取り出してチェックしてるくらいだから、おそらくわたしが効果測定で満点を取ったのもご覧になったのでしょう。あ、できたことすらもイジりのネタにされちゃうんだ、と悲しくなった。
「こんな危なっかしい運転じゃ外には出せないね」と言われ授業終了。せっかく最近楽しかったのに、また地に落とされたような気持ち。
こういう先生ってどういう目的でこんなことを言うんだろう? あれがだめ、これがだめと笑われ続け、気持ちがどんどん折れていって、できることもできなくなっていく。今までの先生は急ブレーキをほとんど踏むこともなかったし、前回は右左折もすごくいい感じにできたのに、今回は何回も何回も急ブレーキを踏まれて、そのたびに心身にダメージを受けて凹んで。メンタルをズタズタにしても上手に運転ができるかどうかを試しているのでしょうか?
というわけで12時間をオーバーしてしまいました。帰りに泣きながら超過料金をチャージしました。
14日目 第1段階 技能13限目(超過1限目)
4月25日(火)
初めてお世話になる先生。ソフトな語り口の先生ではあったけど、めっちゃ危ないというわけではない場所でブレーキを踏まれ、わたしがS字とクランクでハマっちゃったときにハンドルを取られて先生によって元の位置に戻された。それは口で指示してくれたらわたしがやるし、わたしにやらせてくれれば練習になるのになと思った。
車が来てたけどだいぶ遠くにいてゆっくりだったから、これなら前に入れるかなと思って「先に行っていいですかね?」と前置きして曲がったら、「優先道路の通行を妨げた」と怒られた。確認してるんだから曲がる前に止めてほしかったです。
右に進路変更しようとしたら、原付のクセでハンドルごと身体を傾けてしまって進路変更できない、みたいなこともあった。車に少しずつ慣れてきたからか、原付のクセが車の運転に出てくるようになったかも。うーん。
今日こそみきわめが欲しいと意気込んでいたけれど、みきわめの「み」の字も言われないまま終了。心折れながらそのままインタビューに向かった。
1ヶ月間通ってみて
思った以上に運転はメンタルに左右されるんだなと実感している。いい先生のときはいいパフォーマンスが出るし、合わない先生とのときはその真逆。時間が経つのも遅い。
あと、こちらが慣れてきたからこそ危なっかしさが出ているのかもしれないけれど、S字やクランクに引っ掛かったときとか、生徒なりにS字を通過しているんだから、ブレーキやハンドルを奪わないでほしい。生徒にやらせてくれないとこっちも上達しないよ。
自分に合わない先生は、あんまりコツやアドバイスをくれないし、すぐにブレーキを踏むしハンドルを奪う傾向にある。その場で口で説明してくれる先生はやりやすい。
4月25日は、3週間ぶりのインタビューだった。この3週間でアホほど教習所通ったから、教習所の先生たちから盗んだトークスキル&スタンス(反面教師も含む)をインタビューに還元した。結果とてもいいインタビューになったと思う。高いお金払ってるから自分に取り入れられることはどんどん入れていかないと! というドケチマインド。教習所は人生経験も学べる場所だなあと実感する今日この頃です。
にしてもいつになったらみきわめもらえるのかなあ……。誕生日までに仮免取る夢は諦めなきゃだめっぽい。しばらくは仕事に集中して、メンタルを立て直してGW明けに再チャレンジしたいと思います。